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女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

12.無謀な挑戦

雄也
「おい、もしかしてお前…」

花蓮
「言わないでください!」

雄也
(コイツ、トイレか!?)

花蓮
(こんな時に限って!?)

現在、草彅雄也と柊花蓮はどうしてか分からないがある教具準備室に閉じ込められている。

また、今現在は夜もかなり深けているふ    ため、助けを求めて暴れ回ることも無意味だと二人は気づいていた。

雄也
「………」

花蓮
「………」

また部屋には恐ろしいほどの沈黙ちんもくが訪れた。

雄也
「………」チラ

花蓮の方を横目でチラリと見る雄也。

花蓮
「………」モジモジ

雄也から見た花蓮はスカートの裾を両手で抑え、俯いてう  自分の両内ももを擦り合わせている。

その姿は雄也からみても…

雄也
(…エロい!)

凄くエロかった。

別に雄也は女が嫌いだが性欲がないというわけではない。

人並み以下だとは自分でも思っているらしいが、確かに性欲と言うものも雄也にはある。

その為にとても居心地いごこちが悪かった。

花蓮
「ん…ん…はぁー」

なにやら息が荒くなってきたようだ。

雄也
(俺じゃなきゃ襲われても文句の言いようがないな)

俺紳士、超紳士!

などとバカな事を一人で思っていた頃

花蓮
(どうしてよ!このタイミングで!こんな所でお漏らしでもしてみなさいよ。私の学園人生…いいえ、人生が終わるわ)

花蓮はとてもテンパっていた。

そんなこんなの事を考えている花蓮。

花蓮
「…はぁー」

しかし悪いことに、花蓮は自分でも知らないうちに男子高校生なら前屈みになりトイレに直行させるような甘い吐息といきを漏らしていた。

雄也
「おい、柊花蓮…その…なんだ…トイレに行きたいのは分かるが……そのためにも、ここからだな…出る方法を考えないといけないと…思うんだが…」チラチラ

そんな最もらしい事を言っているが、薄暗い部屋の隅でプルプルしている柊花蓮の事をチラチラ見ている。

雄也
(俺は決してホモではないからな!)

花蓮
「ん、そうね…はぁー…草彅君は携帯かないか…もっていないの…ですか?ん…」

雄也
「あ、ああ…探してみたけど持ってないな。教室にはあるんだけどな」

花蓮
「そうですか…私も…ん、教室にあるので…」

雄也
「そ、そうか…どうするか…何か妙案あるか?」

花蓮
「んん、そうですね…そもそも…はぁー…なんで閉じ込められたのでしょうか?」

雄也
「そうだな…考えられるのは…オートロックとかは?」

花蓮
「…それは…あ、ありえないとおもう…わ。見たところ…はぁはぁっ…普通オートロックだと内側からは開けられる…はず…だし」

雄也
「あ、うん。その通り…だな」

花蓮
「は…他に考えられる事はーーー」

雄也
(全然会話に集中できねー!!!)

雄也は今世紀こんせいき最大の絶叫をした。

雄也
(おいおいおい!会話の三分の一は甘い吐息といきなんですが!全く話が頭に入いってこねー!)

この場では雄也を褒めるべきなのだろう。

こんな状況になっても一人で悶々もんもんとするだけで襲うような素振りはない。

もちろん雄也には触れない理由や女嫌い、と理由があるがそれでも生殺し状態だ。

雄也
(はー、熱くなってきたな…窓でもあけるか…)

