ノーヘブン

暇人001

#3 シンシェル国

 茂みから出て、北側の門へと徒歩で移動する。

「あれが王都の門か……近くで見ると大きいな……」

 天にも届きそうなほど聳え立つ外壁、崖から見ていた物とはまるで別物に見えた、硬く冷たそうな鉄の扉は開門されている。

「とまれ。冒険者か?商人か?それとも旅人か?」

 門の近くにいた武装した3人の男性番兵のうちの1人が声をかけてきた。

「旅人です」

「その弓はなんだ?冒険者ではないのか?」

「いえこれは護身用です」

「そういうことか。では、入国料を支払ってもらう」

 番兵の言葉はとても事務的なものでそこに優しさや人間味のかけらなど一つもない。

「わかりました。おいくらですか?」

「銀貨1枚と銅貨5枚だ」

 エーシェルから貰った皮袋を取り出し中身を確認した。するとその中には銀色の硬貨が10枚と金色の硬貨が50枚も入っていた。
 硬貨の相場がわからないため、なんとも言えないがなんとなく大金ではある気がする。
 ただ、袋の中には銅貨は1枚も入っていなかったので銀貨2枚を番兵に手渡した。

「なっ……!? 白金貨だと……」

 男のその声は人間味あふれる声だった、その声に吊られるように他の2人の番兵も俺の手渡した硬貨を見に近づいてきた。

「本物じゃねぇか!? 白金貨って事はどこかの大貴族か王族の方なんじゃないのか……?」
「あぁ……白金貨なんてただの旅人が持てる金額じゃねぇからな……」

 番兵同士で何やらヒソヒソと話しているようだが全て丸聞こえだ。そして、俺の手渡した硬貨はどうやら銀貨ではなく白金貨と言う硬貨で破格の値段がつくようだ。

「ゴホン。申し訳ない、渡す硬貨を取り間違えてしましました。こちらでお支払いお願いします」

 番兵の手のひらに乗っている2枚の硬貨を手元に戻し、皮袋から金貨を一枚取り出し再び番兵の手に置いた。

「金貨……名前をお聞きしてよろしいですか?」

 白金貨の時よりもリアクションが薄いため価値的には白金貨の方が上なのだろう。

「ミカドと申します」

 番兵同士で目配せをして3人のうち1人が何か但書のようなものを書き始めた。

「シンシェル王国へようこそおいでくださいました。こちらは永久入国許可書です。どうぞお納めください」

 一瞬何が起こっているのかわからなかったがすぐに理解した。番兵は大金を持っている俺のことをどこかの貴族かなにかと勘違いして有料の入国書を無償でくれたということなのだろう。

「ありがとうございます」

 俺はさも慣れたように入国書を受け取り平然とした顔で門をくぐる。
 堂々と門をくぐり抜けた俺の目に飛び込んで来た景色は綺麗に舗装された石畳の道であり、レンガ等の石材を基調とした建造物でもあった。

 当然日本のように頭上に張り巡らされた電線など1つもなく栄えているにも関わらず空気が澄んでいて美味しいと思えるほどだ。宿屋や飯屋から漂ってくるほのかな料理の香りが俺の食欲を掻き立てる。

 その食欲をなんとかこらえて1番はじめに訪れたのは服屋だった。なぜ初めに服屋に寄ったのか、それはいたって簡単な理由だった。街行く人々と比較してあまりにも浮き足立っているような服装だったからだ。




