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女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

36.嵐の前の…

花蓮
(もうなんなのよ!)

お昼前の授業中花蓮はモンモンとしていた。

いうまでもない今朝の雄也の発言にだ。

『雄也
「そうだよ。俺だけならまだしも、ひい……花蓮にも迷惑かけるから極力やめてほしい。花蓮そういう事に敏感だから」』

今朝から今の今まで頭から離れていかない。1限目なんてノートに一文字も書いていなかった程に意識している。

花蓮
(イライラするわ…
何がイライラするかって?あの発言に対して私が不意にもカッコいいと思ってしまったことよ…)

実は花蓮は恋愛小説を読むなど、意外に乙女な所がある。

しかし、『小説の中で』限定だ。曰く、『物語に出てくる男性は悪い人はいない』ということらしい。

かなり矛盾しているとは花蓮自身分かっているが、これが花蓮の気持ちなのだ。

花蓮
「チラ」

後ろの席で授業を受けている雄也をこっそり見る。

隣の席にいる男子。新真が草彅雄也に話しかけ、それを眠たげに受け流している姿がある。

『「そうだよ。俺だけならまだしも、ひい……花蓮にも迷惑かけるから極力やめてほしい。花蓮そういう事に敏感だから」』

花蓮
(!!!)

雄也をこっそり見ていたらあの発言がよみがえる。

花蓮
「もう!なんなのよ!」

シーーーーーーーーーーーーーーーーン

声を出してしまった。
それも大声で…

おかけでクラスメイト全員からの目線が痛い…。

「えー。柊?なにかあったか?」

教卓に立っていた化学の教師が困惑した様子で声をかける。

花蓮
「え…あ…。なんでもないです」

いつもの強気な態度と打って変わって、しおらしくなった花蓮はそのまま授業終わりまでうつむいていた。

………結局授業はまともに受けられなかった…。


花蓮
「はぁー」

昼休みーーー

先の授業で醜態をさらした花蓮はトボトボト廊下を歩いていた。

昼休みには雄也とあう約束だが、その前にトイレに行こうと歩いていた。

花蓮
「最近の私おかしいわ…」

雄也とクラスメイトになってから心が休まらない花蓮は誰にも聞こえないように静かに愚痴り始めた。

花蓮
「グチグチグチググチグチ」

その愚痴はトイレをし終わっても終わることはなかった。

花蓮
「全部草彅雄也が、悪いわ」

???
「え?草彅雄也?………ちょっと待って下さい!」

ん?背後から呼び止められる声がする。

???
「あ、私です!」

花蓮が振り向いて見るとそこには…

???
「もしかしてあなたが柊花蓮さんですか?」

肌白で髪が腰まで届くほど長く、人形みたいなキレイな女性がいた。


雄也
「はぁー、柊に呼び出されたからいかないとな…」

今朝の自分の発言を悔いながら席を立ち上がる雄也。


「あ、もういくのか?」

雄也
「ああ…。何言われるかわかんねーからな」


「そっか」

少し寂しげな真に「悪い」と一言つげ立ち去ろうとしていたら…


「そー言えばこの前…お前のことすごくきょうみしんしんといった感じで聞いてくる女子いたぞー?」

雄也
「ほー」

雄也はまたか、といった様子で受け答える。

この手の話は昔から多かったため特に気にも止めていなかったが、次の真の発言に意識を奪われる。


「確か名前は…


       黒井凛音」

雄也
「え…」

それは雄也に婚約を申し込んでいる女性の名前だった。



         次に続く

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