どストライクの君へこの愛をあげる

艫火

プ ロ ロ ー グ


悲しい出来ことがあるとすぐ涙が出た

楽しい出来事があると味をしめた様に遊んだ

俺は楽しい毎日をガキの頃からしてきた

その報いなのかな

行きたい高校には「来ないで下さい」と蹴られた

別に悔しくなかったけど…

母さんが「仕方ないね」って笑う顔が忘れられなかった

伸ばした赤い髪をバッサリ切って黒に戻して

内緒で吸ってたタバコも全部燃えるゴミの日に捨てた

灰皿も好きだった音楽も服も香水もベッドも

全部全部真っ白にして生まれ変わろうと

俺は高校生活、しっかりやろうと決めた










楽しくないのはいつもの事だから家で遊ぶ

友達関係がうまくいかなくて友人なんて居なかった

たまに遊ぶ友達にはいい様に使われて

楽しそうにはしゃいでる人がうざかった

引きこもりになってからやっと気付いた

やりたい事があるって思った時には遅くて

「…出席日数がな…」と苦笑いの担任が目の前にいて

父さんが「ま、こういう時もある」って笑った

姉さん達に言えば「大丈夫」だと励ましてくれた

大嫌いだったカーテンを空けて窓を開ける

全部全部真っ白にして生まれ変わるんだ

私は高校生活、しっかりしようと決めた













…→

「どストライクの君へこの愛をあげる」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「恋愛」の人気作品

コメント

コメントを書く