異能ガチャと勇者逃亡生活

バーニー

突然の乱入者

アル「な………にっ!!」

 アルクは樹の攻撃で砂漠化した場所を見る。
 今まで緑に溢れていた所は今は緑の「み」の字もなくただ命のない砂漠になっている。

樹「ヒッヒもう一発」

 樹は腕を振り上げ……

樹【絶剣し……】

 絶剣神王を放とうとしたがそれは途中で止まる。

樹「アレ?手が上がらない?」

 樹は自分の腕が上がらず困惑した顔をする。

 樹の腕は絶剣神王を酷使しすぎて使い物にならないほどボロボロになっていたのだ。

 そしてその隙をアルクは見逃さなかった。

 痛みに耐えながら失ってない片腕で槍を持ち樹に突進する。

アル「【槍神技……突!!】」

 そしてアルクは自身が持つ唯一にして最強の技を樹の頭部に向けて放つ。
 体の芯を軸にして体を回し槍には風を纏わせ回転を付ける。
 これで究極貫通力が生み出される。これがアルク最強の技だ。
 

 腕は使い物にならず数手先を見てるアルクほどの槍の達人から回避するのは不可能だ。
 これから樹は死ぬのだが絶望的な表情をしず樹は……

樹「ヒヒ」

 不気味に笑ったのだ。
 その笑いにアルクは背筋に氷を入れられた気分になった。

 だか、これ以上のチャンスはない。アルクは樹に向けて槍を振るう。

樹【一刻】

アル「うぐ」

樹「がは」

 樹はアルクの見えない速度で動くとアルクを蹴っていた。
 アルクの槍は場所すらずれたものの樹の腹を貫いた。

樹「【一刻】」

アル「なっに!!」

 樹はなんと槍が刺さったままアルクに走ってゆき首元にかみつく。

樹「ヒヒこのまま喉を噛みちぎって……う゛ガ」

 喉を噛みちぎろうとした樹は急に力を失ったかのように倒れた。

 アル「はぁ……はぁ助かった……そうか……限界か……」

 アルクは樹を見下ろした。

アルク「よくここまで持ったな。その貧弱な体で。魔法を一方的にくらい続けついには腕が使い物にならないまで負担がかかる技を使い続ける。そして今の腹の穴だ。ここまでの致命傷を受けておきながらよく今まで動けたな。」

 樹はもう動く気配はなく完全に力が抜けている。

アル「このまま放っていても死ぬな。だがもしかしたらがある。ここで殺す!!」

 アルクは倒れている樹に向かい槍の先を向けて樹を刺す!!

??「ちょっと失礼。樹は殺させないよ。」

アル「っっ!!」

 樹を殺す槍は急に現れた何者かに止められた。
 アルクはその何者かの強烈な殺気を感じ取り思わず後退してしまう。

アル「はぁ…はぁ…お前……何者だ!!」

 その強烈な殺気はアルクに息苦しさを感じさせた。
 そしてそれはその者を直視出来ない程でもあった。

??「僕かい?そうだね僕は……」

 少し間をあけてそいつは言う。

聖魔「今の僕の名前は聖魔の仮面」

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