【リメイク版】そのゴーレム、元人間につき
1話
「おい、聞いたか、勇者様が来るらしいぞ」
ガヤガヤと喧騒のある冒険者ギルド。
この中に併設されている酒場、そこで昼間から小さな樽で出来たコップに注がれた酒を一気に飲み干しながら周りにいる仲間へと呟く男がいた。
昼間から酒を飲むのはどうかと思うが、冒険者と言う職業柄、そのような者は多いもので特に誰も気にしないのだ。
「来るってどこからだよ」
「それは……知らねぇけど」
「ホラ話じゃねぇのか?」
「確かな筋なんだけどな」
「へっ、俺の集めた情報じゃ、国王自ら指名するとか聞いたぜ」
「俺は王子が勇者って聞いたけど?」
「結局何が本当なんだよ……頭痛くなってきた、飲み直すぞ!」
会話は何処にも着地せぬままに男たちは話を濁して、飲み直す。
実は男たちの周りに聞き耳をたてていた冒険者等がいたのだが、男たちは知るよしもない。
そして男たちが話してた内容がデタラメだと判断した周りの人間も興味をなくし、知人と会話を再開する。
そしてここにも1人、聞き耳を立てていた男がいた。
「ふむふむ、勇者ねぇ」
酒場と受付の丁度間、その場所には様々な依頼書が貼られている依頼ボードとなっている。
そこから聞き耳を立てていた一人の人物。
その人物も直ぐに興味を無くしたのか、一呼吸置いた後、貼り付けられた依頼書を手に取り受付嬢のいる受付カウンターの方へと向かった。
「どうもおはようございます!」
「これを頼む」
「はい! 確認刺せて頂きます……はい、受理しました」
受付嬢は持ち前の営業スマイルを浮かべている。
受付嬢はギルドの窓口の顔と言っても過言ではない、よって、大変顔立ちの整った女性が採用されることが多い。この受付嬢も例外ではなく、美人だった。
薄い黄色のシャツに深い緑色のエプロンとスカートを履いており、まさにゆるふわな印象を受ける。
「最近は魔物も増えてますし、注意してくださいね。ランドさん」
「あぁ、金になりそうだな」
片手を上げてさっさとギルドから出て依頼に向かった男の名はランドと言う。
ごくごく普通の冒険者である彼は金の亡者であった。
魔物が増えたと聞いたとき、彼の脳内には、全部倒せば幾らになるだろうと言うことでいっぱいだった。
ぶっちゃけ勇者よりもその日の晩御飯をどうするかが大半を占めていたのは誰にも分かる筈もない。
◇◇◇
「グギャァ!」
「はい、銅貨5枚が7体目」
迫り来る魔物の攻撃を難なく交わし、何の躊躇いもなく脳天に剣を突き立て絶命させる。
その際に地渋きと脳髄がぶちまけられ、鉄臭い臭いとその他の異臭が発生し、ランドは顔を歪める。
「むりむり、この臭いはマジでむり」
顔の前で手をパタパタとさせ、臭いを追っ払う仕草をし、無駄だと分かったのか諦め、討伐部位である右耳を採取していく。
今回の依頼はゴブリンを10匹討伐することだ。
ゴブリンとは、繁殖力の高い上に1匹見たら50匹いると思えと言われる、別名はGだ。
基本的に複数で行動し、連携をとって襲いかかってくる魔物だが、その個体個体の力は脆弱かつショボい。
質より量で勝負してくる魔物だが繁殖力が高い故に倒してもキリがない。まさにG。
冒険者をやっている者ならば、嘗めてかからないか、100匹程の大群に遭遇しない限り殺られることはない魔物だ。
もちろん、弱いと言っても冒険者基準でだ。
普通の一般的な女子供からすると十分驚異的である。
さらに種類も豊富で、使う武器によっては名前も変化するのだが、今回は普通のゴブリンだった。
ゴブリンにある風評被害の1つ、人間の女を捕まえて苗床にするって言う噂があるのだが、その様な報告は上がって来ないので、眉唾な物だった。
そもそも、ゴブリンにも雌はおり、見た目は雄と変わらないが、アレが無いのだ。知っているものはわりと少なく、知る人ぞ知ると言う感じだ。
このランドも知っている者の一人だ。
昔、依頼でゴブリン退治をしていたランドは、風評被害を思いだし、ゴブリンに雌がいないのか討伐しながら確認していると、アレの無いゴブリンに遭遇し、命を断った後に腹を捌くと、小さなゴブリンがおり、雌だと理解した。
流石に死体を無下に扱うのも申し訳ないので土にちゃんと埋めたのだが、翌日には狼型の魔物に掘り返されてぐちゃぐちゃになっており苦笑いした微妙な思い出を持っていた。
そうこうしているうちに、最後の1匹に止めをさしたランドは慣れた手つきで討伐証明部位を採取し、袋に詰めていく。