「いらっしゃいませ」

 大きな声でもなく決して小さな声でもない聞き取りやすい声量で俺を出迎えてくれたのは30代半ばの男性だった。

「少し店内を見させてもらって良いですか?」

 俺がそういうと男性は目を輝かせて『もちろんです』と言った。一通り店内を見て回って選んだ服は、行き交う人が着ていた服装に近い洋服だった。

「冒険者の方でしたか!」

 男性がそう反応するもの無理はない、俺が選んだソレは動き易さを重視しどこか埃っぽさを感じさせる荒くれ冒険者にぴったりの服装だったのだから。

「えぇ、まぁそのような所です。あと今着ている服を直すことって可能ですか?」

 俺の今着ている服装、それは白ワイシャツに黒のスーツ姿、完全にサラリーマンの格好をしていたのだ。だがそれらの衣類の肩あたりが刃物にでも斬り付けられたかのように裂かれている。これはゴブリンから攻撃を受けた事による被害である。流石の回復ポーションも服までは回復させる事はできなかった。

「うーん……見た感じ近い生地は有りますが全く同じ生地は有りませんので、少し違和感が残ってしまうかもしれませんがそれでもよろしいですか?」

 同じ生地が無いなんて当然のことだ、何故ならこの服はこの世界のものでは無いのだから。

「えぇ、構いませんよ。お直し代とその服を合わせておいくらでしょうか?」

 男性はB5サイズくらいの冊子を会計窓口であろうカウンターから取り出して、俺の服をチラチラと何度か見ながら冊子の上ら辺に指を当てそのままスーッと下の方にずらして行く。その様はまるで何かと照らし合せているかのようだった。そして、男性の指が止まったのは冊子のページを3枚ほどめくった中央辺りだった。

「えーっと……まずそちらの服が1銀貨で、お直し代が20金貨で合計20金貨と1銀貨になります……」

 言葉を詰まらせながら男性はそう言った。恐らく金貨20枚というのは破格の値段なのだろう。

「わかりました、では金貨21枚でお支払いしても良いですか?」

「い、一括でお支払われるのでしょうか……?」

 20金貨という金額は分割で払うのが通常の支払い方法なのだろうか?それ程の金額という事は日本で言うなれば200万或いは2000万に値する金額という事なのだろうか。

「えぇ、偶然にも手持ちが有るので一括でお支払いさせて頂きます」

「かしこまりました」

 俺は皮袋から金貨を21枚取り出し男性の手のひらに乗せた。

「今着ている服は全て預けておいても良いですか?」

「もちろんです。お釣りを用意しますので少々お待ちください」

 そういうと男性はしゃがみこみガサガサと音を立てながら何かを掻き集めているように思えた。
 その音はメダルゲームなので大量のメダルを手に掴んだ際に発する、あのなんとも言えない幸福感に包まれる音に近いものだった。

「こちらお釣りの銀貨99枚になります」

 お釣りが99銀貨と言うことは、1金貨で100銀貨の価値があると言う事か。その法則で行けば白金貨は金貨の100倍の価値があると言う事になるのか?

「ありがとうございます。服の受け取りはいつ頃こればいいでしょうか?」

「そうですね……1週間ほどお時間を頂ければ直せるかと思いますので、1週間後にお手数ですがまたこちらに寄って頂けますか?」

「わかりました、それでは1週間後また寄らせていただきます。ありがとうございました!」

 男性にしっかりと聞こえるようにお礼を言って店を後にする。服屋を出たあと近くの雑貨屋に寄って回復ポーションを3本ほど購入した。因みに回復ポーションは1本あたり3銀貨で3本まとめ買いしたら8銀貨にまけてくれた。

 どうやら、ここの買い物は値切るのが普通らしい。それは買い物をする人のほとんどが商品を手に持ちながら店主と何か小競り合いをしている光景を見て容易に理解できた。

 そして、回復ポーションを買った雑貨屋とはまた別の雑貨屋へ行き今度は魔力を回復する魔力ポーションを買った。定価は1本あたり5銀貨で5本まとめて買うと20銀貨まで負けてくれると言う事だったが、街行く人達と同じように値切り交渉に挑戦してみることにした。

