異能ガチャと勇者逃亡生活
始まりと終わり。
「よし、じゃあ城から出ようか?」
「えっ!」
「だって攫いにきたって言っただろ?」
フェンは忘れて居たのか驚いた。その後困ったように頬をかく。
「でもやっぱり勇者だし……」
そして目を曇らせる。
だがその目は漆黒のような目ではなく明るい。
そこかぁ、まぁ勇者だしなー。あの洗脳染みた感じはなくなった、今のは純粋にフェンの優しさだ。
それを見て”俺は良かった“と心から思った。
「んー今までフェンは頑張ってきた。もし助けたいと思うなら旅をしながら助けていこうよ。まあ、攫えれるかの話だけど。」
「ん~」
フェンは顎に手をやって悩むポーズをとる。
かわいい。
「よし。攫われるよ。」
「おう。」
これでフェンは攫われることを決めた。
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この時の決断は後の世界にとって大きな選択となった。
果たしてこの決断は世界にとって良かったのか?悪かった?
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今僕たちは城の兵士に追われています。
うん、何でもフェンの部屋で大声だしすぎたね。
「フェン!どこか抜け道ないのか!」
「あるけど王家の血筋の人しか通れ無いよ!」
「無駄にハイテクだな!クソ!他は!」
「侵入者を逃がさないためにない!(どや!)」
「どやるな!」
くっ、牢獄からフェンの部屋まで見つからずに来れたから楽だったけど見つかると厄介だ。
こうなったらやけだ。
「フェン5秒だ!5秒時間を稼いでくれ。」
「うん。本当は私が兵士を倒せばいいんだけどあまりやりたくないんだよね。時間稼ぎならいいよ。」
その会話をして止まる。
よし、右手に意識を向けて。
1、2、3、4、5
そして、壁に腕を振るう。
壁は吹き飛び壁の破片が粉々になった。
あと、暴風がおきて近くにいる人が飛んでいく。フェン以外は。
「よしフェンいくぞ。」
「うん。それにしても凄い威力だね。」
「あぁ、いくぞ。てっあぁぁぁぁぁぁぁ」
フェンと樹は城の壁から出る。ビルだったら5階くらいだろうか。
あと補足で言うと樹は高所恐怖症だ。
そうして一つの悲鳴と共にフェンと樹は逃げ出した。
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やっと一章が終わったーーーー。ここまで長かった。ありがとうございます。
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コメント
なり
コメント笑笑
ノベルバユーザー208274
見てて面白かったです2章はいつ頃出す予定ですか?