巻き込まれ召喚された僕の、異世界冒険譚

優兎-マナト-

3話





   王女が自己紹介を終えた後、国王に会ってもらいたいと言われて皆は王女に付いて部屋を出て行った。


   僕?

   僕は王女に此処で待っててって言われたから、講堂みたいな所でのんびりしてるよ?


   監視役の騎士がふたり部屋の外から、王女に言われて入ってきたけど、僕は端っこに置いてあった椅子に座って寛いだ。


   そうそう、また言うの忘れてたけど、転移された時に持っていた物は一緒に転移したみたいで、僕は学校から持って帰る物を全て荷物として持っていたんだ。


  (んーーー。重いな~……

  いや、まぁ、当たり前か。

   教科書も今日持って帰ろうと思ったのが祟ったか……。

   ファンタジーなら魔法だし、よく小説である収納魔法とか無いのかな~?)


   と思ったら、視界の左側にログが出てきた。


ーー

   はじめまして、主様。

   神々より主様のサポートを仰せつかりました。

   〈サポートログ〉と申します。


   収納したい物に手をかざして『収納魔法』を使用すると、収納リストに入ります。


   因みに、主様の収納の中には、神々からの贈り物が山の様に入っています。

   詳しくご覧になる場合は、〈収納リスト・神々からの贈り物〉を見て下さい

ーー



(わぁ……。ふぁんたじー。   って。僕収納魔法使えるのか?

   まぁ、書かれてるし使えるんだよな?)


   僕は『主様』と『神々からの贈り物』って所は今は敢えて無視をすることに決めた。

   僕が持っていた荷物に手をかざして『収納』と心の中で唱えると、本当に物が無くなって、収納リストのログの〈その他〉の中に書かれていた。


ーーーーー
収納リスト

〈良く使う物〉


〈食べ物〉


〈武器〉


〈お金・魔石〉


〈衣服〉


〈雑貨〉


〈魔物〉


〈その他〉
・学校の鞄×4
・宮杉 愛の鞄×2
・後藤 夏奈の鞄×3



〈収納リスト・神々からの贈り物〉


ーーーーー



   (項目別で分かれているのは助かるな~。整理が楽だし。


   あれ?何で愛と夏奈の鞄が僕の収納に入ってるの?


   ………ま、いいか。うんうん。ふたりに会った時に渡そ。

   ………転移してるか分からないけど。)


   僕が収納魔法を使うと、監視役として居た騎士ふたりが少し驚いた顔をして、その後、楽しそうな目で見てきた。


(そうだ。鑑定とかも使えるかな?)


   あの騎士達のステータスを見てみたいな、と思うと、またもやログが出てきた。


ーー

   鑑定したい人・物を見ながら『鑑定Lv.200』と唱えて下さい。

ーー


(ん?なんでLv.200?ま、いいか。『鑑定Lv.200』




   ………………え?

   何これ……?)


   僕は、その騎士ふたりのステータスを見て、思考が停止してしまった。










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