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女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

46.鈴乃とデート

鈴乃
「おにーちゃん フフフフフ」

雄也
「ん~?どうしたんだ?」

鈴乃
「呼んだだけ~」

隣で可愛らしく舌を出して、雄也の頬擦りしている鈴乃。
彼らは今、近所にある大型ショッピングモール『マーメイド』に来ている。
ここには生活用品から雑貨、映画館など幅広くの店舗が立ち並んで、学生から主婦など都市最大級の人気を誇る。デートスポットなどでも有名な場所である。

そんな場所にラブラブカップル張りの雰囲気で腕を組んであるいて歩いている。

どうして鈴乃とこんなとこをにいるのかというと、今朝の賢一と、鈴乃の一件は「え?爺といるより鈴乃とデートしたいんだけど」と、いつかの鈴乃との約束を果たすという意味ででも雄也が一刀両断したからだ。
その言葉は、賢一を廃人にし、鈴乃は天使の笑みを浮かべることになった。

そんなこんなで、鈴乃とデートしている。悪い気はしないが、いやもしろ嬉しいのだが少し眠いと感じていた。

鈴乃
「おにーちゃん あそこのパフェ食べよう?」

鈴乃が指を指した先にあるのは、いかにも女子が好きそうな店があった。

雄也
(スイーツ専門店『アラモード』…いかにもって名前だな)

雄也はあまり甘いものは得意ではない。食べられないことはないが、好きではないのだ。

しかも、鈴乃はこの事実を知らない。草彅家で自炊しているのは雄也なのだ。あまり好き嫌いがあるわけではないが、自分で自分の嫌いなものは作らない。

しかし、例外は存在した。
「おにーちゃん お誕生日おめでとう ケーキ頑張って作ったんだ。食べて食べて 」これだ。
小さい頃からおにーちゃんっ子だった鈴乃は、雄也の誕生日に頑張ってケーキを作って来たのだ。
勿論食べないという選択肢はない。妹が頑張って作ったものを食べない兄などいないから!

これが鈴乃が雄也の甘いもの苦手を知らない理由である。雄也が悲しませないと頑張って隠してきたから。

今思えば、あの鬼のように大きいケーキを食べ続けたせいで苦手になったのかもしれない。

雄也
「そ、そうか?俺はあっちのドーナツ屋の方がいいと思うけど?」

ドーナツは物によってはあまり甘くないものもあるから。

鈴乃
「え~。おにーちゃんとパフェ食べたい!」

雄也
「ゥ…」

鈴乃
「ダメ~?おにーちゃん」ウルウル

雄也
「…分かった。いこうか」

鈴乃の上目遣い+涙目+袖グイの即死コンボに雄也はあっさり陥落した。

鈴乃
「わーい!やった!ほらほら行こう行こう!」

腕をグイグイ引っ張って店内に入っていく。

店員
「二名様ですね?こちらへどうぞ」

フリルが付いた青色が基調の可愛らしいメイド服を着た店員さんが席へ案内してくれている。

あんな服を鈴乃に着せたいと、思いながら案内された席へ座る。

雄也
「鈴乃好きなものを頼んでいいんだよ?俺の事気にしないでな?」

鈴乃
「う~ん。わかった~」

メニュー表に穴が空くほど睨み付けて物思いにふけている。
所々で、「カロリーがー」とか呟くのは流石女子と、いったところだろう。

長そうだと感じた雄也は、気晴らしに典店内を見回す。

女 女 女 女 女 女 女 女 女の海である。
客から店員まで、皆が女。そりゃスイーツ専門店なのだから、女が多いのはわかるが男は雄也だけなんじゃないか?と思う程だ。

実際はその通りだ。

下手したら今日ここで死ぬなと、思っていたらある客席から強烈な視線を感じた。

その、席へ目線を向けると…

花蓮
「……………」ジー

はぁー。

鈴乃
「決まった!よし!これにしよ…う?っておにーちゃんどうしたの?」

鈴乃が様子が変だと感じたんだろう。心配そうな眼差しを向けてくる。

そんな優しい妹に、

雄也
「鈴乃。今日おにーちゃん死んじゃうかもな」

こんなことになるなら、家で二度寝してれば良かった。

と強烈に思う雄也だった。


         次に続く

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