話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

ひねくれマイロード

クガ

 コウメイの容姿は、日本人の黒髪黒眼。端麗。つまり結構イケ的な感じではあるが、それとは別に(美がつく)女好きであることは、親友のみが知っていた。ちなみに、スポーツ万能(父親のせい)頭脳明晰(地力)と三拍子(親友はこの上位互換)なので、彼女はゼロだった。女性は、自分には不釣り合いだと判断すると、恋では無く憧れになるため、モテてはいなかった。悲しいかな現実。
 そして、異世界に転移してくれると聞いた途端に、
 (これなら、好き放題出来んじゃね?)
と、腹黒〜い考えを思いつく。親友はドン引き…ではなく賛成していた。
 そして、その結果が
 「どうすれば俺のモノになってくれる?」
というあたかも少女漫画的なセリフ回し。あ、親友は後に出てきます。

 「うん、なる…今すぐなるよ…」
 あ?な、なんで?チョロインですか?
 「あ、か、勘違いしないでね?ぼ、僕別に尻軽とかじゃないよ!?た、ただ、君がどストライクなだけで……」
 (あ〜、言ってて恥ずかしくなってしまったパターンか。ここでフォロー入れとくか。)
 「いや、そんな事は思っていないから、大丈夫だ。」
 「ホント?!」
 (しっかし、俺は、様々な障害を乗り越えてみたいな展開を予測していたんだがな。そのほうが、このSKILLを試せたから好都合だったんだが…)
 「じゃ、行こっか!」
 「ああ。」
 (まぁ、いいか、別に。特に問題は無いしな。)
 

 シュン、と効果音が付きそうな現れ方を、上手く誰にも見つからずに行う。というか見つからないようにしているから。結界とか神のなんちゃらで。
 「んで、どうするんだこの後。」
 「んー、まずは学園に行って、入学手続きしよう。そしたら、寮の部屋が割り当てられるんだ。それでね、明後日に入学式があるから、それまでに家具とか、家とかそろえとこ!」
 「え?!」
 「え?」
 「「…」」
 ここでコウメイの欠点が働いているのが、よくわかるだろう。恋愛経験がお世辞にも多いとは言えないことで、まずマオがなんで家具や家を揃えようとしているのかが理解出来ていない。しかし、会話を振り返り即座に理解。
 「一緒に住むの?」
 「違うの?」
 ここで振り返ってみよう。まずマオとは初対面のコウメイに、強気の告白をされる。そしてマオはOKしてしまう。その後、マオは「行こう」といい、そのままコウメイと共に現界する。
 (「女」が原因だ。彼女になってとか、付き合ってくださいとかじゃないから、もう一緒に住もうとしてるのか…)
 「いや、一緒に住むか。」
 「うん!」
 魔が指した。そうとしか言いようがない。でも可愛いから許す。そんな風にグダグダ歩いていると。
「さぁ、他に挑戦者はいないかい?今なら、試合に勝つだけでこの優良物件が手にはいるよ!参加料は3000円!」
 「え、この世界、お金の単位は円なの?」
 「うん、キミ達の世界の通貨単位を、一通り見たんだけどね、1番珍しい発音だったからって、創造神が。」
 (創造神がいるのか…)
 「本当はただの神で、名称を司るだけなんだけどね〜。でさ、ボク、イイコト思いついたんだけど…」
 小悪魔のような笑顔を浮かべるマオ。その『イイコト』の内容は言うまでもない。 
 そうして、一戸建てで庭付き、学園から近めの優良物件を引き当てに行った。

「ひねくれマイロード」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く