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女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

47.来なきゃよかった…

「柊さん…奥さんは…もう…」

「そう…ですか…」

これは夢だ、柊花蓮が一番振り返りたくない過去の夢。

「ねーね。おかーさんは?」

「お母さんはね。しばらくお仕事で帰れなくなっちゃんだって。だからしばらく会えないんだよ。お母さんが帰ってくるまで二人で頑張ろうね」

「やだ!おかーさんに会いたい!」

「我が儘言ってるとお母さんに嫌われちゃうよ?それでもいい?」

「うー」

「ね?だから笑顔でいようね?」

「うん!わかった!花蓮がんばる!」

「うん!花蓮は偉いね。お母さんも喜ぶよ」

「でも、お父さん?」

「…なんだい?」

「なんで泣いてるの?どこか痛いの?」


「もう。朝?」

時計は朝の6時半を指している。いつもより少し早い時間だが、この気分の悪さは決して眠いなどではない。

原因は分からない。が、枕が涙で濡れている。

(怖い夢でも見てたのかな?)

花蓮は完全に夢の内容を忘れていた。

ピロン~♪

「なにかしら?」

机の上に置いてあった携帯が鳴る。
花蓮の携帯がメールの着信を伝えたのだ。

布団を剥がしベットからでる。

さむ…。

「凛かしら?」

花蓮には数多くの友達がいるがこんなに頻繁にメールを、してくるのは凛位だ。

「えーと。ショッピングモール『マーメイド』で遊ばない?相談したいこともある。って、急ね…」

メールの内容事態は短く質素なものだが、女の子らしいよりこっちの方が分かりやすくて楽。

そんなことを思っているから、他の女の子とメールが続かないのだ。

「わかった。西口に10時でいい?っと」

ピロン~♪

『』

まぁ、特に断ることも用事もないので即決した。

それに数少ない心からの友達の相談にのってあげたい。

これが、悲劇を呼ぶとは知らずに…



「でさ~パパがさ心配して『もう陸上させん!』なんて言ってくんの。ちょっと膝擦りむいただけなのに、大袈裟なんだから」

現在『アラモード』でオススメのプリンパフェを食べながら凛の話を聞いている。

話と言うよりは愚痴なんだが…
聞けば部活の陸上で転び怪我をしたそうだ。それを食事のときにお父さんに話したら、血相を変えたそうだ。

まぁ、つまるところ親バカが娘の怪我を過剰に捉えてしまった。それだけの事だ。


「ね~?パフェばっかり食べているけど聞いてる?」

花蓮
「聞いてるわよ。それで?お父さんはなんて?」


「で~。勉強もおろそかにやってるだろうってーーー」

花蓮
(あら?もうパフェがなくなったわね。…もうひとつ食べようかしら…)

嘘だった。花蓮は凛の話を半分も聞いていない。
勿論はじめの方は聞いていたし、真面目に考えてもいた。が…内容が内容であることと次々に相談という愚痴を聞かされているうちに、どうでもいいと思ってしまったのだ。

そんなことよりパフェといった感じで、もともと甘いもの好きな花蓮はパフェを楽しんでいた。

花蓮
(もうひとつ頼んじゃいましょっと。こんなところには滅多に来ないし、少し位食べても大丈夫よね?)

自分のお腹をさする。

花蓮
「店員さーん」

近くに店員がいなかったので、声を出しながら回りを見渡す。

声だけでは店員側から分かりにくいと思ったので、目線でもアピールするためだ。

しかし、それが裏目に出た。

見つけた。うん。よかったね。
全然良くない。なんで?
だって…見つけたのは店員さんではなく、

草彅雄也なんだから。

花蓮
「来なきゃよかった…」

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