異能ガチャと勇者逃亡生活
目的と動き出した影。
樹「終わったか……う゛は」
樹は戦いが終わったことを理解して気絶した。
樹はいつの間にか暗い空間にいた。
?「す……べ……を……こ………す……」
うまく聞き取れないが声が聞こえた。だが、その声は憎悪に満ちていた。
?「す………てが………に………い。」
憎悪の声は徐々に近づいてくる。
?「おの……が……に……い。」
憎悪の声の持ち主はもっと樹に近づきついに樹の前に来た。
その姿は茶色の着物、背の高さ170センチ位だろうか。
そしてその顔は……
樹「!!!」
?「や………くそ……ま………もれな…………た。」
泣いていた。うまく顔は確認できないが年は樹と同じくらいだろうか。
?「破壊してやる。」
この言葉ははっきり聞こえた。
そして樹の意識は途絶えた。
樹「うぅぅ」
フェ「樹!大丈夫?」
樹が目を覚ますとフェンが飛びついた。
樹 こんなこと前にもあったなぁ。
樹はそんな感慨に浸りながらフェンに喋りかける。
樹「大丈夫だよ。それよりここは?」
樹は周りを見渡す。
そこは布のようなもので、できた所だった。
フェ「ここはテントだよ。」
樹「へ~」
樹はそう言えばこの世界にテント生地なんてなかったなと納得して樹はフェンに話しかける。
樹「なぁ、フェン」
フェ「なに?」
樹「俺達はまだを何をするかとか目的はないよなぁ。」
フェ「そうだね。」
樹「なら……」
樹は真剣な表情をして
樹「最強の魔王だったか?そいつ倒さないか?」
そんなことを提案した。
あるところで。
?「そうか。ヘルエルは死んだか。」
?「えぇ。そうです魔王様。」
魔王、と呼ばれた人物は少し寂しそうな表情をして
魔「ふっ。奴は役目を果たしたのだ。なのに寂しいな。」
?「はい。」
魔王と呼ばれた人物は寂しそうな表情を真剣な表情に変えて目の前に居る6人に宣言する。
魔「お前ら!ヘルエルは立派に任務を遂げた!次は私達だ!命令だ!失敗するな!」
「「「「「「はい!」」」」」」
6人は返事をすると散らばっていった。
その後に一人の人物が入ってくる。
?「順調かい?」
魔「当たり前だ。」
そんな人物に魔王と呼ばれた人物は少し嬉しそうに答える。
?「じゃあ安心だ。帰るよ。」
魔「早いな。もっと居ても良いのだが。」
?「良いんだよ。じゃあね魔王ダークデスト」
魔・ダ「あぁ、じゃあなぁ聖魔の仮面。」
こうやって聖魔の仮面と魔王ダークデストは別れた。
こうして世界は徐々に動き出した。
樹を中心に。
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