ラーズセリス辺境伯との面会

　騎士団の人たちは呆然としていた。それを見たゼロは
「この程度で呆然か。まぁー、いいか。デネベラル、この死体どもを専用収納アイテムに収納してくれ。エターナル城に持ち帰って実験に使う」別にスキルを使って収納してもいいけど、汚い盗賊の死体を入れたくないので、アイテムで収納するように指示をした。
　「はっ、かしこまりました」
　ゼロが先頭してる時、ほかのメンバーはみんな盗賊の後ろから見てたのに、誰にも気づかれていなかった。まぁー、気配隠していたのもあるけど。
　しばらくしても、騎士たちが起きないので、お嬢さんとメイトも入れて全員に脳天チョップをかまして目覚めさせた。
　「「「「「痛っ」」」」」
　「ちょっと、なにをするんですか？痛いじゃないですか」と、ここで初めてお嬢さんが口を開いた。
　「お前らがいつまでも呆然としているから起こしてやったのだ、感謝しろよ」
　「それはありがどうございますって違います。そう言うことじゃないです。もっと違う起こし方あったんじゃないですか？優しく起こしてください」
　「おー、いいツッコミだね。センスあるよ。練習すればいいツッコミ芸人になれるよ」
　「ありがとうございますって、だから違います。そう言うことじゃないです。それと、ゲイニンってなんですか？ゲイなら、わかりますけど、ゲイの新たな称号ですか？」
　「芸人はね、面白いことやって人を笑わせることが仕事で、職業だな」
　「なるほどですね。本題に入ります。本日私たちを助けていただきまして、誠にありがとうございます」
　「「「「「ありがとうございます」」」」」お嬢さんが言うとほかのメイトや騎士たちも同じように言いました。
　「おー、気にすんな」
　「ねー、ゼロ。この子たちを早く家に送った方がいいじゃないかな、盗賊が明らかにこの子たちを狙ってたし」
　「そうだぞ、親父。ラノベだと、だいたいこの場合は盗賊の後ろに敵対するクズ貴族がいるからな」
　「それもそうだな」
　「えっと、どちら様でしょうか？」お嬢さんはレイたちを見て、訪ねてきた。
　「俺の家族たちだ」
　「家族の方達でしたか、失礼しました」
　「いいよ、しらないわけだし、それより早く行こう。俺もついていく」
　「よろしいのでしょうか？多分そちらの家族の言う通りで、今回の襲撃はお父様と敵対する貴族がやったことだと思いますけど」
　「大丈夫だ、面白そうだからついていく。詳しい話しはお嬢ちゃんの家についてから話そう」
　「わかりました。ゼロ様がそう言うのなら、ご案内します」
　この後みんなで順調に街まで進み、門を通るには身分証が必要だが、ここはお嬢ちゃんの顔パスで通れた。ゼロたち一行はそのまま辺境伯邸に向かった。ちなみに黒ペガサスユニコンはゼロが作った異空間で待機している。ゼロが作った異空間はある意味新しい世界みたいなものなので、生活には全く問題ない。
　そして一行は辺境伯邸につき、接待室に案内された。
　「こちらで少々お待ちください。今から辺境伯様お呼びします」とメイトが言って、一礼した後出ていた。
　それからしばらく待つと、中年の武人とお嬢ちゃんとご婦人と護衛5人が入ってきて、武人とお嬢ちゃんとご婦人がゼロたちの前に座った。護衛はその後ろに立っていた。
　「初めまして、わしはロイズ・ラーズセリス辺境伯である。隣が妻のローズと娘のセシリーだ」
　「これはどうも、俺はゼロだ、隣が妻のレイ、娘のレイナとマオ、息子のケンだ。よろしく」ゼロが軽く紹介して、挨拶する。
　「おー、護衛がしっかりしてるな、親父。普通はここで、貴様ら、無礼だぞって怒るとこだっと思うけど？」
　「まぁー、部下はしっかり教育してるし、わし自身もそこまで気にしてない」
　「へー、珍しいね」
　「さて、本題入ろう。まず、娘を助けていただき、誠にありがとうございます。父親として礼を言う」
　「わたくしからもですわ。セシリーを助けていただきありがとうございます」
　「礼には及ばないない、趣味本位で助けただけだから」
　「それでも、父親として、大変感謝している、お礼を是非させてほしい」
　「わかった」
　「次に入ろう、君はなにを知っている。この件について」
　「裏幕かな、盗賊を殺す前に全員の記憶をよんだ。その中にこの盗賊たちと接触した人物はこう言った。この件が成功すれば、君たちの未来はこの国の第一王子、ランドベクル様がほしいするってな。そして手紙を渡した。盗賊たちは念のために手紙をアジトに隠してある。そこには俺の配下を向かわせている。そろそろ着くはずだ」
　「なっ、それは誠か？」
　「あぁー、本当だ、俺の配下はどうやら到着したようだ」
　コンコン「失礼します」、入ってきたのは執事出会った。
　「ラーズセリス様、門の外にゼロ様に仕える執事でセバスと名乗るものがゼロ様に会いたいそうです」
　「セバスは俺の執事長だ」
　「その人をここに連れてきてくれ」
　「かしこまりました」
　執事が出ていてしばらくすると、コンコン「失礼します、セバス様をお連れしました」「失礼します、ゼロに仕えし執事セバスと申します」セバスが自己紹介をすると、ラーズセリスの執事が退室した。
　「セバス、例のものを」
　「はっ、これが盗賊のアジトから出てきた例のものです」
　「どうぞ、みてください。ラーズセリス辺境伯」
　ラーズセリス辺境伯はセバスから渡された手紙を見て、しばらくして、口を開いた。
　「どうやら貴殿が言ってることが本当のようだ。今日はもう遅いからとりあえず旅の疲れを癒してくれ、部屋を用意してある」
　「では、お言葉に甘えて」
　そして、ゼロたちは部屋を出て、部屋の外で待機してるメイトについていて、それぞれの部屋で休んだ。