異世界を救った俺は今度は家族で同じ異世界へ!?

キネロ

1話



「玲斗ー!早く起きなさい!学校に遅刻するわよ!」

「わかったよ、今起きるから」

そう言って俺は、ベットから出て寝ぼけながらも、壁にかけられたハンガーから制服を取り準備をして、リビングへと向かった。俺、神斬 玲斗は半年前、異世界ミストレアから帰還しこの地球に戻って来た。驚いたのはこっちでは向こうと同じく1年の歳月が経っており、俺は行方不明となっていた。家族にはこの1年間の記憶がないと伝えており、俺が異世界で勇者として魔王を討伐したとは伝えていない。

「お兄、遅い!早く食べないと先に行くからね!」

「悪い聖羅(せいら)、すぐ食べるから待っててくれ」

「早くしてよ!」

こいつは俺の妹の聖羅(せいら)1つ下の妹だ
今は中学3年生で自他共認めるブラコンである。
綺麗な黒髪のロングで学校ではアイドル的存在なんだとかなんとか

「早く食べなさい玲斗、学校に間に合うの?」

この人は俺と聖羅の母さんで莉奈(りな)
黒髪のセミロングで今年で34歳になるが見た目は20代である昔は病院でナースをしてたらしいが結婚を境にやめてしまい今は主婦である

「やべっ!行くぞ聖羅!行ってきます!」

「ちょっと待ってよ!お兄!行ってきます!」

「学校か2人とも?気をつけて行けよ」

「おはよ父さん、行ってきます」

「行ってきます」

「行ってらっしゃい」

今のは俺と聖羅の父さんで総吾(そうご)
今年で35歳の警察官である
警察内では銃の腕はトップクラスらしい

「なんとか間に合ったな」

「ほんと、お兄がもうちょっと早ければこんなにギリギリにならなくていいのに」

「悪かったよ」

そう行って俺は聖羅の頭を撫でる

「うぅ、それがずるいんだよ・・・」

頭を撫でられる聖羅は顔が真っ赤である

俺と聖羅は今は同じ敷地内にある中高一貫の学園に通っている。妹は中3俺は高1である。

「じゃーまた放課後校門でな」

「うん、また放課後ねお兄」

そう言って別れて俺たちは敷地内で別れた



そして特に何もなく放課後、俺と聖羅は母さんから夕飯の買い出しを頼まれ、スーパーに寄ってから帰宅した

「「ただいま」」

「おかえりなさい、2人とも」

「おかえり玲斗、聖羅」

「父さん、今日は非番なんだ」

「あぁ、今日は1日家でゆっくりできたぞ」

「それは良かったな」

「ママ、食べ物はどこに持って行ったらいい?」

「台所でお願い、聖羅」

「わかったー」

「さて、食材もきたことだし夕飯の準備しなくちゃ」

「私も手伝うー!」

「じゃー着替えてきてから台所に来てね、玲斗も着替えてきなさい」

「はーい」

「はいよ」

そう言われ俺と聖羅は部屋に戻って部屋着に着替え、リビングに戻りいつも通り食事をして、いつも通り1日を終えるはずだった。

「みんな、夕飯ができたから食べましょ」

「待ってました、もう腹ペコだ!」

「ちょっと、総吾さん!行儀悪いわよ」

「すまんな、腹ペコだったんだ」

「まぁいいわ、じゃ食べましょ」

「「「「いただきます」」」」

みんなでワイワイ食事を初めて数分後、突如俺を含めた4人の足元に俺にだけ見覚えのあるものが現れた

「ちょっとなにこれ ︎」

「落ち着け莉奈!俺たちが慌てたら子供達が心配するだろ」

「お兄、なんか怖い」

「大丈夫だ、なんとかなる」

(でもなんで、これはミストレアの魔法陣だろ、なんでここに現れたんだ ︎)

そう考えるのもつかの間、玲斗を含めた4人は強くなった光によって消えたのであった

これはミストレアを救った勇者が今度は家族全員で再び異世界を救う物語である

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