裏切りは恋の味

ゆい

2人の絆


第2章

「2人の絆」



「由奈、興行の事、今までずっと好きでいたの?」

私は、やっと顔をあげ、小さく「そうだよ?」っと答えた。それを聞くと絵里は優しく私を抱きしめてこう言った。

「由奈、興行はね、優しい人だったのよ?」

「知っとる、優しさだけじゃなくて、友達想いで、部活熱心なんだから!」

「そうだね」

「うん!」

「でもね、私は由奈の良さは興行より知ってるよ?」

「良さ?」

「いつだったか、私は由奈に助けられたんだよ?」

「助けられた?」

私は絵里が何を言ってるのか分からなかった。

「うん、私が先輩に恋してる時、私が諦めようとした事があったでしょ?」

「そう言えば、そんな事あったね」

「うん、その時、由奈が私にそう簡単に諦めちゃダメだって言ってくれた時私凄く嬉しかったんだよ!?」

そう笑って私に言ってくる絵里の姿は何処か大人びていてとても頼もしかった。

「そう言えば、そんな事言ったね。」

「うん!だから、由奈も諦めちゃダメだよ」

「でも、絵里は、最初から叶う恋だったじゃん!?
だから、私は諦めちゃダメだって言ったんだよ?」

「そうだとしても、私は由奈のおかげで今があるの!」

絵里は私のその言葉を聞き刺激を受けたのかその年の卒業に告白をして今はその先輩と付き合っている。最初は私もびっくりしたが、でも、絵里が幸せそうで私も嬉しかった。

「でも、私は絵里とは違うよ、1回振られてるんだから」

「そんな事ない、だって、興行は、ゆ」

絵里は、何か言いたかったみたいだったが、そのまま口を閉ざしてしまった。


この続きは、また、後程お送りします!
お楽しみに〜!
それと、「裏切りは恋の味」の感想や質問などどしどしお送り下さい!
これからも「裏切りは恋の味」をどうぞよろしくお願いします!

コメント

  • ゆい

    ありがとうございます!
    これからも、どうぞ、「裏切りは恋の味」をよろしくお願いします!

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  • けんご

    次の作品を読みたくなるような終わり方ですね、早くこれからも頑張ってください。応援してます

    1
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