ちょっと怒っただけなんですが、、、殺気だけで異世界蹂躙

海先いろは

第15話 大金といつぞやの


今回はちょっと短い投稿になってしまいました。明日も投稿したいので頑張ります。





低く見積もっても10億という大金を手に入れることになりハヤトは呆然として、着々と進んでいく古代竜の解体を見ていた。

リーナさんは専門の鑑定士を呼び、素材として使える箇所の検査を済ます。


「それではこの死体はギルドで15億ブルで買い取らせて頂きます。

本来なら20億ブルくらいにはなったかもしれませんが、頭部がなく、そして翼に大きな損傷があるため低くなってしまいましたが異論はありませんか?」


「あっ、大丈夫です。異論はありません」


「あと少し気になる点があるのですが」

リーナさんは神妙な顔つきでそう言ってきた。

「はい、なにかあったんですか?」

「実は……古代竜の肉の部分が綺麗に食べられたように抉れていました。

ハヤト様は格闘家であるため、戦闘であのような傷は出来ないはずなんです。
もしかしたら魔物同士の縄張り争いがあったのかもしれません。
ハヤト様が倒した古代竜よりさらに強い化け物が存在する可能性があります」

「あの〜、古代竜って食べれないんですか?」

「そんなの当たり前じゃないですか。あんなのたべたら死んじゃいますよ?」

モンスターの体には大抵魔力が存在するが、古代竜クラスのモンスターだと馬鹿みたいに多い魔力を含んでいる。
そのため、生で食べたりすると過剰な魔力の摂取により肉体が持たなくなり死んでしまう。


「謎のモンスターの調査はまた今度SSランクの依頼としてに出しておきます」


やばい、どんどん話が大きくなってきたぞ。

今更「俺が食べました」なんて言ったら冗談だと思われるな。

面倒だからほっとくか。


 話が終わるとリーナさんは他のギルド職員と共に何処からか大金が入った大袋を数袋持ってきた。


「こちらが依頼達成報酬の5億ブルと買取価格の15億ブルで合わせて20億ブルになります。
ハヤトはアイテムボックスをお持ちだということで現金で一括払いをさしていただきます。」

「ありがとうございます!」

うははははははは!なんという金の重み!
札束でうんこを拭けるぞ!拭かないけど。


そそくさと20億の入った袋をアイテムボックスに仕舞う。


「ところでハヤト様、この機会に新しい家でもどうですか?知り合いに不動産屋がいるのですが」


うーん、家か。
欲しいけど買うなら人間の国で買いたいな。
魔王国で人間だとバレないようにしながら暮らすのは骨が折れそうだ。

「ありがたいお誘いですが遠慮しておきます」

「そうですか…興味があればいつでも言ってくださいね」


「そろそろ日が暮れそうなので帰りたいと思います。さようなら」



「ちょいと待ちな」


報酬も受け取ったので倉庫から出ようとすると、
初めてギルドに来た時に会った豪快な笑い方をする美人なお姉さんに呼び止めた。

「ギルドマスター!」

古代竜の解体をしていた職員やリーナさんはこの女性を見つけてそう言った。


「「ギルドマスター!?」」

まじかよ!
ギルドマスターってもっとゴリゴリムキムキなイメージがあるのに。

ムキムキ要員は魔王だけで充分過ぎるからよかった〜。



「よう!久しぶりだな、キック小僧!」

「ビックリしました。あなたがギルドマスターだとは思いませんでしたよ」


「お前さんに用事があって来たんだよ。まだEランクのままだろ?SSランクを狩れるEランク冒険者なんていねーから一気にランクをSSまで上げようと思う」


「上げれるんだったらお願いします」


「面倒だが上がるには試験を受けて貰わなきゃならん。
それでも受けるかい?」


試験か…。

勉強とかだったら終わるけど、どうせ試験官との模擬戦とかそんなんだろーな。
SSランクになった方が後々有利になりそうだから受けようかな。

「受けます」



「ふーん。それじゃあ地下の練習場まで行こうか!」



二人は地下練習場に向かって歩き出した。




















コメント

  • 小説書いてみたいけど内容が浮かばない人

    億単位…だと…

    0
  • ぐらふぁいと

    依存ではなく異論では?

    1
  • ノベルバユーザー1155

    大金を貰って初めに考えることがこれだけあればうんこがふけるってwさすが便鬼さんw

    4
  • 黒糖

    気になる!続き!

    1
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