「5本まとめ買いで10銀貨でどうですか?」

「何言ってんだ兄さん、1本5銀貨だぜ?10銀貨って2本分しか買えないじゃねぇか」

 店主は20代後半の細身だがしっかりとした体つきの男性だった。店主はコイツ何言ってんだ程度に俺を遇らう。

「じゃあ、5本で7銀貨で」

 構わず値切る、5本に対して7銀貨という安すぎる金額を提示する。その提案に店主はギョッとして何も言い返せない用だったのでそのまま交渉を続ける。

「はい、7銀貨です」

 黙り込んだ店主に7銀貨を握り込んだ右手を突き出す。

「ちょ、ちょっと待てよ兄さん!誰も7銀貨で売るなんて言ってないぞ!」

 反対する店主の声をまるっきり無視して店主の手を握りグイッとこちら側へ引き寄せて手のひらに7銀貨を置くと同時に皮袋から5枚ほど銀貨を取り出して一枚ずつ店主に見えるようにゆっくりと置いて行く。5枚全て置ききったところで口を開く。

「これでどうですか?」

 店主の手にはいま銀貨が12枚置かれている。5本買う際の定価の20銀貨にはまだまだ程遠い金額だが店主はどこか悩んでいるような顔を見せたので透かさず銀貨を1枚だけ取り出し店主の手のひらにゆっくりと乗せた。

「のった!魔力ポーション5つ持ってきな!」

「ありがとうございます」

 俺は今人生で初めて値切りというものをした。その出来はかなりのものでは無いかと自負できるレベルに成功した。通常価格の約半額で入手することができたのだから大成功だろう。

「結構安く手に入ったな。だけどやりすぎると入国して早々に悪評が立ちそうだから程々にしておこう……」

 その後色々と店を見て回った結果日本にもあった石鹸や木でできた歯ブラシの様なものから紙質は若干硬いもののトイレットペーパーのようなものまで売られていた。

 それらの殆どが銅貨で買える品々だったのでそれら生活必需品を一通り買ったが銀貨1枚出せばお釣りが出てくるほどの買い物でしかなかった。それから銀貨1枚は銅貨100枚分の価値があるということも今回の買い物を通じて理解した。そしてその後も色々と店を見て回った結果、大体の硬貨の価値を把握できた。

 銅貨は日本円に直せばおおよそ100円程度で銀貨は1万円、金貨は100万円程度の価値があるのだろうと把握できたが白金貨については未だに未知の領域であった。

 一通りの買い物を済ませた俺は、エーシェルが言っていたラザーという宿屋を探しに北門の近くまで足を運ぶ。

「ここがエーシェルさんの言っていた、ラザーという宿屋か……」

 所々外壁の塗装が剥がれ落ち、2本ほど亀裂も入っている。そんな雨風を凌ぐだけ壁の内側からは沢山の人々がワイワイと話し合う声が聞こえてくる。

 勇気を出して木製の扉を引いて中に入るーーそこに広がっていたのは異世界ファンタジーの醍醐味とも言えよう光景だった。

 木製の床に木製のイスと丸机、その机の上には木でできたジョッキのような物と豪快に盛り付けられた肉の山。各机を取り囲む椅子には汗臭く逞しい男たちが座っていた。

「いらっしゃい!!!」

 大盛況の店内の中でもスパッと耳に届くほど通った声で出迎えてくれたのは、戦士と言われても何ら疑う事なくその言葉を信じてしまうであろう程よく出来たガタイに異常なほど発達した上腕二頭筋が目を惹く男性だった。

