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女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

33.不運

ーーーー放課後

花蓮
「雄也くん?一緒に帰らない?」

雄也
「は?」

雄也
(現在俺は放課後デート?に誘われている。一々その程度で驚くな。誰もが思う事だろう。
普通のカップルなら当たり前にしてあることだろう。だがそれは『普通』ならだ。
俺はとある事情でこの女、柊花蓮と付き合っている。その為お互いに好きというわけではない。というかむしろ逆だ。
俺たちは互いに異性を嫌っている分類に入るだろう。
そんな女が俺に『一緒に帰ろう?』。おいおい…何の罠だ?)

雄也
「何の罠だ……痛!」

花蓮
「一緒に帰るって約束したじゃないですか?」

雄也
「そんな約束はした覚え……痛!」

雄也
(こいつ…!皆から見えないように足踏んでやがる…!
この程度じゃ発作は起きないが…。全力で踏んでやがるなこいつ…!!)

花蓮
「や·く·そ·く!しましたよね?」ギロ

あまりの迫力に…

雄也
「はっはい!」

雄也はすぐにおちた。

花蓮
「じゃー雄也くん早く準備してください」

雄也
「お、おう。まってくれ。………ってことで真。今日も帰れない。悪い」

隣で帰り支度をしていた真に声をかける。


「…分かった」

真からは承諾の返事を貰えたが、その声は不服そうなトーンだった。

いや、実際不服だろう。さっきから真は花蓮を睨み付けるような目で見てるい。

幸い花蓮は真とは正反対の方向を見ているから、その視線には気づかない。

雄也
「最近付き合い悪くて悪いな」


「まぁー、仕方ないさ!それよか今度泊まりに行くから!」

雄也
「まぁー、その程度で機嫌治してくれるならいいけどよ…」


「鈴乃ちゃんに会いに!」

雄也
「殺すぞ!」


「あはははは。冗談冗談。がちで殺されかけない!」

雄也
「ったく。じゃーな」


「おう!気を付けてな!」

身支度したかばんを持ち席を立つ雄也。

花蓮はいつの間にか後ろの方に移動しており、例の殺人スマイルを振りまいていた。

かなり気は進まないが行くしかない。まるで戦場に行くような面持ちで花蓮のところまで移動する。

雄也
「待たせたな」

花蓮
「それじゃ行きましょうか?」

雄也
「ああ。そうだな」



ーーーー道中

雄也
「で?」

花蓮
「はい?」

雄也
「なんで二人で帰っているんだ?」

雄也はある程度学園から離れ、人も少ない場所で今回の放課後デート?の真相を尋ねた。

苦い顔をした花蓮。

花蓮
「…私だって嫌よ」

雄也
「なら、なおさら疑問なんだが?」

花蓮
「叔母様が通学路同じなんだから途中まで一緒に帰りなさいって!」

その言葉を聞きた途端足元がぐらつき、大地が崩れ落ちるような錯覚に陥った。

雄也
「なんとか…ならないのか?」

花蓮
「私だって猛抗議したわよ!」

呆れる雄也。

雄也
「たく!本当に使えないな!それぐらい何とかしろよ!」

花蓮
「なによ!私が悪いっての!?」

雄也
「当たり前だろ!?そもそも事の発端はお前んとこのババアなんだから!」

花蓮
「は?自分が自分の首を絞めてるって分からないのかしら?これだから野蛮人は…」

雄也
「なんだと?」

花蓮
「なによ?」

人が全く居ないわけではないのにガチ喧嘩を始める二人。

通行人は若者の痴話喧嘩だと気にもせずに通りすぎる。

面倒事は誰もが嫌だからだ。

しかし、いがみあってる二人に声をかける人物が現れた。

???
「なにやってるの?お兄ちゃん?」

修羅が舞い降りた。



「雄也大丈夫かな?」

放課後。
雄也が学園を出てあってから、クラスの連中とのおしゃべりに華を咲かせていた真。

しかし、頭にあるのは雄也の事。

真にとって雄也は唯一無二の存在であり。

恩人だ。その雄也が今は嫌いな女といる。

それが気がかりで気がかりで仕方ない。

真は女性は嫌いではない。普通に好きだ。しかし、雄也が雄也なので積極的に作ろうとは思わなかった。


「雄也…」

そんなことばかり。ホモではないが雄也は同性として好きだ。


「雄也…」

そんなことを呟き。雄也の身の安全を考えていると。

???
「あの…?雄也様のご友人ですか?」

そこには肌白ですぐに折れそうな程に細い体。髪は腰まで届くほどに長く、その黒い瞳は吸い込まれていきそうな魅力がある。まるで人形のような女性がいた。


「ええ…そうですが?」

???
「聞きたいことがあるのです!」



         次に続く

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