俺の能力の使い勝手が悪すぎる件について…

東堂 アヤト

第10話『そんな目で見ないでください…』

報酬を受け取る為にギルドにとどまっているシン達にやっと報酬が届いたようだ。

『はぁ〜。やっと届きましたか…』

『すみません。でもこれでも早い方なんですよ。』
『アジ・ダカーハには懸賞金がかかってましたから』

『マジすか!…それはいくらほどで?』

シンは少し小声で聞いた。

『ざっと5000万ビルです…。』

『やっべー!テンション上がってきたぁぁぁぁぁ!!』

報酬を受け取ったシンは上がったテンションが下がることなく隣町に向かうのだった。



シンはややテンションが標準に戻りつつある頃に隣町に到着した。

『へぇ〜ここかぁ。なんか豪華な家が多いなぁちくしょう!』

『まぁこの街は富豪が多いことで有名ですから。』

シン達は能力を見抜ける魔眼持ちの人を探すべく、この街で聞き込みを開始した。

そして3分で終わった。        

そこでちょっと聞いたらすぐに分かった。どうやらこの街の大多数の人は知っているようだ…。

『…案外簡単でしたね…。』

『あぁ。もっと時間かかると思ってたわ。』

『え、何?そんなに来んの?ちょっと有名な占いの館感覚で来てんの?』

などと愚痴を吐きながら移動しているとあっという間に、シン曰く(いわく)占いの館もどきの前に着いていた。

『ここか?なんか薄気味悪いな。』

『そ、そうですね。とりあえず入って見ましょう。』

シン達が館の中に入るとドアがバタンッと閉じたとともに館内の明かりが一斉にパッとついた。

そして玄関の正面にある階段のところに1人の少女が立っていた。

『よく来たわね。まぁ、あなた達が来ることは知っていたけど…。』

どうやらお目当てのお嬢様のようだ。

『こっちに来なさい。』

と言うとさくさくと一人で先に行ってしまった。

『あ、ちょ待てよ。』

まさかこの場所でこの言葉を使うとは…



シン達は館のある個室で少女を待っていた。何をしているのだろうか?あれこれ15分以上経っているが…

『待たせたわね。』

少女が元気よくドアを開けて入って来るお付きのメイドさんと共に。

(本物のメイドさん初めて見たけど…良きかなメイドさん。ごっつぁんです。)
などとメイドを見ながら思っていると。

『そろそろ本題に入っていいかしら。』

メイドさんをじろじろ見ていたからであろうか、まるでゴミを見るような目で見て話している。 

(次から気をつけよう…。)
気をつける所が違うだろ!とツッコミたくなるようなことをシンが思っていると、
その間にシン抜きで本題に入ろうとしていた。

『えっと、特殊能力について見てほしいのよね?』

『あ、ああ。そうだ。』

『まぁ別に見てあげてもいいんだけど…そうだ!ひとつ頼みを聞いてくれたら特殊能力を見抜いてあげるっていうのはどう?』

『タダで?』
『もちろんタダよ。』

『よしやろう!』

シンは即答した。

だが、その即答がのちに後悔することになることをシン達はまだ知らない。 





今回も読んでくださってありがとうこざいます!
コメントで『 』(カギカッコ)について質問があったのでそのことについてですが、

自分の小説のセリフに使うときのカギカッコは『    』これです。

あとこの小説の中の世界でのお金の価値は円と一緒です。

コメント

  • -弧+妻

    集合が格上のドラゴンに挑む時の動機が弱すぎる、適当すぎる
    このキャラが「オラもっと強えー敵と戦いたてー」みたいなキャラがだったら問題ないけど、そうじゃないでしょ主人公
    じゃあしっかり格上ドラゴンに命かけて挑む動機を持たせないとダメ
    それしなかったら、作者本位の自分勝手な話の展開は作者のにとって都合が良くても、読者にとってしてみれば読みにくくてたまらない
    言うなればただの自分が満足すればいいだけのオナニー小説
    小説のキャラは作者のマリオネットじゃなくて、2次元ではあるものの、ちゃんとした意思をもった1人のアクターとしてあげる必要がある
    「なんでこの行動をしたのかなー」と読者が思った時点でゴミ以外の何物でもない
    全てのキャラの行動に明確な意思がないとせっかくのキャラが死ぬ
    キャラクターはとても良いだけにもったいないです
    偉そうあと、暴言どうもすみません
    m(_ _)m

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