ひねくれマイロード
一
ざさ波立つ草原は、木々が生い茂る後ろの森と比較されるように、青い。
要するに、
「なんで異世界に転移させられて、海の真上なんだよぉぉぉ…」
詩的な文章を思い浮かべながら、泳げないのにと、自分の運を恨んで、これで並列思考が手に入るんじゃないかな〜と、淡い希望を抱いて落ちてゆく。
『SKILL並列思考、入手。』
(あ、ラッキ〜)
「おやおやぁ、目が覚めたかい?」
「なんか、ボーイッシュのかわゆい娘がいる…」
「そんな〜、照れるじゃないか〜。とにかく、ごめんごめん、本当はこの部屋に転移した後、全世界最高戦闘学校の近くの森の泉に移動させるはずだったんだけどね。あ、僕はマオ。幸運の神だよ!」
「俺はコウメイ。家名はいらないんだろ?」
「うん。どうやら、本当に前世が孔明らしいね、すごい推理力だよ。」
「ま、シャーロック・ホームズの魂も混ぜたらしいからな。」
「へぇ、ま、その話はおいといて。本当にいいんだね?後戻りはできないけど。」
「もちろん、それに、親友もいるんだろ?」
ルールその一
異世界転移した者は、二度と元の世界に戻ることは不可能
その二
転移するまで、どんなSKILLが与えられるかはわからない
その三
転移する世界及びその場所は神が決める。
その四
数値化した能力表(ステータス)はないが、筋肉量や体格と、その力が釣り合うわけではない
その五
一つだけ、自分の好きなSKILLを作れる 但し、バランスはないといけない
その六
命の保証はない
「それじゃ、まずは〜SKILL作って行こう!」
(明るくて、いい子だなぁ〜。)
前世が諸葛亮孔明だと思い出した(神の奇跡で強引に)コウメイは、その神(管轄は地球ではない)から、
「すまん、ちょっと友達の世界がピンチらしくてな、魔神が出てきて大変らしいんだ!頼む、転移してくれ!」
と言われて、交渉の結果とある条件付きでその願いを聞き入れることにした。
そして、今に至る。家族や友達は(例外を除く)皆、コウメイについて記憶を消されている。
「よし(๑•̀ㅂ•́)و✧、決まった!」
「お、どれどれ〜…」
コウメイは、自分の時間を無駄にするのが好きだ。が、意味がない、利益がない無駄は嫌う人種。
つまり、趣味のためなら時間を使ってもよい、ということ。SKILLのバランスを考えずに、チートな能力を作るのは後者に当たる。
「へぇ、普通ならもっと、こう、凄い力が出てくる的なSKILLを作るべきなんじゃないかな〜。あ、別に批判しているとかじゃないからね。他の人達はそう、『ちーと』っていう感じなSKILL作ろうとしていたから、ただそれだけ。」
SKILL:健康体
身体及び精神に異常状態等が起こらない。
「いいだろ、別に。」
「うん、問題もないし、バランスも取れてるね。よ〜し、お待ちかねの質問タイムだよ!じゃんじゃん質問してね!」
「ラジオみたいなノリだなぁ〜…」
「いいじゃん!別に。で、なんか無い?」
人々の欠点として、頭脳明晰なことが挙げられる。通常なら、頭脳明晰はかなりの利点になる。その理由は、自身で物事を的確に予測・判断が出来るから。
しかしながら、その予知にも到達し得る予測力により、少ない情報と豊富な経験から、大抵の事は理解してしまい、それで満足してしまう事がある。つまりは、自身の中の常識に沿って物事を考えるという事。
なので、予測外の未来に対して、弱い。
この欠点を防ぐには、様々な価値観のもと、物事を考える事がしばしばあり、研究チームや、軍の司令部などがそれだ。
しかしコウメイの場合、三人分の経験が入っているので、1人だけで物事を判断できる。
なのでコウメイが質問するのは必然的に、自身の境遇や異世界の文明の進み具合など、全く情報の入っていない分野。そして…
「どうすれば俺の女になってくれる?」
趣味に関して(コウメイは無類の女好き)となる。
要するに、