そう思い柊花蓮のすぐ近くにある窓へ移動する。

窓を開けようと窓の鍵に手をかける雄也…

その時…

雄也
「そうか!窓だ!窓があった!」

その通りだ、部屋の出口といったら勝手口だけではない!外に出るだけなら部屋の窓でもいいのだ。

今まで突然閉じ込められただのトイレだのと焦っていたために窓の存在を忘れていたのだ。

雄也
「柊花蓮!窓だ!窓からなら出れるぞ!」

そういい窓を開ける雄也

その時に気づいた…

花蓮
「窓といっても…ここは4階…なのよ?…どうやって降りるの…かしら?」

どうやらここは4階にあるらしい。

雄也
「………」

しかし、窓から少し身を乗り出し下を見る雄也。

雄也
「なぁー、柊花蓮ここの鍵かしてくんねーか?」

花蓮
「え?ええいいわよ」

そいいい鍵を受け取る雄也。

視線は下のを向いたままだ。

その視線にあるのは…

雄也
「あそこの木…使えないか?」

その言葉を聞き花蓮は絶句ぜっくした。

花蓮
「……ん」
(この男はまさか!飛び降りる気!?)

花蓮
「そんなの!無茶よ!」ハァーハァー

花蓮
「それにあの木は!枝がとても鋭いの!そんな木にこんな高さから飛び降りたら串刺しになるわよ!」

見れば高さ2階くらいの大きな木が真下に植えてある。

そして、花蓮の言うとおり葉のついていない枝が多く所々に見える枝は固くはなさそうではあるものの、尖っているものが多い。

雄也
「そんなことは分かってる」

しかし、下を見つめたまま冷たい声で淡白に返す。

花蓮
「全然解ってないわよ!〜ん…」

あまり大きな声を出したために漏らしそうになる花蓮。

雄也
「なー、この机ボロボロだし壊してもいいか?」

いつの間にか振り返っていた雄也は部屋の中央にある机を指差していた。

雄也
「これがあればなんとかいけると思う…」

花蓮
「そんなもの…で…ほんとう…に?」

雄也
「ああ、多分な。いいか?明日、理事長になんか言われたら庇ってかば  ってくれよっと!」

花蓮
「え?って………」

ーーーバチコーン

机の足を蹴って折る雄也

ーーーバチコーン
ーーーバチコーン
ーーーバチコーン

全ての足を折り終わった雄也はそのまま机を引きずり…

ーーーヒョイ

そのまま下の木に投げた。

花蓮
「ななな、なにをしているの?」

慌てて窓に駆け寄り下の木を見る花蓮。

そして、次の瞬間雄也の考えていることが全てわかった…

花蓮
「下の木の枝の間に机をかけ、その机に着地するような形でいけば枝は刺さらない…窓から机を出すために机の足を折ったのね…」

雄也
「ああ、学校の机には二種類あって、板の部分が全部プラスチックになっているタイプと、板乗らないの部分が複数の木の板によって作られる合板のタイプの二種類だ。
ここにあったのは軽さはないが頑丈がんじょうな合板タイプだ。
だからいけると判断した」

花蓮はまたもや絶句した。

花蓮
(普通思いついてもやれる訳じゃない!どのみち高さ数十メートルから飛び降りるのよ!思いついてもできないわ!)

雄也
「ふーーーーーーう。………よし…。いってくる」

そういい窓枠まどわくに手をかける雄也。

花蓮
「ちょっちょ!ちょっと待って!!!」

なんだと不思議がり首だけで振り向く雄也。

花蓮
「ど、どうしてそこまでやるの!?」

雄也
「どうして?って?」

花蓮
「だからなんでそこまでやるの!?一歩間違えれば死ぬかもしれないのよ!?なのになんで!?」

雄也
「………さぁ?」

花蓮
「さぁ?ってふざけてるの!?あなたは命が惜しくないの!?」

雄也
「俺だってまだ死にたくないよ。それに死ぬつもりもない」

花蓮
「だったらなんで…」

雄也
「………シーていうなら、女の子の粗相そそうを見たくない俺の自己満足じこまんぞくかな?」

花蓮
「そ、それって私のために…」

雄也
「んじゃ!とっとといって戻って来るから!」

花蓮
「っちょ!話はまだ!」

ーーーピューん

そいいい窓枠まどわくを蹴り真下の気に向かって飛び降りる雄也!

花蓮
「草彅くーん!!!」





                次に続く

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