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ニゲナイデクダサイ

玉子炒め

危険

聖二の肩を掴み、女性が言った。修羅の様な、鬼気迫る表情が異常を伝えていた。
その声に反応して、久志が顔を上げる。人間の感情の全てが無に帰したようなおぞましい表情に、田中久志の面影はなかった。
向こう側から、何かが手足を地面につけ、四つん這いでこちらにやって来た。長い髪を見るに女らしかった。
「来た」
 女性が呻くようにして呟く。
久志だったものが、後ろ向きのままいざるようにしてこちらに来る。
前後の退路を断たれた。
それを悟った時、聖二は初めて自分の生命が脅かされていることを自覚した。

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