夜の徒然に。

らいーす

第1夜

記憶の遡る儘に、私が大学1年生だった頃を思い出す。
私はとあるサークルに入った。大学生ならよくあることである。小さなサークルだった。
そこには私と、新歓の時期から仲の良かった女がいて、2人がそのサークルの一回生の中心であった。
ちなみにこの話には特筆するようなオチはない。ただグダグダと私の屑話が続くのみである。読まなくてよい。
まあ結論から言えば、その女に私は惹かれてしまった。
なぜ惹かれたのかはわからない。まあ仲よくて気があって、そこそこ可愛かったからであろう。結構仲よかったのである。その子が男慣れしておらず、適切な(友達としての)距離感を分かっておらず、思わせぶり(と、私は勘違いした)のような態度を取っていたので、まあ勘違いした。いけると思ったのだ。
今考えればバカな話だが、結構いけると思った。なにせ思わせぶりがすごいのだ。2人で込み入った話もするし(まだ出会って2ヶ月と立っていないのに)周りからもいけるのではないかと言われたし、大学入りたてのクソ芋な私からしたら絶好な春だった。
まあそんで、あるひ、それは新歓終わりにその子の家に行った時だった。
相変わらず優しいもんで、軽くご飯なんて作ってくれたし、その勢いで告白してしまったのだ。
結局全部私の勘違いなもんだから、当然断られたし、まあ今となってはどんな断られ方をしたのかは覚えてないけど、まさか私が好意を寄せているなんて、付き合いたいと言い出すなんて、って顔をしてた気がする。
その次の日、ショックで風邪をひいたのを今でも覚えている。
面倒なのは次の日からだった。

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