夜の徒然に。

らいーす

第7夜

それは突然だった。

たまたま袖を掴まれた。

ある祭りの間

6〜7人でいる中で。

袖をグッと掴まれて、祭りをまわった。

それがEと出会った日のこと。

一瞬で堕ちてしまった。

彼女Eには彼氏がいた、しかし一度略奪を果たしてる私からしたら関係なかった。

私の袖をずっと掴んで祭りをまわった。それを好きと、



勘違いした。


結果からいうとそうなる。勘違いだ。


まあ、その頃は気付かずに、舞い上がってしまっていた。
Eは俺のことが好き。

夏にはうちに来て一緒にベットで寝た。(まあ昼だったし、何もなかったが、くすぐり合ってた。)

2人で軽い観光にも行き、映画を見たりした。

どう考えても俺のこと好きだろうと、

そう思っても仕方ない。
いやそうだったのかもしれない。。。


しかしある日言われたのは

「勘違いさせるようなことさせてごめん、そんなつもりはないんだけどね」


早めの気遣いか、なんなんだか

もう困ってしまった。あの悲しみは今でも残っている。

それで拗ねて連絡とらないでいたら、

バイト帰りの私を、私の家の前で待っていた、

あの時の涙はなんの涙だったのだろう。

付き合えない理由は、
同じサークル内であり、付き合ったらめんどくさい
私の人格的に付き合うのはうまくいかない
現に彼氏がいる

だったっけか、もうあんまり覚えていない、

そこからはあんまり喋っていない。
この一連のいざこざについて、Eは「困っている」と他の友人に漏らしているのを巡り巡って知った。
そんな大したことではないのだが、何だか裏切られた気がして、その日からぷつりと人を信じられなくなったのを覚えている。今でも。

それからはあまり人に依存しなくなったし、多くを求めなくなった。1人でいるのもへっちゃらになった。まあそんな自分としての変化もあった。

Eと仲直りするのは3年生の7月ごろである。
半年越しの答え合わせであった。
3年生の8月にはEは彼氏と別れたのだが、その頃にはどうでもよくなっていた。


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