 彼は恐らくラザーの店主だろう。カウンターテーブルの内側で腕を振るって料理を作りながら俺の入店を快く受け入れてくれた。

 しかし、俺には1つ大きな疑問が有った。それは本当にここは宿屋なのかという事だ。パッと見、いや、よく目を凝らして見てもただの呑み屋か飯屋にしか見えない。

 ここが宿屋か呑み屋かその真偽を確かめるべく汗臭い男たちのテーブルの間を抜けて声をかけてくれた男性の下まで向かった。

「あの、1つ聞いてもいいですか?」

「ん?なんだい?」

 鉄製のフライパンのような物の上で肉を調理しながら耳だけを俺の方に傾けているという感じで俺の言葉に返答してくれた。

「ここって、ラザーって言う店名であってますよね?」

「あぁ!ラザーであってるぜ!」

「ラザーは宿屋だと聞いたのですが本当ですか?」

「ここは間違いなく宿屋だぜ?ただゆっくり体を休められるかどうかは別の話だけどな!ガハハっ!」

 ガハハってそれ笑い事なのか……?しかし、まぁここが宿屋だと言うことは判別できた。

「ここに泊まりたいんですけど良いですか?」

 その言葉を放った瞬間、先程まで戦場の銃弾のように飛び交っていた男たちの声が時を止めるかのように途絶え、ただ肉を焼く音だけが鳴り響いていた。

「あ、あのぉ……」

 沈黙に耐えきれず口を開く。

「おう、ちょっと待っててくれ」

 その言葉から数分後ーー

「グリセンドルのステーキ出来上がりぃ!注文してたヤツはどいつだ〜?」

 店主が、皿に肉の塊と雀の涙ほどの野菜を盛り付けて大量に居座っている客の中から注文した客を見つけ出そうとキョロキョロと辺りを見渡している。その間も客達は一言も口を開かない。客の動きとしては注文した客だけが静かに右手を上げていたくらいだった。

「待たせたな、兄ちゃん。泊まりたいって言ってたよな?」

 店主は注文した客のテーブルに豪快な料理が盛りつけれられた皿を置いて再びカウンターに戻るとそう口を開いた。

「はい。おいくらでしょうか?」

「まぁ、そう慌てるな。ここラザーではある一定の条件を満たせば無料で泊まらせることにしてんだ」

 ほう……無料か、だから一番安くすむってエーシェルさんは言っていたのか。しかしまぁ、無料タダより怖いものは無いとも聞いたことがある。

「条件とはなんでしょう?」

「条件はシンプルな物だ、腕相撲で俺に勝つ事。ただそれだけだ!」

 店主のその言葉を起爆剤として先程まで静まり返っていた男達が嘘の様に盛り上がりを見せ、数人の客はテーブルとイスを騒々しい物音を立てながら移動させていた。

「なるほど……もし負けた場合はどうなりますか?」

「負けた時には、今日のお代を全額負担してもらう」

 その言葉を聞くなり更に盛り上がりを見せる男たち、その熱狂ぶりはもはや狂気とも言えるほどだった。

「わかりました。その勝負受けましょう!」

 俺のその返答を聞くなり男達のボルテージは最高潮に達する。その歓声は店内を内側から震わせる程だった。

 俺がその返事をした頃にはもう数人の客がセッティングした2つの椅子と1つの机が広い店内の中心にポツリと置かれていた。

 店主はなんの迷いもなく中央に置かれた机の前に立ち腰を下ろす、それをみて俺も空いている椅子に腰を下ろした。

「今日の支払いは高くつくぜ?」

「構いません」

 店主の右肘が机の上に置かれると同時に俺も置きすぐさま腕相撲の開始寸前の構えに移行した。ざわつく男達、その目は喜びに満ちていた。
 
 男達が喜ぶのも無理はない。何故なら店主と俺の体格には余りにも差がありすぎるからだ。俺もなかなかのガタイをしているがそれを遥かに上回る店主の体格。そんな店主の腕と俺の腕を見比べれば自ずと勝敗はわかるだろう。

 では、何故俺がこんな勝負を受けたのか、それは自分の今の力量を測るためだ。おそらくここに来ている男達は皆冒険者の類いだろう、そしてこの店主はそらら冒険者を圧倒するほどの力を持っている事は誰の目から見ても明らかだ。

 何故ならこれだけの荒くれ者を集客しても尚店を経営できている。それは単に経営が上手いとかそう言う論理的な話ではなく力を持ってして解決している物だと容易に考察できる。

