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女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

41.文子vs凛音Ⅰ

文子
「それで?草彅くん?呼び出しから遅いと思っていたところ?女性と一緒に入室とは、どいういうことなのか説明をしてもらってもいいかしら!?」

雄也
「えっ…と。だな」

文子
「それで?貴方は?」ギロリ

凛音
「ご挨拶がまだでしたね。私は黒井凛音と申します。以後お見知りおきを」

文子
「…」イライラ

雄也
(とりあえずだ。状況確認をしよう。
今いる場所は呼び出された通り学園長室だ。
黒井凛音と長話をしていたために、遅い入室となった。その時点ではまだ、学園長はさほど怒っていないようにも見えた。
しかしだ、俺の後に入ってきた黒井凛音の姿を見た瞬間不機嫌メーターレベルMAX。
そして、長テーブル越しに学園長。対に俺、黒井凛音が独り掛けの椅子に座っている。
そして、現在に至る分けだが…
どうしてそんなに機嫌を悪くするのだろうか?)

文子
「急に黙り込んでどうしたの?」

喋らない雄也に気を使ってか、黙り込んだ雄也に声をかける。
相変わらず不機嫌のままだが

雄也
「いや、どうしてそんなに不機嫌なんだと…」

真向かいに座る文子はより一層眉間にシワを寄せ、足を組み替える。
行動の一つ一つに苛立ちを感じさせる動きを放つ。

と、そこで…
凛音
「それはですね雄也様。おそらく私が原因かと」

雄也
「…どういうことだ?」

今度は雄也が、思わぬ人物から意味ありげな返答を投げ掛けられ眉間にシワを寄せる番。

人差し指指を下唇に添え、如何にもといったポーズをとる。

凛音
「恐らくですが雄也様は、ココには今現在流れている噂について。『草彅雄也と柊花蓮の破局話』の『対策』について話会いに来たのではないでしょうか?」

雄也
「…」

雄也は絶句していた。ピンポイントで正解を出されたからだ。

凛音
「…これは推測ですが。女性嫌いの雄也様が、柊花蓮さんとお付き合っているのは柊花蓮さんが男性嫌いだからなのではないでしょうか?そうでなければ考えられません」

文子
「…」

凛音
「なにかと注目を集めるお二人は当然異性の方におモテになる。その厄介払いをしたいので嘘でお付き合いを始めた。違いますか?」

改心の決め顔。持ち前の想像力をフルに発揮しストーリーを作る。

そして、この仮説話を聞いた雄也と文子の無言の姿勢、表情から正解だと凛音は確信し続けて説明を進める。

凛音
「その仮説があっているならば、学園長にとってはそれは面白くない話だと思います」

雄也
「なぜだ?」

凛音
「そうですね~。だってそれは…」

ここに来て一呼吸。凛音は文子の方を一度見た後に雄也の方に身体ごと向け…
笑顔で言った…



凛音
「噂を撒き原因を作ったのは私ですから♪」



雄也
「そういうことか…学園長は知ってました?」

学園長の方へ目線を送る。椅子に深く座り直し不満顔で、紅茶を啜る。

文子
「ああ、大体はな…。こんな噂を流すのは彼女凛音ぐらいだろうと思っていたし。噂が流れたのは昼休み過ぎ。その昼休みにうちの花蓮に接触したのなら間違いないだろう…とな」

凛音
「あらあら。バレていましたか…」

正直昼の話が気になる雄也だったが、女同士の話は長くなりそうだったので、あえてツッコンだりはしなかった。

雄也
「昼休み…。そうか…だから屋上に来なかったのか」

ネタばらしをすれば呆気ないこと。これで、柊花蓮が、昼屋上に来なかったこと。噂が早いスピードで広まったことに納得がついた。

ここで雄也は自ら地雷を踏みに行ってしまった。

雄也
「てか凛音。俺は平穏な学校生活を送りたいだけなんだ。変な噂を、流したり余計なこと今後しないでくれ」
 
この事を後悔するのはそう遠くない未来だ。

凛音
「余計なことをしないでくれ?…ですって!」

雄也
「…」ッ

雄也は体感した得体の知れない気配を感じた。

凛音
「わ、私が!私が!何年もお慕い申し上げていた殿方に恋人が!それも打算だなんて!そんな事…そんな事…」ギロリ

雄也
「…」ゾクリ

さっきまでにこやかに話していた姿から一転。ナイフを持っていてもおかしくない形相で雄也を睨む。

雄也
(なんだ…これ!)

雄也は恐怖していた。

向かい合った顔を反らしたくても反らせられない。蛇に睨まれたカエル

凛音のその瞳は、
闇に吸い込まれるような力をもち、全てを見透かすような…全てを悟ったような…全てを見下しているような…

雄也
「…はぁーはぁー」ドキドキ

文子
「草彅?」

異変にいち早く気づいたのは文子。

雄也
「はぁーはぁーはぁー」ドキドキ

動悸が収まらない…心拍は上がり、息使いも荒い…

凛音
「ゆ、雄也様!?」

流石に焦った凛音。今度は打って変わって焦る表情を浮かべる。体調を確認しようとして顔を近づける。

しかし、この行為は逆効果になってしまう。

(顔が近く…凛音の顔が…

あの『目』を持った女が近づいてくる)

雄也
「や…めろ…その…目は……俺に……俺に!」

それは…まるで………あのときの… 
薄暗い倉庫…
カビ臭い…
窓から見える雪が降り染みる世界…

そこから現れる女!
扉から望み混む女!

『大丈夫。後でちゃんと呼びに来るから』
『それじゃまたね』ニヤ

思い出す過去の記憶。
消し去りたい雄也の記憶。

声が聞こえる…
笑顔が見える…
あの!あの!女が!

    ーーーーーーー皐月従姉

雄也にトラウマを植え付けた女。


雄也の意識はそこで途絶えた。


         次に続く


今回は急いで書きましたので誤字脱字や、読みにくい所あるかもしれませんので、コメント欄などで教えていただけると幸いです。

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