「よしよし、今日は銅貨50枚か。そこそこまあまあな飯が食えるぞ。帰ろ」
無事依頼を終え、いざ街へ戻ろうかと言うところで、奥の茂みがガサゴソと音を立てる。
バッ! と音が鳴るほどの速度で「金かっ!?」とアホみたいな事を言い出しその方向を見るや否や興味を無くした。むしろ絶望的な顔をしている。
そこから出てきたのはイケメン。
そう、イケメンだった。
黒髪黒目、騎士が着けていそうな鎧を纏い、その整った顔立ちには汗が浮かんでおり、随分と長く走ってきたようだった。
そんな18程の少年が全力疾走をしているにも関わらず、既に興味を無くしているランドは見向きもしなかった。
だが──。
「グガァァァア!」
「ゴァァァァァ!」
「ゴブィァアァァァア!」
魔物が少年を追って数秒後に茂みから飛び出してくる。
それん横目に確認したランドは勢い良く二度見、その二度見の時には目が金になっていた。
現れた魔物は『ホブゴブリン』と言い、ゴブリンの上位種にあたる。
通常のゴブリンとは違い、ある程度の知性を持ち合わせ、さらに一個体もかなり強くなっている完全な上位互換な存在。
成り立ての冒険者ならば、まず確実に勝てないであろうその相手は、ランドから見ればただの金であった。
「お、稼ぎ時」
背負っていたゴブリンの素材を地面に起き、未だこっちに気がついてないイケメンの隣をすれ違うように通過する。
「な、危険です! 逃げましょう!」
焦ったように叫ぶイケメン少年。
だが、残念な事に金になりそうな魔物は狩らねば気がすまないランド。
世のため人のため、何よりも金の為。
夕飯はステーキになること間違いなし! と思いつきさらにその速度をあげていく。
「ステェェェキィィィ!」
謎の掛け声と共に剣を構え突っ込んでいくランド、ホブゴブリンは突然やって来たランドに一瞬驚く。それが命取りだった。
ランドは剣を使わずに何故か走る速度を活かした飛び蹴りを真ん中にいたホブゴブリンの首を決め、ゴキッと嫌な音を上げながらも茂みへ吹き飛ばした。
着地と同時に左右のホブゴブリンが襲いかかるが、しゃがんで回避し、2匹の足を斬りつける。怯んだ所で立て直し、袈裟斬りに1匹を倒し、返す刃にて最後の1匹も瞬殺した。
「ステーキゲット……最高の1日だなこりゃ」
剣を振って血を吹き飛ばし、短剣を取り出すとホブゴブリンの討伐証明部位を剥ぎ取る。
あまりにも自然に、当然のように作業に取りかかるランドに少年は口を開けて立っているだけだ。
そんなことは無視して、2匹の剥ぎ取りが終わり、茂みに吹き飛ばした最後の1匹の元へと茂みに足を踏み出す瞬間、
「グガァァァア!」
「お、生きてる」
最後の力とばかりに飛び出してきた首の曲がったホブゴブリン。どうやら、蹴り1発では死にきれなかった様だ。
対するランドは剣は既にしまっており、右手に短剣を構えていた、この程度なら難なく対処できたのだが、
「はぁぁぁ!」
突如割り込んできた少年がホブゴブリンを斬りつけ、勝負を決める。
ふぅ、と息を吐くと爽やかな笑みを浮かべて少年はランドへ向き直る。
「ふぅ、危ないところでした……ヘブッ!?」
「おい小僧、俺の獲物を奪うつもりか、そうはイカのお寿司……間違えた、そうはいかんぞ」
腹でも空いているのか、普通に言葉の選択を間違えるランドは少年の頭を鷲掴みにする。
「え、ええと?」
「あのホブゴブリンは俺の獲物、分かる? 報酬は俺が頂くしお前からも助けた料金をせしめる、お前、助かってハッピー、俺も儲けてハッピーだ。アンダスタン?」
「い、イエス」
どうやら獲物が盗られたと思い怒っている様子で、少年自身はそんなつもりが無かったのだが、一先ずは言い返すのは止めていた。
◇◇◇
ランドと少年は街へと戻りギルドの前にいた。
「今日は助けて下さり、ありがとうございます!」
「あぁ、お礼は貰うからな」
「そこは気にするなじゃ無いんですね……」
「世の中そんなに甘くない」
「わかりました! では、俺はこの辺で!」
立ち去ろうとする少年は何か思い出したのか振り替える。
「あの! お名前は?」
「ふっ、名乗る程の者じゃない」
何言ってんだコイツと言われそうな台詞を吐きながら、ランドはそのままギルドの中へと入っていった。頭のなかはステーキでいっぱいだったのだ。
「面白い人だな」
少年は笑った後、再び目的の場所へと走っていった。