 そして、そんな彼に果たして俺はどこまで食い下がれるのだろうか。その答えを知る事は今後の異世界生活の大きなメリットとなるだろうと判断したため勝負を受けたのだ。

「あんまり長引かせるのも何だし、さっさと始めちまおうか」

「わかりました」

 お互いの手にお互いの力が伝わる。それと同時にどこからともなく客の1人であろう屈強な男が現れた。彼の登場により場の熱気は突然無くなり再び場には沈黙が漂う。だが今回の沈黙は少し違った。男達は歓声の代わりにアツイ視線を俺と店主に向けて注いでいる。

「両者いいか?」

 そう言ったのはどこからともなく現れた男性、どうやら彼が審判になる様だ。

「あぁ、いつでもイイぜ」

「同じく、いつでも構いません」

 深く息を吸う審判。

「初めッッ!!!」

 開始の宣言とともに俺は右腕、いや全身に力を込める。
 だが、両者の腕は左右どちらにも傾く事なく開始宣言時と全く同じ場所でとどまっている。一つ開始前と違うことがあるとすれば店主からは目に見える赤いオーラの様なものを纏っていると言う所だろうか。

「お、おい……」
「あぁ……これはひょっとしたらひょっとするかもな……」

 何やらギャラリー達がざわざわしている。だがそんなことを気にしている余裕はない。

「兄ちゃん、名の通った冒険者か?」

 店主が顔を見合わせてそう口を開く、彼の額からは汗が滲み出ている。

「い、いえ……ただの旅人ですよ」

 今の俺には、その返答をするのが精一杯だった。
 両者の腕が乗っている木製の机はミシミシと崩壊を予感させる音を立てながらも双方の腕を支えている。

「スゥ……旅人ってか、この力で旅人なんて信じられねぇなっ!」

 その言葉を発した瞬間、店主の纏う赤いオーラは一層赤くなりその色はまさに真紅と言える程だった。瞬間右手にかかる負荷が増したのを実感する。それと同時にジリジリと俺の腕が机に向かって進み始める。

「くっ……なんなんだこの力っ!」

 今までに感じた事の無い強大なパワー。それは俺の祖父を上回るものだった。

 バンっっ!! 

 その音が鳴った瞬間、右手の甲にヒリヒリとした痛みを感じた。
 その音と時を同じくして男たちの雄叫びにも似た歓声が轟いた。

「ふぅ……俺に本気を出させたのは兄ちゃんが初めてだ」

 負けた。ただただ負けた。その結果と破壊された机を残し椅子は元の位置へと戻された。

「相当お強いですね……」

 まぁ、勝てるなんて考えてなかったけど。

「いや、兄ちゃん魔力の1つも使わずに……ってそういやまだ名前すら名乗っていなかったな。遅れてすまない、俺の名前はラザー・エルファンス元冒険者だ」

 元冒険者……かなりの手練れだったんだろうな。

「俺こそ自己紹介が遅れてしまってすいません。旅人のミカドと申します」

「ミカド君か……この辺では聞かない珍しい名前だな。もしかして東国ジパング出身か?」

 ジパング……この世界の国名だろうか?

「いえ、違いますよ」

「そうか。まぁ良い。約束通り今日のお代を払ってもらうが文句は無いな?」

 はてさて、一体幾らになるのやら。

「ええ、構いません。おいくらですか?」

「1金貨と25銀貨だ」

 意外と安い?
 いや、そんなこともないか日本円に換算すれば125万だもんな、全然安く無かったわ。

「わかりました」

 俺は小袋から丁度の額を取り出して手渡した。
 それを受け取ったエルファンスは苦笑の表情を見せた。

「本当にただの旅人か……?」

「ええ、ただの旅人です」

 こうして俺は、1金貨と25銀貨を支払って騒々しくて風呂も無くお世辞にも良い宿とは言えない宿屋に泊まる事となった。





今回はここまでです!
いいね! フォロー
よろしくお願いします!

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品