異能ガチャと勇者逃亡生活
動き出した王国
??「これより処刑を始める!!」
そんな声が樹達の耳に届いた。
樹「どうゆうことだ。ドゲール!!」
樹は突然現れたドゲールに怒鳴りながら聞く。
ドゲ「ごちゃごちゃ言ってる暇ない!今は早く逃げるんだ!!」
ドゲールは慌てた様子で樹に怒鳴る。
??「放て!」
ドガガッッン
子供「「「「「キャャャャ」」」」」
ヤナ「皆!!」
ドゲ「おい!行くな!!」
すると突然爆発音が聞こえて子供達の悲鳴が聞こえる。
ヤナは叫び、子供達の所に走って行く。それにドゲールもついて行く。
樹「ちっ!ドゲールに後から説明してもらわなきゃなぁ!!まずは子供達だ!!」
樹はヤナの後をすぐに追いながらドゲールに言う。
ドガガッッン
二回目の爆発音がなった。
樹「急がないとなぁ。フェン、オトメ行くぞ!!」
フェ「分かってる。」
オト「当たり前じゃない 」
樹に続いてフェン、オトメもヤナの後を追う。
樹達が部屋を出るとそこは普段なら子供達が遊んでいる部屋だった。だが、今は半壊しており所々燃えている。
何より血の跡があった。大量とは言わないが少量以上大量未満といった所だろうか。
だが、子供達の姿は一人たりともなかった。ヤナやドゲールの姿も。
樹「どこ…………いや!!外か!」
樹が部屋を出た瞬間に外から戦闘音が聞こえてきた。
子供達の悲鳴もセットで。
樹「早く出たいのに瓦礫が邪魔で出られない。」
オト「どいて。」
樹が瓦礫のせいで出られないでいるとオトメが樹をどける。
そしてオトメは拳を構えて……
オト「フッ!」
オトメが瓦礫に向かって拳を振るう。
すると一人通れるくらいの瓦礫が無くなった。
樹「ナイス!てか瓦礫が無くなった?」
オト「えぇ。外に子供達とかがいたら吹っ飛ばすと当たるかも知れないからね 一点集中して粉々にしたわ 」
樹「粉々にしたの?鉄製とかではなく木製だけど粉々とかただの拳で普通できないと思うんだけど。………まじで?」
オト「まじでよ 」
樹はオトメを怒らせない事を誓った。いや堅く誓った。
樹「よし。まっまぁ行くか。」
フェ「うん!」
オト「えぇ」
樹達は気合いをいれ直して外にでた。
そしてそこでは子供達が血を流しながら倒れている姿。その横で泣きながら倒れ込んでいるヤナ。
そのヤナを狙おうとしている約7000人の兵から一人で守ろうと気配を消したりして巧みに戦っているドゲールの姿だった。
その中に数名強者雰囲気が漂っている人達がいた。
その兵と着ている鎧を見てフェンはを見て呆然とする。
フェ「あれは王の近衛兵の鎧………」
呆然とはいたフェンの言葉で樹はこの戦いがややこしくなるのを認識した。
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