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女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

16.死刑宣告?

雄也•花蓮
「「………」」

今現在雄也と花蓮は理事長室の前にいる。

二人ともなぜココに呼ばれたのかは知らされていない。

が…

花蓮
「もしかしなくても…アノことよね?」

雄也
「…ああ」

花蓮
「はぁー、何を言われるのかしら…」

雄也と花蓮にはこころ当たりがあった。

花蓮は昨夜の事について深く思い悩んでいた。花蓮の叔母さんであるここの理事長、柊文子ふみこは、基本的には優しいのだが。

花蓮に対しては少し厳しいところがある。

花蓮に期待している分よけいにっていうのがあるのかもしれない。

一方雄也は

雄也
(コレ• •はどうするべきか)

内ポケットに再度しまわれている手帳にそっと手を添えて考えていた。

実は雄也は最初こそ理事長に呼ばれたことで非常に悩んでいが、HR終了間際に見つけてしまった手帳のことで今はいっぱいいっぱいなのだ。

その手帳をどこで拾ったのか…

誰のものであるか…

しばらく思い出すように考えていると

花蓮
「では、いくわよ?」

雄也
「あ、ああ」

柊花蓮のものなのだ…



トントン

花蓮
「失礼します」

雄也
「失礼します」

中に入るとそこに

文子
「やぁ?よくきたね。草彅君も花蓮もそこのソファーに座っておくれ」

キッチリと着物を身に着けている初老のおばあさんがいた。

シワは驚くくらいになく、声は透き通るように高く。いかにも、といった何でもできそうな人である。

立ち居振る舞いからも衰えさを感じない。

雄也の相手の足さばき、呼吸、身のこなしなどを観察するのはもはや病気と言えるほど日常的な行動だ。

だからこそ気がついた。

二人が理事長室入ってきたとき、言われもないようなプレッシャーを放ったことを。

これからとんでもない爆弾が降ってくると、雄也の第六感が警鐘を鳴らした。

文子
「君たち二人を呼び出した理由が二つあってねー」

さっきまで座っていた高級感あふれる長椅子から立ち上がり、自分たちの向かいにゆっくりと腰を落とす。

花蓮
「ど、どうしたの?叔母様?授業を抜けてこさせる程の事なの?」

文子
「ええ、場合によっては大問題になりますからね」

花蓮
「そ、そう?どんなことかしら?」

文子
「ふふ、そうね?…まずは昨日の夜どこに居ましたか?花蓮?答えてみなさい」

花蓮
「そ、それは…その…」

雄也
(いきなり直球が来たー!)

文子
「答えてみなさい」

花蓮
「う…うう」

花蓮の叔母さん、柊文子はとても穏やかな口調なのに物凄く相手を追い詰めているような緊迫感が出ていた。

文子
「なら、質問を変えます。草彅君、昨日の夜に破壊されたあの窓ガラス…覚えていますよね?」

雄也
(え!?いきなりかよ!)
「え、ええ…。知ってます」

文子
「それはどうしてです?」

雄也
(なんだ!このプレッシャーは!?)

文子
「どえしたの?答えてください」

雄也
「そ、それは…」

文子
「それは?」

雄也
(も、もう無理だ…)

文子
「どうしたのです?さー、言ってみてくださいな」

雄也
「自分が……し…から…す…」

文子
「はい?なんですか?」

雄也
「じ、自分が…」

文子
「はい?もっと大きな声で!さぁ!?」

雄也
「自分が殴って壊しました!すみません!」
(さぁー、言ったぞ!煮るなり焼くなり好きにしろ!)

雄也の心が完全に砕かれた瞬間だった。

文子
「いえいえ、正直に言ってくれて嬉しいです。…事情は理解していますから、いいですよ」

雄也
「そ、そうですか…それはありがとう……え?」

文子
「はい?」

花蓮
「今…事情は理解してるって…」

文子
「あ、」

花蓮
「どういうことですか?」

今度は花蓮から物凄いプレッシャーが放たれる。

え?何この女達?柊家の女ってプレッシャーで人殺せるんじゃね?

文子
「だってー、少し学園校舎内を歩いていたら面白いことになってるんだもーん。…少し意地悪しちゃった♪」

体をクネクネさせながらなんだかんだ幼い口調で、ぶりっ子?をしている叔母さんひとがいる。

見てはいけないものを見てしまった…

文子
「草彅君?変なこと考えたわよね?」

雄也
「い、いえいえ…そんなことはないですよ」

文子
「そう?でも、今少し間があったような…」

雄也
「それよりも!面白いこととは?なにかありましたってけ?」

文子
「んー、それはねー」チラ

花蓮
「!?」
(もしかして…キスのこと!?)

文子
「草彅君は忘れているようだから…まぁー、いいかな。花蓮が発狂するところは見たくないし」

花蓮
「は、はぁー」

雄也
「そうですか?…では、ニつ目は?自分達を呼んだ理由はもう一個あるんですよね?」

花蓮
「そ、そうよ叔母様。あと一つは何かしら?」

この二人の言葉を聞いた柊文子は先程まで浮かべていたにこやかな表情ではなく、真顔になった。

文子
「今から言うことは冗談でも嘘でもありません。二人とも覚悟して聞きなさい」

この瞬間空気が変わった。

ゴクリ

雄也、花蓮ともに生唾を飲み込む。一気に心拍が上がった。

これから物凄く重大で面倒な事だという事は二人は第六感でヒシヒシと感じ取っていた。

辺りは静かだ。一切の騒音が耳に入ってこない。二人は柊文子の言葉を待っている。

そしてついに、

たっぷりと間を開けて、ゆっくりと口を開き柊文子の発した内容は…









「あなた達は今日をもって婚約者同士です」

死刑宣告だった…




            次に続く

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