Federal Investigation Agency Investigator・連邦捜査庁の捜査官~皇帝直属のエージェントたち~
第1章4話
~惑星統合連盟安全保障理事会評議常任国会議~
この会議場ではフェルトワンという名の銀河の最高機関であり安全保障を管轄する組織である。
議長を務めるのは惑星統合連盟中央政府首相、四条氏。
常任国ではス連邦、ツァールバリカー惑星合衆公国、ヴェルト州惑星連合王国、ヴィルヘルム惑星大公国、ポルトブルクトフ銀河皇国の5か国+惑統連
さて、その安保理評の緊急会合が開かれている。出席者は各国の国家元首級。
というのも…
「第1021回安全保障理事会評議常任国会議を開催いたします。ご異議のありますか?」と四条氏
『異議なし!』
全国家異議はないようだ。
「今回は惑統連加盟国家ソヴィレティア社会主義共和国連合がヴォルデシア共和国が衛星の領土問題でもめている件です。先日ヴォルデシア共和国がソ連に最後通牒とも見れる文章が送り付けられたそうです。もしこれが戦争問題に発展するとなると、周辺惑星への被害も懸念されます。そこで銀河軍事防衛省からの要請により軍の派遣をするか否かを決めたいと思いますが、まず現在の状況について銀河軍事防衛省監査委員会より報告があるそうです。」
「監査委員会の報告です。ヴォルデシア共和国軍の動きが異常で、まもなく戦時下に入るような準備と思われます。委員会では引き続き監視中ですが、まだ戦争とは何とも…」
言葉を詰まらせどう話そうか迷う委員メンバーの一人。何とも微妙な状態らしい。
「一つ聞きたいことが…」ス連皇帝陛下がスッっと手を上げる。
「はい、何でしょうか皇帝陛下」それを首相が指名する。
「戦勝は現時点でどちらにありますか?」これを監査委員会にぶつける。
「どういえばいいだろう…?」と悩んだ監査委員会代表として報告している男は、後ろに控えるメンバーに耳打ちしそして立ち上がりこう答えた。
「何といいますか…。我々もはっきりと申し上げれないんです…」
「どうしてです?」
「…。我々は両国に監査委員を派遣し情報収集に当たらせていましたが…その…」
言葉を濁す監査委員会の男。それを見ていた常任国の国王級の皆様からはどよめきが上がった。
それもそのはず…。彼らは監査委員会の情報収集能力とその信憑性を疑ったことがない。それほど信頼性がある委員会なのだ。
「…。ヴォルデシア共和国の内政が妙といいますか…はっきり申し上げると機能していないというのが現状です…」
「どういうことですか…?」
これには国王の皆様も言葉を疑った。疑っていなかったらその人はある意味で凄いと思う。
「ヴォルデシア共和国国内では現在の首相は木村崎 修一氏になっていますが、木村崎氏は調べたところ3年前に宇宙船の事故で無くなっていることがわかりました…」覚悟を決めた委員会の男
「なっ!?」言葉が出ないヴィ公公王
「………」無言で聞いている小さき皇帝陛下、だがその顔は驚きの顔だった。
「現在首相席は空席のままです。ですが国家機能は維持されている…。つまり裏から何か強大な影響力のある人物や組織が国家を操っているとみて間違いないかと…」
この会合を記録している人ももう皆びっくり!
「首相…」
「はい、皇帝陛下」
「今回の件、これは戦争ではなくテロ行為とみても問題ないのではないですか?我が国は今回のことを戦争および戦闘行為ではなくテロ行為への鎮圧目的で軍の出撃をする構えですがいかがでしょうか」
その言葉を無言で聞く各国のお偉い人たち。どこがお偉いかというとほとんどが各国の王族皇族という…なんだこの会議?…
「…。わかりました陛下。では、安全保障決議を行います。惑統連としては陛下の意見に異議はございません」と右手を上げる首相
「同じく」ツァールバリカー合衆公国の公王が右手を上げながら答える。
「我が国も…」ポルトブルクトフ銀河皇国皇王さん
「ええ、我が国も…」相も変わらず美しい国王で有名なヴェルト州惑星連合王国の女王陛下
「では、連盟憲章第2章11条の安全保障に関する事案は安全保障理事会評議常任国によって採決された内容に従う…以下の内容を適用とし、議長権限で今回の件をテロ行為への鎮圧という名目で惑星軍の派遣を決定します」
これに従い安保理は終わりを告げた。
さてこの連盟憲章というものだが、簡単に言えば連盟加盟国が守らなければならない憲法みたいなものである。ただ何故憲章なのか、いつ発布されたのかは誰にもわからない。多分1万年ほど前だと…
ちょっぴり歴史に触れるのだがこのフェルトワンという銀河系…。一時期銀河系全土を征服した国家があったそうだ。
まぁいつも通り、ス連邦なのだが…。
正確に言えばクルーヴェールフェ大銀河社会主義連合という1万200年程前に存在していたのだが…。
崩壊理由は反社会主義派だったスウェットフェルクロード家の反乱ですそうで…。政権取ったからとりあえず植民地を放棄し独立させ、惑星統合連盟を作ったらしい。まぁ物凄ーく簡単に言えば惑星統合連盟自体がス連邦の組織とも取れたり取れなかったり…。
なぜこんな言い方なのかというと、中の人がス連能なので…。中の人って誰だ!?
