ちょっと怒っただけなんですが、、、殺気だけで異世界蹂躙

海先いろは

第11話 初めての依頼

大人の事情によりサムネ変更します。こちらの勝手な都合により変更する事をお許しください。引き続き応援よろしくお願いします。




依頼の貼ってある掲示板を呆然と見ながらハヤトは呟いた。


「今は金が欲しいな、宿代が払えない」


冒険者のランクと依頼の難易度にはE〜SSまであり、自分のランクより上の難易度の依頼も受けることはできるが、大怪我をしても自己責任になるため、好んで受けようとする者はいない。


なにを受けたらいいかわからなかったハヤトは掲示板に貼ってあった紙を適当に引っ剥がし、内容を見ずに受付に持っていった。



わからんから勘でいいか…

「これでお願いします」

受付嬢は驚いた表情をして、確認をしてきた。



「本当にこれでよろしいのですか?一度依頼を受けてしまうと断るときに手数料がかかりますよ?」


「別にいいですよ。すぐに金がいるんで」

「そこまでいうなら止めません。頑張ってください」



「???、頑張ります」

初めて依頼だから心配してくれてるのか?
なんて優しい人なんだ。

ギルドの外に出て、受けた依頼の紙を見た。




難易度 SS

討伐対象: 古代竜エスカリオン

内容: 正気を失い暴れ狂う龍の討伐依頼

成功報酬  50,000,000ブル 

キャンセル料  100,000ブル








「オーノー………」

やっちまった。適当に取った依頼がSSランクとは…………
しかも、キャンセル料がめっちゃ高い。 

素直にガイルスに頼んで宿代貰えばよかった。

キャンセル料払うためにこんな大金出させる訳にはいかないし、このまま依頼にいかなかったら捕まりそうだな。


ついてないわー。びっくりするほど運がないな…

「やるしかないのか。
こんなの絶対に日帰りで終わららないだろ、宿代を稼ぐために野宿しなきゃならないなんてどんな罰ゲームだよ。」




ここは割り切って、準備してからすぐに出発しよ。



許さん。こいつにこのイライラを全部ぶつけて八つ当たりしてやるぜ!


ハヤトは予備の服と下着、そして野菜などの食料を買ってアイテムボックスにぶち込む。




「準備は大体完了だ。
冒険者らしく武器とか買っても使いかたわからないし、まず金があと少ししか残ってないな。いくらぐらいあるかな?」



チャリン


サイフをあけると32ブルしか入っていなかった。



「……………」



      32ブル= 32円




「どっっっせい!!!!」


はした金を草むらに投げ捨て、魔王国から出た。


「古代竜のいるところまでの馬車代すら払えないじゃねぇか!」

ハヤトはクラウチングスタートの姿勢をとり、


「走って行くか」

   
駆け出した。


道中にいる敵をなぎ払いながら猛スピードで走りぬけていく。

「おらおらおら死ね死ね死ね死ね〜〜!!」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あるところで4人の魔族の男女が鉈を持った3メートル程もある人型のモンスターと戦っていた。

「回復たのむっ!!そっちに行ったぞ!!」

「うん、わかってる!ファイアーボール!」

炎の玉が直撃したにもかかわらずモンスターはニタニタと獲物をいたぶる様に笑っている。

「くそっ、俺らで遊んでいるのか?依頼の帰りにオーガキングと出会うなんて……!」

「撤退しましょう!」


「みんな、逃げるぞ!」 


オーガキングは逃がすまいと彼らに石をなげつけた。


「きゃっ!」

その石は魔法使いの女性に当たり、衝撃で転倒する。


「しまった!!」

オーガキングは転んだ女性を殺そうと鉈を振りかぶろうとすると、




「うおおおおおおおおおおぉ!!どけやこらーー!!!!」

ハヤトは走った勢いでオーガキングに飛び蹴りをして、

オーガキングの上半身をミンチにした。


「「「「はぁ!?」」」」

「危なかったな、それじゃあ」

そう言って走り去った。


「「「「…………」」」」

 
「なんだったんだ?いまのは」

「助けてくれたのかしらね?」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「いやっほ〜〜〜〜!!!うおおおおおおおおおおぉ!!!」


「おっとっと、地図で見た古代竜の巣はこのあたりだったな…ハッスルしすぎて通り過ぎるところだった。

走って走って食事をしてを繰り返し、寝ずに目的地まで到着した。


もう朝か……
でも結構、モンスター殺したから金になりそうだな。



あっ、そうか。
森で殺したモンスターの素材を売れば宿代くらい簡単に手に入ったじゃん。 



こんな面倒なことしなくても……………






「くそったれが〜〜〜!!!!!」



ハヤトが叫ぶと森の奥の方からバキバキと木が折れる音が聞こえてくる。



『グオオオオオオオオオオオォ!!!』



ハヤトの無差別に振り撒いた殺気と怒りに反応して、古代竜が森から姿を現した。


「さっそく出て来やがったか!この引きこもり野郎!すぐにぶっ殺して俺の宿代にしてやるよ!」



 古代竜エスカリオン対ハヤトの戦いは始まった。



  



















コメント

  • 小説書いてみたいけど内容が浮かばない人

    流が宿代は草
    ハヤトめっちゃおもろいね笑

    0
  • 伊予二名

    はやとさん…魔王様をよく脳筋扱いできたなw 間違いなく類友w

    0
  • 月

    ハヤトさん、めちゃくちゃや(´・ω・`)
    けどそれが面白い!

    6
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