ごみばこ

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馬の代わりに熊に乗る民族の話

騎熊民族ネタ


騎熊民族「御熊族」(仮)


雪深い山奥でひっそり暮らす少数民族。遥か昔から存在する。馬の代わりに熊に騎乗し、狩りや採集などで生計を立てている。
生まれつき動物との親和性が高く彼らの感情を汲み取る能力があり、そのため獰猛な野生動物さえも手懐けることができる。この特異な力を使い、熊を従えている。
彼らは生涯を共にするパートナーとして熊を女性の場合は「夫」、男性ならば「妻」として扱う。またパートナーとなった熊のことは性別関係なく「番」と呼ぶ。
古来から山神に仕える一族として麓の村の人達から畏れられており、村で穫れる野菜などを分けて貰うことも。代わりに狩った獲物や山菜などを譲渡している。
また熊を従えている様子から、山裾の村人達には怪力無双の戦闘民族と誤解を受けており平地の人間から謂れなき差別を受けている。
族長は血筋や性別関係なく、最も強くて勇敢な熊を従えた者が選ばれる。
基本的に穏やかで情け深い人間が多く、他の文化を受け入れる懐の広さもある。仲間を非常に大切にしており、身内に危害を加えた者を決して許さない。執念深い。
昭和の初め頃までは山での生活をしていたが、時代の変化に合わせて後に山を降り街暮らしするように。
現代でも僅かながら子孫が生き残っており、普通の人と同じように生活している。子孫にも動物との対話能力が受け継がれており、ブリーダーや獣医など動物に関わる仕事をしている者が大半を占める。
熊を操る一族だからか、みんな熊好き。テディベアやプーさん、くまモンなどを集めている人か多い。



〈古代①〉
シバ(金花)
16歳。先代族長の娘。天真爛漫で朗らかな少女。いつも笑みを絶やさない。誰にでも気さくで人当たりが良い。子守が上手く面倒見が良い。姉気質。美しい栗色のショートヘアにクルミ色の目を持つ愛らしい美少女。13歳で成人の儀を執り行った際、族長に代々受け継がれる名前「シバ」を襲名した。幼名は「金花」
フォレ
シバの相棒となった熊。3m近い巨躯を誇り、日に当たると深緑色に光って見える被毛を持つ。非常に温和かつ冷静な性格で高い知性を有する。年齢は人間でいうと40歳くらい。名前の由来は「森の王」を意味する御熊族に伝わる古い言葉から。
雨乃
金花(シバ)の幼馴染。御熊族で唯一番(生涯を共にする相棒の熊のこと)を持たず、麓の村への輿入れが決まっている。動物との対話能力がない代わりに高い霊力を備え、雨乞いの儀式を得意とする。当時旱魃で大飢饉に見舞われていた麓の村を救うために山を降りる決断をする。青みがかった灰色の瞳を持つ美しい少女。
誠之介
金花の幼馴染その2。快活で元気いっぱいな少年。番の名前は「五郎」。金花とは小さな頃からライバル関係にあり、彼女がフォレを番にするまでは族長最有力候補だった。自分の番をこよなく愛し、1日3回のブラッシングは欠かさない。雨乃は初恋の人。のちに金花と夫婦になり、3人の子どもをもうけた。


〈古代②〉
シバ(ハク)
初代御熊族長。動物の心を読み取る特殊能力を持っていた。後に一族を守る山神として祀られる。ハクという名前は人間だった時のもの。神に祭り上げられた際、シバという名前になった(シバは彼らの言葉で神の嫁、ハクは穢れなきものの意)。純粋無垢なようにみえて実は誇り高い性格。彼女の血を継ぐ者たちがのちに「御熊族」として栄えることとなる。
ヴィリ
ハク(シバ)の相棒となった熊。黄金色の被毛を持つ。人語を解し、ハクを唯一の主と認め、 絶対の忠誠を誓う。元は山神の使いとして入植してきた人間達を見定める役目を担っていたが、ハクを気に入り彼女の傍で仕えることを決めた。


〈現代〉
美山 早苗(みやまさなえ)
大学2年。ペットショップでアルバイトしている。動物が好きで将来は動物に関わる仕事をしたいと思っている。実家では猫と犬を飼っている。「動物との対話能力」を持つ。家のルーツが御熊族に連なるとは知らない。見た目はシバそっくり。
御子柴 葛(みこしばかずら)
26歳。御熊族の子孫。本人もその事をよく知っており、能力をセーブして生活しているもののやはり動物には懐かれやすい。かつては動物園の飼育員をしていたが現在休職中。温和で礼儀正しい好青年。片方の目がくすんだ緑色。和風美形。

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