二度目の異世界、彼はどう生きる

戦利品?

次の日いつも通りギルドに着いた

「ユーマさーん」

ギルドの中に入ると突然呼ばれた
呼んだのはいつもの受付嬢のようだ、いつもと違うとすれば受付嬢の周りに女性が3人居ることだ、しかも3人とも暗い顔をしている

「はい、何でしょう?」

「昨日、何故あのまま帰られたのでしょうか」

「だって、あいつ倒しましたし・・・」

「約束をお忘れになられましたか?」

ん?約束・・・・少し考えてみるとアレスとなんか約束した気がする、でもあいつ倒れせれば良かったからなんて約束したか覚えてない・・・

「・・・」

「お忘れになられたんですね?」

「・・・はい」

受付嬢さんの威圧感がすごい

「この方達を見ても思い出せませんか?」

受付嬢さんに言われたとおり3人の女性を見てみる、どこかで見覚えがある・・・3人の内、ライトアーマーに身を包んだ女性はオーク戦で一人で前衛をしていた人だ、てことは他の二人もよくよく思い出すとあの時後方にいた二人だとわかった

「・・・あっ」

そして、アレスとの約束を、思いだした

「思いだされましたか?」

「あぁ」

「しかし、なぜあんな約束を?」

受付嬢さんがそう聞いてきた、後ろの女性3人もこっちをガン見してる
言えない、言えるわけがない、なんかあの時リア充なのがウザすぎて仲間を貰うなんて言ったとは言えない

「な、なんとなく・・・です」

「なんとなくでは無いですよね?ユーマさんが勝った人が負けた人の物を貰えるって条件を出したんですから」

「確かにいいましたよ?言いましたけど仲間をまさか物扱いするとは思ってなかったんで・・・はい」

「なら、彼女たちはいらないと?」

「いや、まぁだってねぇ?」

そう言いながら彼女達を見る

「私は奴隷だから別に・・・」

「私も大丈夫」

「仕方ないし・・・」

良いのかお前ら・・・もう少し考えろよ
いきなりは見知らぬ人の奴隷になるんだぞ!?

「3人の意見も大丈夫みたいですし、さっそく契約しましょうか」

「oh・・・契約?」

「はい、この3人は奴隷なので主人をアレスさんから貴方に変えるんですよ」

「え、それって奴隷にした後奴隷から開放は出来ないんですか?」

「出来ますよ」

「なら、その三人が俺と契約したあとすぐに奴隷から開放と言うことで」

「良いんですか?」

「まぁ、欲しいわけでは無いですし」

「取り敢えず契約をしてから開放と言う順でしますね」

なんか血を使って契約して血を使って開放した、あれ?俺しか血を出して無くね?

「終わりましたよ」

「よし、ならクエスト行ってきますね」

時間はまだ午前中なので今から行けば夜には帰れるだろう
そう思い受付の方に向かったその場には

「私達この後どうする?」

「分からないよ、いきなり奴隷から開放されたんだから」

「そうよねぇ」

急に奴隷ではなくなりどうすれば良いか悩む3人と頭を抱える受付嬢がいた





 

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