少女と異世界。
18.邪神の使いとの戦い 2
「じゃ、頼んだぞ!マリス!」
そう言って、チナツは一歩前に出た。ここは任せろと言わんばかりに。
やるしか、ないのか?
一瞬迷ったが、こちらへ向かってくる邪神の使いに気圧され、勝手に走り出していた。
「あいつのコア……見えなかった…。一体どこにあるんだ…」
マリスは一旦茂みに隠れ、邪神の使いの弱点であるコアを探す。
「早く見つけないと、チナツが……。くそっ!どこだよ!」
マリスはチナツよりも背が低く、更に位置も少し遠いため、更に見つけづらい。
「正面は無かった……だとすれば、側面か、背面にでもあるはず……!」
あと数秒でチナツに攻撃がいく。
「チナツ……何とか持ち堪えてくれ……!!」
初撃、チナツに振り下ろされた鎌は地面に深々と刺さり、周囲に衝撃が走る。
「ぐぁっ!」
チナツは衝撃で吹っ飛ばされてはいるものの、何とか回避したようだった。
「よし、ようやく背面が観れる位置に来た……コア、コア……な……無い…!?」
背面にあると睨んでいたマリスの予想は外れだった。
「じゃあ、一体どこに……まさか……いや、必ずあるはずなんだ、どこだ……!!」
正面、側面、背面が無いとすれば残るは。
「上か、下だな。よし!」
上から確認しようと木に登る。マリスは生まれた時から自然に近い環境で育った為、木登りなど朝飯前だ。
するすると登って行き、あっという間に邪神の使いを見下ろせる高さまで来た。
「コアは……っ!あった!あれだ!」
邪神の使い、頭頂部にある凹み。その中で光る赤い石。
 と、その時。
邪神の使いは再び鎌を振り上げ、先程よりも速度を上げてチナツへと襲い掛かる。
「あ、危ない!」
そう思った瞬間、チナツが消えた。
「なっ!?何が起きて…?」
気付くとチナツは邪神の使いの背面へ移動して、今度は衝撃も受けない、完璧な回避をしてみせた。
「チナツは一体……はっ!それは後で聞くとして、今はあいつのコアを!」
急いで木を降り、邪神の使いに気づかれぬよう近づいていく。
そう言って、チナツは一歩前に出た。ここは任せろと言わんばかりに。
やるしか、ないのか?
一瞬迷ったが、こちらへ向かってくる邪神の使いに気圧され、勝手に走り出していた。
「あいつのコア……見えなかった…。一体どこにあるんだ…」
マリスは一旦茂みに隠れ、邪神の使いの弱点であるコアを探す。
「早く見つけないと、チナツが……。くそっ!どこだよ!」
マリスはチナツよりも背が低く、更に位置も少し遠いため、更に見つけづらい。
「正面は無かった……だとすれば、側面か、背面にでもあるはず……!」
あと数秒でチナツに攻撃がいく。
「チナツ……何とか持ち堪えてくれ……!!」
初撃、チナツに振り下ろされた鎌は地面に深々と刺さり、周囲に衝撃が走る。
「ぐぁっ!」
チナツは衝撃で吹っ飛ばされてはいるものの、何とか回避したようだった。
「よし、ようやく背面が観れる位置に来た……コア、コア……な……無い…!?」
背面にあると睨んでいたマリスの予想は外れだった。
「じゃあ、一体どこに……まさか……いや、必ずあるはずなんだ、どこだ……!!」
正面、側面、背面が無いとすれば残るは。
「上か、下だな。よし!」
上から確認しようと木に登る。マリスは生まれた時から自然に近い環境で育った為、木登りなど朝飯前だ。
するすると登って行き、あっという間に邪神の使いを見下ろせる高さまで来た。
「コアは……っ!あった!あれだ!」
邪神の使い、頭頂部にある凹み。その中で光る赤い石。
 と、その時。
邪神の使いは再び鎌を振り上げ、先程よりも速度を上げてチナツへと襲い掛かる。
「あ、危ない!」
そう思った瞬間、チナツが消えた。
「なっ!?何が起きて…?」
気付くとチナツは邪神の使いの背面へ移動して、今度は衝撃も受けない、完璧な回避をしてみせた。
「チナツは一体……はっ!それは後で聞くとして、今はあいつのコアを!」
急いで木を降り、邪神の使いに気づかれぬよう近づいていく。
コメント