キミに会えるなら「僕の記憶日記」

華成 優香

いつも君は…

君事なら、今もこうして笑ってくれるだろう。 

これは、僕のお話。僕の名前は、  城島 康太。ある日僕は、余命宣告をされた。

「大腸がん」

そう警告された。余命は、1年。1度でいいから君ともう一度話したい。もう一度でいいから会いたい。そう強く思える1年だった。


11年前

僕は、君に出会った。同じクラスになり、よく遊んだ。最初は、君とは「友達」として好きだった。それから2年。3年生の春。僕は、君に恋をした。中々その思いは伝えれずに居た。この関係を壊してしまうのが怖くて。そして、4年の8月君は引っ越してしまった。思いを伝える前に行ってしまった。

ある日のニュースで流れていた、出来事が僕の胸を刺した。

小学生4年生の女の子が死亡した。

その子は、僕の好きな人だった。原因は、自殺だった。いじめに合い耐えられなくなりビルの屋上から飛び降りたという。泣きたかった。死にたかった。君を守れなかった僕がただ、ただ不甲斐なくて。悔しさと悲しさと色々な物が僕を刺した。心は、もう穴だらけだった。

君が死んで6年後僕は、高校生となった。

どうして生きているんだろう。

そう思うことが何度もあった。何度も自殺しようかと思った。でも、どうしてもできなかった。君は、生きてる時に何度も何度もこう言った

生きていれば、いい事がある!

僕が例えば?と聞くと君は、

うーんと、ご飯が食べれる!あと、康太と遊べるから!

笑いながらそういうのだ。その言葉が引っ掛かって中々死ぬ事が出来ない。

高校生2年生の夏。

部活中に、お腹に痛みがした。なので病院に行くと皆がザワつき始めた。何やたただでもない雰囲気だ。
その数分後僕が言われたことは、いい事では、けっしてなかった。

ガン

と告げられた。

詳しく言うと

大腸がん

だった。余命は1年。僕は、初めて思った強くこう思った。

君に会いたい!話したい!

と。そう思って1ヶ月が経った。胃痛で今にも胃に穴が開きそうな痛みが僕に走る。来る日も来る日も悪夢を見る。食事はまともに取れず、家からも出る気がせず何気なく日々を過ごしている。余命は、あと11ヶ月しかないというのにこんなにのんびり生きてるかも忘れるような生活を送っていいのだろうか…と思ってしまう。あぁもう嫌になってくる。早く天国に行った方が…いや、地獄か。そんな朦朧とした思いが僕の中で駆け巡った。


あと、11ヶ月…

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