なお、全然違う話へとなるのだが、この常任国の中で一番若いのはス連皇帝だが彼の特殊な能力は変態的ともいえる。
……全く関係ないな、おい!
あと、前言ったかもしれない中央安全保障惑星共和委員会とは無縁の組織。この会議は惑統連全体の安全保障やその他国際的に決めることを決める場所。
中央安全保障惑星共和委員会はそれを安保理へ持ち越すか否かや議題を見つける委員会。ひいては安保理を監視する委員会である。
これ大事ね…。
さて、各国の国王さんたちが本国へ帰っているころ、会議場には一人の男…というより少年が腕組して座っていた。
相も変わらずス連邦大天皇帝陛下である。
おめぇ!どんだけス連が好きなんだ!? と言われそうだが、まぁ…そこは…うん…
っと、その誰もいない静かな会議場に一人の男が入ってきた。
年齢は40~50代だろう。立派…とはいかない髪を分け、足が悪いのだろうか? 右足を引きずっている男が会議場へとやってきた。
「お待たせいたしました、陛下」と謎の男。
「やぁルー先生。お足は大丈夫なのですか?」笑顔で迎える総司令官用軍服を着込んだ皇帝。
「ははは、まさか陛下にお足を心配していただけるとは…。ええ大丈夫ですだいぶ良くなってきましたし」
笑みを浮かべる男。
「ならいいですけど…。では行きましょうか?」
「はい。いつもの場所でいいですね…?」
「うんまぁいつもの場所だけど…、時間も時間だから船内でゆっくり休んでから行くことにするよ…」
現在の時刻、午後9時10分過ぎ。つまりよいこが本来寝ていなければならない時間。この皇帝かてまだまだ10代の未成年。
まぁそんな人が一惑星国家の元首でもありス家の党首でもあり軍の最高司令官でもあるのだが…。大丈夫かな、いろいろと…。
まぁ国力とかは銀河一だけど、常任国の中ではいじられ役という何とも不思議な…。
安保理評です。
この会議場ではフェルトワンという名の銀河の最高機関であり安全保障を管轄する組織である。
議長を務めるのは惑星統合連盟中央政府首相、四条氏。
常任国ではス連邦、ツァールバリカー惑星合衆公国、ヴェルト州惑星連合王国、ヴィルヘルム惑星大公国、ポルトブルクトフ銀河皇国の5か国+惑統連
さて、その安保理評の緊急会合が開かれている。出席者は各国の国家元首級。
というのも…
「第1021回安全保障理事会評議常任国会議を開催いたします。ご異議のありますか?」と四条氏
『異議なし!』
全国家異議はないようだ。
「今回は惑統連加盟国家ソヴィレティア社会主義共和国連合がヴォルデシア共和国が衛星の領土問題でもめている件です。先日ヴォルデシア共和国がソ連に最後通牒とも見れる文章が送り付けられたそうです。もしこれが戦争問題に発展するとなると、周辺惑星への被害も懸念されます。そこで銀河軍事防衛省からの要請により軍の派遣をするか否かを決めたいと思いますが、まず現在の状況について銀河軍事防衛省監査委員会より報告があるそうです。」
「監査委員会の報告です。ヴォルデシア共和国軍の動きが異常で、まもなく戦時下に入るような準備と思われます。委員会では引き続き監視中ですが、まだ戦争とは何とも…」
言葉を詰まらせどう話そうか迷う委員メンバーの一人。何とも微妙な状態らしい。
「一つ聞きたいことが…」ス連皇帝陛下がスッっと手を上げる。
「はい、何でしょうか皇帝陛下」それを首相が指名する。
「戦勝は現時点でどちらにありますか?」これを監査委員会にぶつける。
「どういえばいいだろう…?」と悩んだ監査委員会代表として報告している男は、後ろに控えるメンバーに耳打ちしそして立ち上がりこう答えた。
「何といいますか…。我々もはっきりと申し上げれないんです…」
「どうしてです?」
「…。我々は両国に監査委員を派遣し情報収集に当たらせていましたが…その…」
言葉を濁す監査委員会の男。それを見ていた常任国の国王級の皆様からはどよめきが上がった。
それもそのはず…。彼らは監査委員会の情報収集能力とその信憑性を疑ったことがない。それほど信頼性がある委員会なのだ。
「…。ヴォルデシア共和国の内政が妙といいますか…はっきり申し上げると機能していないというのが現状です…」
「どういうことですか…?」
これには国王の皆様も言葉を疑った。疑っていなかったらその人はある意味で凄いと思う。
「ヴォルデシア共和国国内では現在の首相は木村崎 修一氏になっていますが、木村崎氏は調べたところ3年前に宇宙船の事故で無くなっていることがわかりました…」覚悟を決めた委員会の男
「なっ!?」言葉が出ないヴィ公公王
「………」無言で聞いている小さき皇帝陛下、だがその顔は驚きの顔だった。
「現在首相席は空席のままです。ですが国家機能は維持されている…。つまり裏から何か強大な影響力のある人物や組織が国家を操っているとみて間違いないかと…」
この会合を記録している人ももう皆びっくり!
