異能ガチャと勇者逃亡生活
フェン救出作戦(誘拐)中編
「さて、まず脱獄しますか。」
そう言って樹は右手を構える。
スキル溜め技
よしスキル使える!
右手に力を溜めていく。
1、2、3
今だ!
右手を大きく鉄格子を殴る。
「はっ!」
ドン!
鉄格子はいきおいよく壊れていった。
「よし調整まだだけど今回はよかった。」
これで脱獄成功。
あとは、
「フェン救いに行くだけだ!」
そう言いながら牢獄を出た。
…………そこには鉄格子の破片が目の前の牢獄に刺さった姿があった。
もしそこに人がいたら…………
考えるのをやめよう。
だた溜め技は他のスキルが出たら封印しようとと誓った。
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「さて、牢獄を出たが人があまりにもいない。少しだが音も立てた。なぜ兵が来ない?」
あれから数分歩き回ったりしたが捕まってる奴らがいない、と言うか溜め技で多少でた音があったというのに兵が来ないのだ。
「何か推測をって言ってもこの世界の情報が少ない。」
うー手ずまりか、クソー。
【お困りかな樹君】
うを!びっくりしたー。いきなり喋り出すなよ。
、てか居たのかよ。
【まあね。樹が捕まった時点で不可視になってたから。】
なんて便利な!
「無駄に高性能だな?じゃあお前をつけたら俺も透明に……」
【なれないよ】
「チッ!このダメ仮面!」
【ひど!】
何となく仮面が驚いたような顔をした気がする。
なんなんだよこの仮面。
「まあいいや。何かできることないダメ仮面。」
【扱いが酷いなぁ。でも確かフェンだったっけ?その子ならどこに居るか知ってるよ。】
「マジか!教えてください!仮面様!」
【手のひら返し!はぁ疲れた。ここから4つ上の部屋で一番端っこの部屋。そこがフェンと言う少女の部屋だよ。】
なぜ仮面が疲れるんだよ、と思ったがひとまず
「ありがとう。」
お礼を言いフェンの部屋へ行った。
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「フェン、君を攫いにきた。」
This is???? ⇦樹視点じゃないです。いつかてできます。
「やっときたんだね。」
そう言って少女の表情は懐かしそうな悲しそうな表情を浮かべる。
「懐かしいよ。君といた日々を今でも思い出す。もう何百年も前なのにね。まあ君からしたら数年くらいしかたってないんだけどね。でも」
そこから少女の表情が険しくなる。
「だからこそ、もうあんな罪を繰り返さない。もう君があんなに苦しむ姿を見たくない。」
そこから少女はまた表情を綻ぶ。
「君は優しいな。それが君の本質なんだよね。
がんばれ♪」
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