俺の能力の使い勝手が悪すぎる件について…

東堂 アヤト

第4話『俺の存在価値って…なんだろ…』

《前回のあらすじ》
シンは野宿していると優しい女の子ルミナにご飯を奢ってもらい,話を聞くとルミナはパーティメンバーにいれてほしいと言い,シンとパーティを組むことになった!



『これからよろしく!…と言いたいところだけど…』

シンは今なぜ戸惑っているかというと…
自分より年下の女の子にご飯だけではなく宿代まで奢らせてしまったからである。

『ごめんね…宿代まで奢らせちゃって,このご恩は必ず何か返すから!』

『い、いえ気にしないでくださいパーティを組んだ記念だと思ってください』

(ルミナちゃん本当にいい子だなぁこんな子がお嫁さんだったらなぁ〜)
などとシンが思っていると

『えっ本当ですか…ど、どうしよう』

宿主との会話からそんな言葉が聞こえてきた

『どうしたのルミナちゃん?』

『あの〜部屋の空きが今ないらしくて私と同室になるらしいんですけど』

(ルミナちゃんと同室!?嬉しいけどなんかダメなきがする男として…いやでも…)

『私となんて嫌ですよね…私空いてる宿探してきます』

シンは慌ててルミナを止めた

『そ、そんなことないです!むしろご褒美です!』

『え、私と一緒でいいんですか?』
『ルミナちゃんがいいなら全然いいよ!』

『じゃあ同室でお願いします』とルミナちゃんが宿主に言った。

その一晩俺は漢(おとこ)になるならないか全力で迷い結局全然眠れなかった…。



次の日
ベットは1つしかないのでルミナちゃんに譲り俺は床で寝ていた,あまり寝ていないが…。

『おはようございます。床で眠れましたか?』

『あ、あぁ。よ、よく眠れたよ!?』

ルミナちゃんは俺の答え方が不自然なのが気がかりなのか疑問がありそうな顔をしていたが,
俺は後ろを向いて顔のくまを見られないように隠すので全く気にしていなかった…。




朝起きてから朝食を食べ,今は宿の部屋で今日は何をするか話し合っているところだ。

『どうしますかお互いまだ駆け出しなので簡単なクエストでもしますか?』

『うん。それでいいかな』
『でもその前にお互いのステータスを知って起きたいんだけど』
『そうですね。まずはお互いのステータスを知ることから始めますか』

シン達はまずお互い情報交換をすることから始めたようだ…。

『で、では私から』

『役職はプリースト。特殊能力は未定,レベルは3,冒険者登録してから3日です』
『スキルは初級魔法は大体覚えています』
『装備は魔力増加の杖です』

『次は俺だね』

『役職は魔道剣士。特殊能力は同じく未定,レベルは…まだ1…,冒険者登録をしてから1日だ』

『スキルはまだ覚えていない…装備は…無し…』

自分が未熟すぎて早くも絶望しそうなシン…

『ま、まぁまだ登録したばかりだと,そのようなものですよ。ほ、本当ですよ!?』

『ありがとう。ルミナちゃん元気出たよ…』

全力でフォローしてくれるルミナのおかげで少し元気が出たシンであった。

『で、では今日は初級魔法を覚えてみましょう!私で良ければ教えるので…』

『ありがとう。じゃあお願いするよ!』

シン達はまずシンの基本ステータスを上げる為に魔法を教えるようだ…。



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