異能ガチャと勇者逃亡生活

バーニー

ありかよ!おい

 ゴブリン それは、モンスターの中では最弱のモンスター。団体で襲ってくるが知性が低いためか、最低の連携しかしない。
 だが、装備などの知性はあるらしく人から奪ったものを装備する。
 これだけだと絶滅しそうだが、非常に繁殖率が高いために絶滅しないだとか。


「確かこんな感じたったか?」

と、小声で呟く。
 今、樹はゲームで得た知識を呼び起こしていた。チーターばっかり会っていたが、これでもそりなりに有名なゲーマーだったのだ。
 二つ名とか色々あったけど、今ではいい黒歴史だ。
そんな樹は当然ゲームで出てくるモンスターにも詳しいのだ。

 話を戻すが今、目の前には、ゲームで定番のモンスターのゴブリンがいる。
 最初は驚いたがまあ、今はゴブリンに会えた感動が上回っている。元ゲーマーとしてこれ以上の感動はなかった。

「これが、ゴブリンか。ゲームやアニメ通りだな。ヤバイ、何しに来たんだっけ。」

 そう言って、目の前のゴブリンを再度鋭く観察する。
 黒に近い緑色をした肌。背は小学一年生くらいだろうか?
手には棍棒のようなものを持っている。

「そういえば、」

 そして、本来の目的を思い出して少女の方に視線を向けると、ジト目で俺のことを見ていた。

 助けに来たって言ってるのに何やっってんの。
そう言っている気がする。まっまあ気のせいだな。

そして気持ちを切り替える。

 さて、どうやってゴブリンを倒すか、逃げるかさてどうするか、

 悩みながら少女も観察する。変な意味じゃなくて。
少女は白髪のロングヘアー、年齢は今の僕だと同じくらいだろうか。

 身長は座っているため分からないが僕の少し小さめだろうか。肌は白い、だが真っ白ではなく肌色を少し混ぜた白って感じだ。
体はほっそりとしており、美少女だ。

 少女を守ること出来るかな?ただでえ初めての戦闘なのに大丈夫かなあー、

と悩んでいたら、
“斬”
 そんな風きり音が聞こえてきたと共に目の前にいたゴブリンが絶命した。
 そしてそんなことをしたのはあの少女だった。

(そんなのありかよ!)

と、樹はため息をつくのだった。

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