女嫌いと男嫌いの勘違い青春
22.変態同盟
「ねー?ちょっと聞きたいことあるんだけど?いい?」
雄也
「ん?」
振り返ると紺色のスポーツジャージに身を包んだ、小動物………もとい福島凛がいた。
雄也
「なんのようです?福島さん?」
凛
「ああ、別にそ~いう堅苦しい挨拶はやめて。キャラにあってないから」
雄也
「それなら福島と呼ばせてもらう」
凛
「…変わり身早いね」
雄也
(当然だろ。年頃ワイワイ騒いでるお前とは違って、こちとら日々営業スマイルで頑張ってんだよ)
そこでふとある会話が聞こえてきた。
モブ(女1
「ねーねーあそこにいるのって雄也様じゃない?」
モブ(女2
「え?うっそ!?…あ、ホントだー!やったわ生雄也様だ!」
モブ(女1
「素敵ね…。それより向かいにいる人誰だろ?」
モブ(女2
「えーとほら、アレだよ。陸上の…」
モブ(女1
「あー。思い出した。あのブラックパンサーね」
モブ(女2
「そそ。
でも、雄也様が特定の女性と居るのって珍しいくない?」
モブ(女1
「あ、そういえば!え!?ちょっと待って!?もしかして!もしかして!?」
モブ(女2
「ちょ、待ちなさい。取りあれず【雄也様にお仕置きされたい同盟】に連絡を入れないと!」
モブ(女1
「そうね!みんなで情報共有をしないと!緊急事態だわ」
……………………
雄也
(うん、やばいね。なにがやばいかって!?なんだよあの【雄也様にお仕置きされたい同盟】って!いつの間にそんなのが…。
は!いつだったか真が俺のファンクラブがあるって言ってたな。
今のがそうじゃないよな?………え?違うよね?そうだよね?
ファンクラブがあるのは嬉しいのに、なんだろ…この残念感は…)
ちなみに先程の二人、本人たちには聞こえない様にしていたようだが、今はほぼ人がいない食堂だ。
思いの外響いていた。
そしてそれは雄也だけではなく、向かいに座っている福島凛にも聞こえていた。
凛
「あ、あんたも大変だね」ヒキ
雄也
(なんだか俺何もやってないのに引いてられるんだが…。流石にこれは色々な意味で不快になるな)
凛
「あ、ごめん。不快にさせちゃった?」
雄也
「あ、いや。別に」
(なんだろう…スゴイ哀れみの情を向けられているんだが…)
雄也
「それよりもだ。なんか用があったんだろ?」
そうだ。話しかけられたからには何かあるだろう。
なんやこんやあって話の腰を折ってしまったがここで切り出す。
凛
「そうそう!聞きたいことあったのよ!?」
テーブルを叩いて身を乗り出してくる。
すぐに感情で動く。本当に動物みたいなやつだな。
てか、近い近い!さっさと離れろ!鬱陶しい!
雄也
「な、なんだ!?」
凛
「あんた!ウチの花蓮と付き合ってるの!?」
雄也
「………は?」
雄也•モブ(女1、2
「えぇぇぇぇぇぇぇー!!!」
福島凛の一言に絶叫をもらす雄也達だった。
てか、まだ居たのかよ変態女共…
次に続く
コメント
獣王メコン川
何かここだけグッド数多くね?
エンリ将軍閣下が配下
お仕置きされたい集団ってただのMの集団やん
あさにゃん
ノベルバユーザー174141さん!
そうですね!自分も今見たんですけどビックリしました!笑
ノベルバユーザー174141
電波悪くてグッド連打してたら127になったんですけど、もしかしてあさにゃんさんにも127に見えてます?