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こんな異能と職業で俺にどうしろと

上条康

姫夜の職業ー

夢とはいいもんだ、自分の体感したことのないような事がまっているからだ。


「おに…ち……ん、おに……ちゃん、お兄ちゃん起きてください」
姫由に乗られている状態で朝を迎える。
「ふぇー」
俺はすっ飛んきょな声をつい出していた。
「こんなに、気持ちよく寝られたのは久しぶりです。そしてこれが夢ではなくてとても嬉しいです」
嬉しそうに俺の胸に抱きついて来る、俺はそれをどうしていいか分からずそのままの流れに任せる。
いや、任せたらダメだろ。
「ちょっと待て、姫由今何歳になる?ベットでこの状態は俺がクズ扱いになるから抱きつくのはストップ」
「わたし、多分……10くらいだと思いますが……それがどうしたんですか?」
俺の妹、由香より年上であることに少し驚く。
「ロリコンにはならないぞ」
手を胸におき固く心に誓う。
「ロリコン?お兄ちゃんロリ好きなんですか?……わたしみたいな年下の女の子が好きなんですか……?」
頬を赤らめて確認するように顔を寄せて何度も聞きて来る。
「ははは、俺はそんなにクズじゃないよ。ははは」
逃げるようにしてその場を後にした俺はトイレに直行する。
トイレの中で、年下は恋愛対象外ともう一度確認する、そうしないと危ないからだ、俺の中の何かが……。



ということで俺達はギルド受付所へと来ていた。
前にパーティメンバー募集中の張り紙を出してから誰一人として来ない悲しい現実は忘れて。
今日は姫由の冒険者職業登録をしに来た。

「では姫由さんこのカードに触れてください」
「ここですか……」
姫由が触れたと同時にカードが輝き始める、そしてカード表面に職業名が浮かび上がる。
「おお!これはまた珍しい職業ですね」
受付のお姉さんは驚きと期待と好奇心の目で姫由とステータスカードを交互に見る。

「精霊召喚士?これがわたしの……職業?」
姫由はカードを上にあげ自分の職業に興味しんしんの様子。
「精霊召喚士……珍しいほどまれな職業ですよ」
受け付けのおねえさんが目を輝かせ姫由のかたを掴んで喜ぶ。
俺の時とだいぶ反応が違うのだが、職業でこんなにも勧誘度が違うのか、泣くぞ俺。
「お兄ちゃん……精霊召喚士って何ですか?そんなにすごいんでしょうか?」
「いや、俺もさっぱり分からん……」
精霊召喚士っていうくらいだから精霊を召喚するんだろうが、
「精霊召喚士とは、その名の通り精霊を使い魔として召喚して戦わせたり、する事ですが……あまりにもまれな職業ですので精霊召喚の仕方がまだ明確になってないんですよ」
「え」「ほえ」
俺と姫由は驚いて二人で顔を見合わせた。
「あ、でもですね訓練所に行けば精霊召喚の仕方を分かる人がいるかもしれませんよ」


今俺たち二人はギルドの裏に建てられている訓練所へとやってきていた。
ここは、いろんな職業の人たちが集まりダンジョンやクエストに備えてレベルを上げやスキルを習得するために建てられた場所である。
それぞれ設置された自分に合った訓練ができる事でこの訓練所を使用する人が多々いる。

「あのー、誰か精霊の召喚の仕方わかる人いませんかー?いたら精霊召喚の仕方を教えてほしいのですが……」
姫由はそう言って周囲に声をかける。
すると一人の男がこちらに近づいてくる。
「なぁ、お前さん達、ここら辺で精霊を召喚できるやつなんぞいねぇーぞ。だからもっとレベルの高い街に行きな」
男はため息をつきながらまた訓練に戻る。
「どうする姫由?このままだと精霊召喚するのは難しそうだけど……」
俺が声をかけると少し落ち込んだ様子を見せ始める。
なんだか俺まで落ち込みそうになる。
「お兄ちゃんは訓練しないんですか?」
「ああ、どうするかな、一応やっとくか……」

《異能能力》
神体質・【黒龍破壊者
・【リミッター解除黒龍の暴走(使用不可)】
・【無力化】
・【身体属性無効】
能力1・【身体強化】
能力2・【木の棒(出し入れ自由)】

《泥棒スキル》
能力1・【逃走】
能力2・【暗視】
能力3・【無音】
能力4・【空間把握】

壊れても大丈夫な訓練部屋に入り黒龍の力を試してみることにする。
黒龍リミッター解除と心の中で叫ぶ。
だがやはりスガラのあの日以降能力が使えない状態だった。
黒龍をイメージすると少しだけ身体の外に黒い電流が放出される程度だった。
だがもともとの基礎能力は上がったままである。
「お兄ちゃんの職業ってなんですか?まだ聞いてませんでした……」
上目遣いで俺の袖をぐいぐいと引っ張る。
「さあ〜なんだろうな、ははは、ま、そのうち教えるよ」
はぐらかして泥棒職というのはまだ黙っておくことにする。

そのあと存分に異能と泥棒スキルを試したあと姫由の精霊の召喚の仕方について調べることにした。





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