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女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

15.危機迫る


「どーしたのよー?朝からテンション低いなー」

朝から相わらずのハイテンションでガッチリと雄也の肩をホールディングする真。

今は学校の敷地内、教室に向かっている最中だ。

真とは学園の無駄にでかい校門の前でバッタリ会った。

真本人的には慰めてる(?)つもりでやっているこの慰めだが、昨晩の事件• • • • •で寝不足&これからの学園生活の安否を危惧するきぐ  する雄也はそれがうっとおしく、正直やめてほしいとおもっていた。

しかし、本気で心配してくれているからこそ、やめてほしいと強くは言えない。

真のこういう性格はズルいと思う。

怒りたくても怒れない。


「ホント今日は一段とげんきないな〜。そそ!そーいえばさー。今日お前の叔父さんから電話来たんだけど、なんかしたのか?帰りが遅いとかどうとか言ってたんだが?」

雄也
「…あまり昨日の事は詮索しないでくれ」ピク


「ああ…雄也がそういうなら…」

なにかを感じ取ったのかそれ以降真は深く追求してこなかった。

その後は少し軽く雑談を交えながら(真が9割、雄也1割)教室に入った。


「はよー、はよー、おはヨーデル!」〜♪

真は相変わらずの恐れ知らずだ。

成績優秀、スポーツ万能の雄也でもこんな朝から大声でヨーデルを歌うことはできない。

いや、真のメンタルが普通じゃない。

だって、見てみろよ?

クラスの全員が俺たちの事見てるよ?

穴が入ったら入りたい。

雄也
「あ、」

真の事はほっといて自分の席につこうと顔を上げた時に柊花蓮と目があった雄也。

一歩踏み出した足をつい止めてしまう。

目線がはずれない。まるで世界が止まっているような錯覚に見舞われる。

それは花蓮も同じようで雄也から目線がはずれない。


「?ちょっと花蓮?ねー?ウチのことわかるー?」

たっぷり三秒ほど見つめ合った(?)雄也と花蓮は福島凛が花蓮の顔を覗き込んだことにより、正気を取り戻した。

花蓮
「ええ、大丈夫よ凛。別になんでもないわ」


「そう?ならいいんだけど…なんで草彅雄也と見つめ合ってたの?」

花蓮
「そ、それは…その」


「あ、もしかして付き合ってるとか?昨日告白でもされたの?」

花蓮
「断じて違うわ!」

大きな声と共に勢い良く立ち上がる花蓮。


「わ、わかったからさ…ほら、座ろうぜ?ウチらめちゃ注目浴びてんだけど…」


(え?どしたの?こんなに慌てて…)

花蓮
「そ、そうね」

そういって静かに椅子に座り直す花蓮。

自分でも無意識のうちにチラッと後ろの席の雄也を見る。

雄也•花蓮
「「あ」」

また目があってしまった。

今度は反射的に目をそらすことができた。

花蓮
(なぜこちらを見ているのかしら!?…あの男…昨日の事をまだ誰にも言ってないわよね?)

花蓮
(もし、もしも昨日の事が叔母様に知られたら私は…)

雄也
(まぁー、流石に昨日の事は精神的に来るだろうなー。俺が逆の立場なら転校していたかもしれんな)

そうこう考えていると。

熊野先生
「お前らー、席につけ。HRを始めるぞ」

いつの間にか担任である熊野先生が来ていたようだ。

熊野先生
「柊挨拶を」

花蓮
「あ、はい。」(気お取り直して)

花蓮
「きおつけ!」

花蓮
「お願いします!」

「「「「「おねがいします」」」」」

熊野先生
「うむ、欠席者はなし。おはよう。今日の予定から話していく。といっても別段これといった動きはないが…」

熊野先生
「今日の職員朝会で、最近不審者がでるという情報があったらしい。皆も気おつけるように」


「ふーん不審者が出るのか…。どんな馬鹿なんだろうな?」

雄也
「さーな。ろくでもないやつだろ」

雄也はこの話を軽く聞き流していたが次の先生の話で度肝を抜かれる。

熊野先生
「今現在調査中ではあるが昨夜この学園のガラスが一部割れた。気づいた者も多いだろう。くれぐれも一人では出歩かないように」

雄也
「っゴボ」


「どうしたんだニャ?」

雄也
「い、いや。…それとその語尾キモいからやめろ」

雄也
(わりとガチでそう思う)


「な!」

まぁー、バカはほっといて…。さりげなく柊花蓮を見てみると、案の定こちらを睨みつけていた。

これには雄也も反論したかった。

雄也
(だってしかたなかったじゃん!どこも出入り口ないんだからさ!)

雄也は心の中で大きく葛藤した。

熊野先生
「…こんなものか。あ、あと。柊と草彅はHRが終わったら理事長室まで来るように言われている」

雄也•花蓮
「「え、はい」」

突然のお呼び出しにビクビクする二人。

雄也•花蓮
((まさか…もう。ばれている!?))


「ねー、どーしたの?」

花蓮
「さ、さー。私にも分からないわ」

花蓮
(まさかもうバレたの?これは…どうしたら…草彅君は…) チラ

雄也
(マズイマズイ。これは本格的にマズイぞ。なにかいい案は…)

花蓮
(相当焦ってるみたいね…)


「花蓮大丈夫?少し汗かいてるけど…」

花蓮
「そ、そう?少し暑いからかしら?」


「え?今日は寒い方だけど…」

花蓮
「そうかしら?」ハハハ

花蓮は苦笑いを作るので精一杯だった…。



雄也
(どうする?素直に謝るか?相手は柊花蓮アイツの身内だ…。事情を説明すれば…)

腕を組んで必死に妙案を考える雄也。

雄也
「?」

そこで雄也は少し違和感を覚えた。

腕を組んだときに内ポケットからなにか四角い物• • • •が入ってる感触が伝わってきたのだ。

それをそっと取り出す。

雄也
(これは?誰かの手帳?)

なんで見たこともない手帳が自分の内ポケットから出てきたのか不審に思い、中を覗く…

雄也
「な、なんだ…これ…」





そこにはおびただしいほどの暴言が書いてあった…



             次に続く


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