俺の能力の使い勝手が悪すぎる件について…

東堂 アヤト

第2話『異世界といえば…』

今俺は森で出会ったドール(人形)に町まで案内してもらっている。

『そういえばこの世界の説明がまだでしたね』
『そうだな この世界はどんな世界なんだ?』

『はい,この世界は人間とモンスターが生存する世界        
通称フィネルドと言います』 

『主にこの世界の人は冒険者になりモンスターを討伐するのですが,ごく稀に冒険者の中に特殊能力を持った人がいるのです』

『そして特殊能力者は必ず1人1人違う能力なのです』
『なるほど 大体分かったありがとう』

『お役に立てて何よりです』
『おっとそろそろですね』

そう言われて少し歩くとうっすらと街が見えた
『ここから森を抜けるとすぐに町があります』
『おぉやっとか…』

町についた俺はすぐに服屋に向かった。

『何故そんなに急ぐのですか?』

ドール(人形)がわざとではないかと思うぐらい分かりきったことを言う…。

『そんなの町の人たちの視線が痛いからだろうがこのポンコツ人形!』

『なるほどそう言うことでしたら…』

そう言うと人形は俺の肩に手を乗せ
『テレポート』と唱えた。
すると一瞬目の前が真っ暗になったと思ったら次の瞬間服屋についていた。

『すげぇ…やるじゃん!』

その人形は誇らしげに

『当然です』と答えた…。

シンは急ぐあまりこんな魔法があるなら森で使うべきだっただろうと指摘できなかった。

シンは慌てて服を選んで試着室の中に入る。

『なぁ人形?』  『はい なんでしょう?』

『この世界って冒険者ギルドとかあるのか?』
『はい ありますよ』

(あるなら冒険者っぽい服の方がいいもんな)

『あ!あとあんたの名前聞いてなかった』
『はい 私はリナと申します』

そしてシンとリナは服を買い終わり店を出ると

『どうしますか先ほどギルドの話をしていたのでギルドの方に行かれますか?』

『あぁ案内してくれるんなら頼む』




数分経ってギルドに着くと

『はい博士なんでしょう…はい…はいわかりました』

どうやらリナを作った博士から連絡が来たようだ。

『すみません博士から招集が掛かったので戻らなければ行けません』

『いやいいよここまで案内してくれてありがとう』
『はい それではまた会う機会があれば…』

そうしてシンとリナはギルドの前で別れシンは一人でギルドに入ろうとしていた。

ギルドの中に入ると
『冒険者登録をされる方は受付へ』 
と言う案内板があったのでひとまず受付へ…。

『あのすみません』

シンは受付の優しそうなお姉さんに話しかけた。

『はい冒険者登録の方ですね』
『ではこちらの契約書にサインを…。』

(え、冒険者になるのって契約書に書くの?それでなれんの?)

シンはちょっと思っていたこととは違っていたがとりあえず契約書にサインをしていた。

『…はい問題ないですね』
『ではシンさん冒険者ギルドへようこそ!』

シンは受付のお姉さんに薄い手帳を渡された…。

『あのこれは何に使うんですか?』

『この手帳は冒険者が自分のプロフィールを確認したりスキルを習得するために必要なんです』

『ひとまず役職を決めてはいかがでしょうか』

『役職はウィザード,プリースト,サムライ,バーサーカ,魔道剣士などがあります』

『魔道剣士でお願いします!!!』
(何それ,魔道剣士めっちゃかっこいい!これ一択だろ!)

受付のお姉さんはシンの迫力に押され少し驚いて
『は…はい…魔道剣士ですね』と答えた。

『これで冒険者登録はおしまいです』
『分からないことがあったら言ってくださいね』
 
この日シンは冒険者デビューした!


 

コメント

  • タケトラ

    会話の時の括弧は「」ではなく『』なんですか?

    0
  • ぐらふぁいと

    収集ではなく招集なのでは?

    1
コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品