「なんで異世界に転移させられて、海の真上なんだよぉぉぉ…」
詩的な文章を思い浮かべながら、泳げないのにと、自分の運を恨んで、これで並列思考が手に入るんじゃないかな〜と、淡い希望を抱いて落ちてゆく。
『SKILL並列思考、入手。』
(あ、ラッキ〜)
「おやおやぁ、目が覚めたかい?」
「なんか、ボーイッシュのかわゆい娘がいる…」
「そんな〜、照れるじゃないか〜。とにかく、ごめんごめん、本当はこの部屋に転移した後、全世界最高戦闘学校の近くの森の泉に移動させるはずだったんだけどね。あ、僕はマオ。幸運の神だよ!」
「俺はコウメイ。家名はいらないんだろ?」
「うん。どうやら、本当に前世が孔明らしいね、すごい推理力だよ。」
「ま、シャーロック・ホームズの魂も混ぜたらしいからな。」
「へぇ、ま、その話はおいといて。本当にいいんだね?後戻りはできないけど。」
「もちろん、それに、親友もいるんだろ?」
ルールその一
異世界転移した者は、二度と元の世界に戻ることは不可能
その二
転移するまで、どんなSKILLが与えられるかはわからない
その三
転移する世界及びその場所は神が決める。
その四
数値化した能力表(ステータス)はないが、筋肉量や体格と、その力が釣り合うわけではない
その五
一つだけ、自分の好きなSKILLを作れる 但し、バランスはないといけない
その六
命の保証はない
「それじゃ、まずは〜SKILL作って行こう!」
(明るくて、いい子だなぁ〜。)
前世が諸葛亮孔明だと思い出した(神の奇跡で強引に)コウメイは、その神(管轄は地球ではない)から、
「すまん、ちょっと友達の世界がピンチらしくてな、魔神が出てきて大変らしいんだ!頼む、転移してくれ!」
と言われて、交渉の結果とある条件付きでその願いを聞き入れることにした。
そして、今に至る。家族や友達は(例外を除く)皆、コウメイについて記憶を消されている。
「よし(๑•̀ㅂ•́)و✧、決まった!」
「お、どれどれ〜…」
コウメイは、自分の時間を無駄にするのが好きだ。が、意味がない、利益がない無駄は嫌う人種。
つまり、趣味のためなら時間を使ってもよい、ということ。SKILLのバランスを考えずに、チートな能力を作るのは後者に当たる。
「へぇ、普通ならもっと、こう、凄い力が出てくる的なSKILLを作るべきなんじゃないかな〜。あ、別に批判しているとかじゃないからね。他の人達はそう、『ちーと』っていう感じなSKILL作ろうとしていたから、ただそれだけ。」
SKILL:健康体
身体及び精神に異常状態等が起こらない。
「いいだろ、別に。」
「うん、問題もないし、バランスも取れてるね。よ〜し、お待ちかねの質問タイムだよ!じゃんじゃん質問してね!」
「ラジオみたいなノリだなぁ〜…」
「いいじゃん!別に。で、なんか無い?」
人々の欠点として、頭脳明晰なことが挙げられる。通常なら、頭脳明晰はかなりの利点になる。その理由は、自身で物事を的確に予測・判断が出来るから。
しかしながら、その予知にも到達し得る予測力により、少ない情報と豊富な経験から、大抵の事は理解してしまい、それで満足してしまう事がある。つまりは、自身の中の常識に沿って物事を考えるという事。
なので、予測外の未来に対して、弱い。
この欠点を防ぐには、様々な価値観のもと、物事を考える事がしばしばあり、研究チームや、軍の司令部などがそれだ。
しかしコウメイの場合、三人分の経験が入っているので、1人だけで物事を判断できる。
なのでコウメイが質問するのは必然的に、自身の境遇や異世界の文明の進み具合など、全く情報の入っていない分野。そして…
「どうすれば俺の女になってくれる?」
趣味に関して(コウメイは無類の女好き)となる。
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