ガヤガヤと喧騒のある冒険者ギルド。
この中に併設されている酒場、そこで昼間から小さな樽で出来たコップに注がれた酒を一気に飲み干しながら周りにいる仲間へと呟く男がいた。
昼間から酒を飲むのはどうかと思うが、冒険者と言う職業柄、そのような者は多いもので特に誰も気にしないのだ。
「来るってどこからだよ」
「それは……知らねぇけど」
「ホラ話じゃねぇのか?」
「確かな筋なんだけどな」
「へっ、俺の集めた情報じゃ、国王自ら指名するとか聞いたぜ」
「俺は王子が勇者って聞いたけど?」
「結局何が本当なんだよ……頭痛くなってきた、飲み直すぞ!」
会話は何処にも着地せぬままに男たちは話を濁して、飲み直す。
実は男たちの周りに聞き耳をたてていた冒険者等がいたのだが、男たちは知るよしもない。
そして男たちが話してた内容がデタラメだと判断した周りの人間も興味をなくし、知人と会話を再開する。
そしてここにも1人、聞き耳を立てていた男がいた。
「ふむふむ、勇者ねぇ」
酒場と受付の丁度間、その場所には様々な依頼書が貼られている依頼ボードとなっている。
そこから聞き耳を立てていた一人の人物。
その人物も直ぐに興味を無くしたのか、一呼吸置いた後、貼り付けられた依頼書を手に取り受付嬢のいる受付カウンターの方へと向かった。
「どうもおはようございます!」
「これを頼む」
「はい! 確認刺せて頂きます……はい、受理しました」
受付嬢は持ち前の営業スマイルを浮かべている。
受付嬢はギルドの窓口の顔と言っても過言ではない、よって、大変顔立ちの整った女性が採用されることが多い。この受付嬢も例外ではなく、美人だった。
薄い黄色のシャツに深い緑色のエプロンとスカートを履いており、まさにゆるふわな印象を受ける。
「最近は魔物も増えてますし、注意してくださいね。ランドさん」
「あぁ、金になりそうだな」
片手を上げてさっさとギルドから出て依頼に向かった男の名はランドと言う。
ごくごく普通の冒険者である彼は金の亡者であった。
魔物が増えたと聞いたとき、彼の脳内には、全部倒せば幾らになるだろうと言うことでいっぱいだった。
ぶっちゃけ勇者よりもその日の晩御飯をどうするかが大半を占めていたのは誰にも分かる筈もない。
◇◇◇
「グギャァ!」
「はい、銅貨5枚が7体目」
迫り来る魔物の攻撃を難なく交わし、何の躊躇いもなく脳天に剣を突き立て絶命させる。
その際に地渋きと脳髄がぶちまけられ、鉄臭い臭いとその他の異臭が発生し、ランドは顔を歪める。
「むりむり、この臭いはマジでむり」
顔の前で手をパタパタとさせ、臭いを追っ払う仕草をし、無駄だと分かったのか諦め、討伐部位である右耳を採取していく。
今回の依頼はゴブリンを10匹討伐することだ。
ゴブリンとは、繁殖力の高い上に1匹見たら50匹いると思えと言われる、別名はGだ。
基本的に複数で行動し、連携をとって襲いかかってくる魔物だが、その個体個体の力は脆弱かつショボい。
質より量で勝負してくる魔物だが繁殖力が高い故に倒してもキリがない。まさにG。
冒険者をやっている者ならば、嘗めてかからないか、100匹程の大群に遭遇しない限り殺られることはない魔物だ。
もちろん、弱いと言っても冒険者基準でだ。
普通の一般的な女子供からすると十分驚異的である。
さらに種類も豊富で、使う武器によっては名前も変化するのだが、今回は普通のゴブリンだった。
ゴブリンにある風評被害の1つ、人間の女を捕まえて苗床にするって言う噂があるのだが、その様な報告は上がって来ないので、眉唾な物だった。
そもそも、ゴブリンにも雌はおり、見た目は雄と変わらないが、アレが無いのだ。知っているものはわりと少なく、知る人ぞ知ると言う感じだ。
このランドも知っている者の一人だ。
昔、依頼でゴブリン退治をしていたランドは、風評被害を思いだし、ゴブリンに雌がいないのか討伐しながら確認していると、アレの無いゴブリンに遭遇し、命を断った後に腹を捌くと、小さなゴブリンがおり、雌だと理解した。
流石に死体を無下に扱うのも申し訳ないので土にちゃんと埋めたのだが、翌日には狼型の魔物に掘り返されてぐちゃぐちゃになっており苦笑いした微妙な思い出を持っていた。
そうこうしているうちに、最後の1匹に止めをさしたランドは慣れた手つきで討伐証明部位を採取し、袋に詰めていく。
「よしよし、今日は銅貨50枚か。そこそこまあまあな飯が食えるぞ。帰ろ」
