巻き込まれ召喚された僕の、異世界冒険譚
6話
   話を聞くと、ふたりは教室の床が光ったと思ったら気が遠くなって、気が付いたら5歳児になっていた。丁度洗礼式の日の夜にふたりとも、前世を思い出したらしい。
   ふたりは最初はただの転生先の兄弟としか思っていなかったが、学園に通って暫くして、お互いにお互いがどれだけ強くなったのか、『鑑定』をしたらしい。
   そして、〈種族〉と〈称号〉を見てお互いに話し合い、兄のアイルが愛の転生した姿、弟のナナトが夏奈の転生した姿だと分かったらしい。
「それが分かった後はどうした?」
「暫くは隠してたよ。」
「でも、アイルの15歳の成人式の後にふたりで話し合って家族に話したんだ。」
「家族だけ?」
「いや。家族と国王陛下と宰相様だ。」
「あと、三大公爵家のもう一人の当主様だ。」
「合わせて何人が知ってるの?」
「んーー?」
「合わせると10名だ。俺たち2人を合わせると12名だな。」
「そんなにいるのか~」
「あの人達は信用出来る人達だったからな。」
「まぁ、だからこそ俺たち2人が諜報員として入り込んだんだけどな。」
「あ、その事について聞くの忘れてたけど、ふたりは諜報員として居たのに僕について来て良いの?」
「「問題ない。」」
 
(即答なんだね………)
「知りたかったのは、この国が勇者召喚する理由とかだったしな」
「そーそ。丁度この国出る口実を探してたとこだったし。それに優夜にもまた会えたしな。」
「おう。」
「それならいいけど、僕はふたりに会えたって感じがしないよ」
「ん?何でだ?」
「視覚が邪魔してるから。」
「「あぁ、なるほど。」」
   そうなのだ。ふたりの容姿が違うせいで、会えたって感じがしないのだ!
   声は何故か同じなんだけどね!喋り方は変わらないから、変な違和感が……。
「まぁ、一応聞きたいことは聞いたし、疲れたから寝てもいい?」
「お前は勇気あるな~。普通異世界で野宿とか怖くて出来ないだろ。」
「だよな。ユウは何かズレてるよな」
「失敬な。僕はふたりが居るから大丈夫かと思ってんの。二人共強いしね。守ってくれよ?
   て事でおやすみ~………クゥゥー…………」
「そりゃ守るが……って、寝るの早っ?!」
「はぁ。眠ったこいつを起こすのは無理だ。俺達も寝るぞ~」
「ちょっ!アイは慣れすぎだ!」
   僕が寝た後ふたり(主にナナト)が騒がしかったが、僕はふたりに会えたことで、ぐっすりと眠れた。
   因みに、ふたりは寝る前にメルシア王国の騎士姿から、冒険者姿になった。
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