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女嫌いと男嫌いの勘違い青春

あさにゃん

11.事件勃発Ⅲ

???
「さぁー、こっちにおいで」

薄暗い廊下。

その薄暗い廊下に妖艶ようえんな顔で微笑ほほえんでいる少女。

???
「…うん」

そして、それに答える幼い少年。

???
「ココに入るのよ」

キキー

かなり重量がありそうな扉を開く少女。

???
「え?…でも皐月姉様さつきねいさま。ここは物置小屋ですよ?」

皐月姉様?
「いいから、入っていてちょうだい?」

???
「いや、でも…」

皐月姉様?
「いいから!雄也!入りなさい!」

雄也?
「!……ごめんさい…」

皐月姉様?
「私もごめんなさい…急に怒鳴って…。でも、分かってちょうだい。従姉いとこの私が雄也のためを思って言っているのよ?」

雄也?
「……うん」

皐月姉様?
「大丈夫。後でちゃんと呼びに来るから」

雄也?
「ほんと?」

皐月姉様?
「ホントホント!絶対に!」

雄也?
「………ホントに迎えにきてね」

皐月姉様?
「うん。分かってるわ」

皐月姉様?
「…それじゃまたね」ニヤ

キキーッバタン

…………………………

……………

………





雄也
「………随分ずいぶん悪い夢を見たな…」パチパチ

激しい憂鬱感ゆううつかんを抱えながら目を覚ます雄也。

雄也
「えっと…何してたんだったか?」

雄也は現在どのような状態に置かれているのか全く分かっていなかった。

軽い錯乱状態さくらんじょうたいおちいっていたのだ。

雄也
「ともかく…今は…ここは?」

一つ一つ情報を集めていく。

雄也
「まずここは?」

目線だけを左右に動かし周りを観察してみる。

雄也
(うん。暗くて何も見えない)

もう、現在時刻は八時は超えているだろ。

そのくらいの推測ができるぐらいには外は暗かった。

雄也
「どうしたものか…」

あ、と声を漏らす雄也。

雄也
「携帯、携帯…」

携帯を探すためにポケットに手を入れて探そうとすると

ーーーガン

???
「痛ったーい」

雄也
「」ビク

何かを肘で殴った。

そしたら何と女の子が涙目でこちらを見つめている。

…仲間にしますか?      YESーNO

雄也
(じゃなくて!そうじゃない!)

雄也
(今起こったことをありのまま話すぜ!俺はどこかで眠っていた。そして、どこにいるのか?どうして眠っていたのか?GPSなどで情報を集めるために俺は携帯を探すためにポケットに手を突っ込もうとした。しかし、ポケットに手を入れようとした時、何かを肘で何かを小突こずいた。…その小突こずいたのもが………)

雄也
「柊花蓮!なんでお前がここにいるんだ!」

この世の最後でも見てしまったかのような勢いで花蓮から離れる雄也。

花蓮
「…えっ?草彅君?……………」パチクリ

しかし、その様子を見て花蓮は怒りはしなかった。

むしろ、ホッとしているようにも思える表情をうかべていた。

花蓮
「よかった…目を覚ましたのね」

雄也
「…は?」
(この女は何を言っているのだ?…目を覚ましたかって?俺は何をしたんだ?…いや、というかなぜ近づいてくる!)

一歩一歩、胸の前で手を握り近づいてくる花蓮。

反射的に身構みがまえそうになった雄也だが、次の花蓮の行動に目を丸くした。

雄也
「え?」

柊花蓮は俺の少し前まで近づくと胸の前で握っていた手を開き雄也につき出してた。

雄也
「これって…」
(俺の睡眠薬…?)

柊花蓮の手に握ってあったものは雄也の睡眠薬だった。

花蓮
「これを返します」

雄也
「なんで?君が持っている?」

花蓮
「なんでって…それは…」

雄也
「まさか!?これで俺を眠らせたのか!?」

花蓮
「ち、違います!やれって言ったのはあなたでしょ!?…ヒトガセッカクシンセツニシタノニ…コレダカラヤバンジンハ…」ボソボソ

雄也
「え?俺がなんでだ?俺がどうしてそんなことを頼む?」

花蓮
「…あなた覚えてないんですか?」

雄也
「何をだ?」

花蓮
「だ、だから…私とその…キス…を!したことをです!」

雄也
「?なんだって?よく聞こえなかったんだが。」

花蓮
「も、もういいです!」
(これはわざとやっているの!だとしたら人間のやることじゃないわ!外道よ外道!さっさと地獄に落ちてくれないかしら!)

雄也
「あ、ああ」
(どういうことだ?この女が俺を眠らせた理由はなんだ?俺を使って金でも家から取るつもりだったのか?しかし、それなら何故なぜ俺を拘束していない…)

ブツブツと一人でなにかを呟いている花蓮に雄也。

なにやら早口で捲し上げるまく  あ    ように小言を話す花蓮に雄也は薬を返してもらおうと手を差し伸べたさ の  

雄也
「…なんでもいいが…それは…俺の物なのだろう?返してくれないか?」

花蓮
「え、ええ。どうぞ」スッ

手の上にちょこんと薬が置かれて雄也の元に返ってきた。

雄也
「よし、帰るか」
(普通に返ってきた…何がしたいんだ?)

花蓮
「…それが………言いにくいんですが………」

なにかモゾモゾと雄也に話しかける花蓮。

雄也
「なにか、問題があるのか?」

なにやら勿体つけて中々話そうとしない花蓮に雄也は少しイライラしていた。

花蓮
「閉じ込められたのです…」

雄也
「…え?」

花蓮
「閉じ込められたのです…」

雄也
「ホントに…か?」

先程までの怒りはどこにいったのだろうか…雄也は静かに驚いていた。

今日の雄也は表情がとても豊かだ。

いつもの仏頂面はどこにいったのだらうか…真がこの場にいればずっとニコニコ、ニヤニヤしていただろう。

雄也
「…確認してみる」

そう言い立ち上がる雄也。

そのまま扉まで近づいていきドアノブに手をかけ…

ーーーガッー

全力で力を込めた。

しかし、残念。

ビクともしない。

雄也
「どうやらホントのようだな」 

雄也
「どうする?ていうか何故鍵がかかっているんだろうな」

一連の確認が終わり柊花蓮に振り返る雄也。

すると異変に気づく。

暗くて良くは見えないが…

窓から薄っすら入る月陽つきひに顔を照らされた柊花蓮…

その顔は赤みがかかっており、

何かを我慢しているように内ももをモジモジしている。




雄也
「おい、もしかしてお前…」

花蓮
「言わないでください!」




その仕草、それは誰がどう見ても

…………………………

…………… 

………






雄也
(コイツ、トイレか!?)
花蓮
(こんな時に限って!?)


また、新たな問題が発生したのだった…

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コメント

  • 尾崎 怜

    とても面白いです
    続きが気になります

    3
  • 巫

    おいおい

    4
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