無事依頼を終え、いざ街へ戻ろうかと言うところで、奥の茂みがガサゴソと音を立てる。
バッ! と音が鳴るほどの速度で「金かっ!?」とアホみたいな事を言い出しその方向を見るや否や興味を無くした。むしろ絶望的な顔をしている。
そこから出てきたのはイケメン。
そう、イケメンだった。
黒髪黒目、騎士が着けていそうな鎧を纏い、その整った顔立ちには汗が浮かんでおり、随分と長く走ってきたようだった。
そんな18程の少年が全力疾走をしているにも関わらず、既に興味を無くしているランドは見向きもしなかった。
だが──。
「グガァァァア!」
「ゴァァァァァ!」
「ゴブィァアァァァア!」
魔物が少年を追って数秒後に茂みから飛び出してくる。
それん横目に確認したランドは勢い良く二度見、その二度見の時には目が金になっていた。
現れた魔物は『ホブゴブリン』と言い、ゴブリンの上位種にあたる。
通常のゴブリンとは違い、ある程度の知性を持ち合わせ、さらに一個体もかなり強くなっている完全な上位互換な存在。
成り立ての冒険者ならば、まず確実に勝てないであろうその相手は、ランドから見ればただの金であった。
「お、稼ぎ時」
背負っていたゴブリンの素材を地面に起き、未だこっちに気がついてないイケメンの隣をすれ違うように通過する。
「な、危険です! 逃げましょう!」
焦ったように叫ぶイケメン少年。
だが、残念な事に金になりそうな魔物は狩らねば気がすまないランド。
世のため人のため、何よりも金の為。
夕飯はステーキになること間違いなし! と思いつきさらにその速度をあげていく。
「ステェェェキィィィ!」
謎の掛け声と共に剣を構え突っ込んでいくランド、ホブゴブリンは突然やって来たランドに一瞬驚く。それが命取りだった。
ランドは剣を使わずに何故か走る速度を活かした飛び蹴りを真ん中にいたホブゴブリンの首を決め、ゴキッと嫌な音を上げながらも茂みへ吹き飛ばした。
着地と同時に左右のホブゴブリンが襲いかかるが、しゃがんで回避し、2匹の足を斬りつける。怯んだ所で立て直し、袈裟斬りに1匹を倒し、返す刃にて最後の1匹も瞬殺した。
「ステーキゲット……最高の1日だなこりゃ」
剣を振って血を吹き飛ばし、短剣を取り出すとホブゴブリンの討伐証明部位を剥ぎ取る。
あまりにも自然に、当然のように作業に取りかかるランドに少年は口を開けて立っているだけだ。
そんなことは無視して、2匹の剥ぎ取りが終わり、茂みに吹き飛ばした最後の1匹の元へと茂みに足を踏み出す瞬間、
「グガァァァア!」
「お、生きてる」
最後の力とばかりに飛び出してきた首の曲がったホブゴブリン。どうやら、蹴り1発では死にきれなかった様だ。
対するランドは剣は既にしまっており、右手に短剣を構えていた、この程度なら難なく対処できたのだが、
「はぁぁぁ!」
突如割り込んできた少年がホブゴブリンを斬りつけ、勝負を決める。
ふぅ、と息を吐くと爽やかな笑みを浮かべて少年はランドへ向き直る。
「ふぅ、危ないところでした……ヘブッ!?」
「おい小僧、俺の獲物を奪うつもりか、そうはイカのお寿司……間違えた、そうはいかんぞ」
腹でも空いているのか、普通に言葉の選択を間違えるランドは少年の頭を鷲掴みにする。
「え、ええと?」
「あのホブゴブリンは俺の獲物、分かる? 報酬は俺が頂くしお前からも助けた料金をせしめる、お前、助かってハッピー、俺も儲けてハッピーだ。アンダスタン?」
「い、イエス」
どうやら獲物が盗られたと思い怒っている様子で、少年自身はそんなつもりが無かったのだが、一先ずは言い返すのは止めていた。
◇◇◇
ランドと少年は街へと戻りギルドの前にいた。
「今日は助けて下さり、ありがとうございます!」
「あぁ、お礼は貰うからな」
「そこは気にするなじゃ無いんですね……」
「世の中そんなに甘くない」
「わかりました! では、俺はこの辺で!」
立ち去ろうとする少年は何か思い出したのか振り替える。
「あの! お名前は?」
「ふっ、名乗る程の者じゃない」
何言ってんだコイツと言われそうな台詞を吐きながら、ランドはそのままギルドの中へと入っていった。頭のなかはステーキでいっぱいだったのだ。
「面白い人だな」
少年は笑った後、再び目的の場所へと走っていった。
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