「首相…」
「はい、皇帝陛下」
「今回の件、これは戦争ではなくテロ行為とみても問題ないのではないですか?我が国は今回のことを戦争および戦闘行為ではなくテロ行為への鎮圧目的で軍の出撃をする構えですがいかがでしょうか」
その言葉を無言で聞く各国のお偉い人たち。どこがお偉いかというとほとんどが各国の王族皇族という…なんだこの会議?…
「…。わかりました陛下。では、安全保障決議を行います。惑統連としては陛下の意見に異議はございません」と右手を上げる首相
「同じく」ツァールバリカー合衆公国の公王が右手を上げながら答える。
「我が国も…」ポルトブルクトフ銀河皇国皇王さん
「ええ、我が国も…」相も変わらず美しい国王で有名なヴェルト州惑星連合王国の女王陛下
「では、連盟憲章第2章11条の安全保障に関する事案は安全保障理事会評議常任国によって採決された内容に従う…以下の内容を適用とし、議長権限で今回の件をテロ行為への鎮圧という名目で惑星軍の派遣を決定します」
これに従い安保理は終わりを告げた。
さてこの連盟憲章というものだが、簡単に言えば連盟加盟国が守らなければならない憲法みたいなものである。ただ何故憲章なのか、いつ発布されたのかは誰にもわからない。多分1万年ほど前だと…
ちょっぴり歴史に触れるのだがこのフェルトワンという銀河系…。一時期銀河系全土を征服した国家があったそうだ。
まぁいつも通り、ス連邦なのだが…。
正確に言えばクルーヴェールフェ大銀河社会主義連合という1万200年程前に存在していたのだが…。
崩壊理由は反社会主義派だったスウェットフェルクロード家の反乱ですそうで…。政権取ったからとりあえず植民地を放棄し独立させ、惑星統合連盟を作ったらしい。まぁ物凄ーく簡単に言えば惑星統合連盟自体がス連邦の組織とも取れたり取れなかったり…。
なぜこんな言い方なのかというと、中の人がス連能なので…。中の人って誰だ!?
なお、全然違う話へとなるのだが、この常任国の中で一番若いのはス連皇帝だが彼の特殊な能力は変態的ともいえる。
……全く関係ないな、おい!
あと、前言ったかもしれない中央安全保障惑星共和委員会とは無縁の組織。この会議は惑統連全体の安全保障やその他国際的に決めることを決める場所。
中央安全保障惑星共和委員会はそれを安保理へ持ち越すか否かや議題を見つける委員会。ひいては安保理を監視する委員会である。
これ大事ね…。
さて、各国の国王さんたちが本国へ帰っているころ、会議場には一人の男…というより少年が腕組して座っていた。
相も変わらずス連邦大天皇帝陛下である。
おめぇ!どんだけス連が好きなんだ!? と言われそうだが、まぁ…そこは…うん…
っと、その誰もいない静かな会議場に一人の男が入ってきた。
年齢は40~50代だろう。立派…とはいかない髪を分け、足が悪いのだろうか? 右足を引きずっている男が会議場へとやってきた。
「お待たせいたしました、陛下」と謎の男。
「やぁルー先生。お足は大丈夫なのですか?」笑顔で迎える総司令官用軍服を着込んだ皇帝。
「ははは、まさか陛下にお足を心配していただけるとは…。ええ大丈夫ですだいぶ良くなってきましたし」
笑みを浮かべる男。
「ならいいですけど…。では行きましょうか?」
「はい。いつもの場所でいいですね…?」
「うんまぁいつもの場所だけど…、時間も時間だから船内でゆっくり休んでから行くことにするよ…」
現在の時刻、午後9時10分過ぎ。つまりよいこが本来寝ていなければならない時間。この皇帝かてまだまだ10代の未成年。
まぁそんな人が一惑星国家の元首でもありス家の党首でもあり軍の最高司令官でもあるのだが…。大丈夫かな、いろいろと…。
まぁ国力とかは銀河一だけど、常任国の中ではいじられ役という何とも不思議な…。
安保理評です。
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