嘘は異世界を救うのか、滅ぼすのか
第33話 嘘は蠱毒より選ばれし者に告げる⑥
俺とユイは今この学校の保健室に来ている
「ユイ!保健室だぞ!いや学校の保健室とか興奮するよな。かつてユイに何度激しくされたことか。」
「誤解を生むような発言は禁止ですよ。シンドウさん。...そのどうしてもというなら私は...」
「俺はそんなはしたない子に育てた覚えはないぞ!っとまぁ話していても仕方ないので、医療レベルを確認するぞ。」
ユイは昔はその癒しの力で医療班に抜擢されていた。そして俺はことあるごとに問題を起こし生傷が絶えなかったため良くお世話になっていた。ユイが保健室にいるだけで天使が舞い降りて来たのかと思い、成仏したくなる勢いで来てたな。
◇
10分程調べた。
ちなみに保険の先生には、アカシのことを伝えると呆れたような表情で許可を出してくれた。
「どうだユイ、ユイがいなかった場合どれほどの怪我なら耐えられそうだ?癒しの魔術を使えるやつはいるだろうがもし大人数運び込まれたら限界があるからな
」
「そうですね。この学校の殺傷レベルCなら大人数でもすぐに治せると思いますが、Bが来たら大人数は無理ですね。Aはもう諦めるしかないと思います。」
殺傷レベルAは致命傷だ。ユイがいれば死なない限りは治せるが、大人数となったら無理だ。だから殺傷レベルAは禁止しているのだろう。
「医療品がどれほどあるかも調べてくれ。今後必要な時に何の薬があるかは把握しておきたい。」
「分かりました。」
◇
20分後
担任教師と思われる人がドアを開けて入ってくる。
「すみません!保険の高橋先生はいますか!殺傷レベルBの生徒がおりましたので連れてきました。手当をお願いします。」
担任教師が背負っているのはこれまた派手にやられたもんだ。ボコボコにされたヤマタケであった。これは足の骨が折れてやがるな。
「保険の高橋先生は外していますがその生徒の治療は彼女が行います。これは生徒手帳です。俺達は特別編成クラスの者です。」
俺はアカシに身分証として生徒手帳を貰っていた。生徒手帳を確認されると納得したかのようにヤマタケを引き渡してくれた。この学校にとって特別編成クラスメンバーは高い権力を持つように考案したのは俺だ。自主性を重んじるようにするためだ。
「ではその生徒を頼みます。」
「分かりました。回復させると保障しますので業務に戻ってください。」
担当の教師は保健室を後にした。
「さーて、あれだけ威勢よく行ってこのざまかよ。お先真っ暗だなぁーおい!..ユイ治してやってくれ。」
意識は朦朧としてるからな聞こえたかは分からん。だがこの有様だ。愚痴も言いたくなるもんだ。
◇
3分程で全快した。流石俺のユイだこの癒しにかつて幾度となく救われたのだ。マジで天使に見えんぜ!
「ヤマタケよ~まさか安藤とやりあって俺強くなってる、安藤先輩より弱い相手なら倒せるとか考えてたのか?甘いんだよ!天才が努力して辿り着くのがこの場所だ。そう簡単に勝てるわけないだろ。だが身体能力は飛躍的に向上しているんだよ。この学校のボス達よりも上なはずだ。後は頭を使いやがれ!」
「確かに僕は安藤さんとの戦いで手応えがあったので、勝てる可能性があると思い挑みました。頭を使えと言ってましたが場数が違いすぎる。勝ち筋が考えても見えませんよ。」
こいつは戦闘勘がやはりないか、ミッシーの方が余程こういうことに知恵が働くだろうに。
「誰もお前に安藤のような戦闘技術なんて期待しちゃいねーよ。ちなみに安藤と善戦したのは偶然だからな。あいつは守りが主体のスタイルだ。攻撃するより返し手でこそ輝くタイプだから逃げ回わられてたら本領を発揮できん。だからわざと隙を作ってたんだぞ、お前は攻撃して来ない可能性があると読んでな。もう一度言う!お前は舐められてんだよ!どうすれば舐められねーか考えやがれ!」
あの戦いは考えてみると誤算だったかもしれん。安藤は俺にとっては相性が悪く、ヤマタケにとっては相性が良かった。俺は加減をあまりできなかった。アッパーを打った時その勢いは両手で受け止められ力を完全に逃がされた。そして俺の左腕を折に来ようとしていたな。そこまでするやつだったため加減を忘れ吹っ飛ばしてしまった。初戦としては相手が悪かった。
「考えれば僕に勝ち目があるということですよね、それも安藤さんのような戦闘技術がなくても..」
ヤマタケにも勝ち目はある。だが複雑に考えてはだめだ。答えは至ってシンプルなものだ。
「しょうがないからヒントをやるよ。戦闘においては力を貸すことはしない。以上だ。後は考えやがれ俺みたいにな。行くぞユイ!次は職員室だ。学校公認のカップルにさせ俺のユイに悪い虫が寄らんようにせんとな。」
「シンドウさん昔、ユイには指一本触れさせないからな!って言ってたじゃないですか。私が危なくなっても必ず助けてくれるんでしょ?そんなことしなくてもいいんですよ。」
やばい冗談くらいの軽い話題のはずが!マジでユイ可愛いすぎる。
俺は両手で顔を隠しながら唸る
「人が必死で考えてる隣でなにやってるんですか。...はぁ~」
ヤマタケは深く考えすぎないようにしやっと閃いた。
「ユイ!保健室だぞ!いや学校の保健室とか興奮するよな。かつてユイに何度激しくされたことか。」
「誤解を生むような発言は禁止ですよ。シンドウさん。...そのどうしてもというなら私は...」
「俺はそんなはしたない子に育てた覚えはないぞ!っとまぁ話していても仕方ないので、医療レベルを確認するぞ。」
ユイは昔はその癒しの力で医療班に抜擢されていた。そして俺はことあるごとに問題を起こし生傷が絶えなかったため良くお世話になっていた。ユイが保健室にいるだけで天使が舞い降りて来たのかと思い、成仏したくなる勢いで来てたな。
◇
10分程調べた。
ちなみに保険の先生には、アカシのことを伝えると呆れたような表情で許可を出してくれた。
「どうだユイ、ユイがいなかった場合どれほどの怪我なら耐えられそうだ?癒しの魔術を使えるやつはいるだろうがもし大人数運び込まれたら限界があるからな
」
「そうですね。この学校の殺傷レベルCなら大人数でもすぐに治せると思いますが、Bが来たら大人数は無理ですね。Aはもう諦めるしかないと思います。」
殺傷レベルAは致命傷だ。ユイがいれば死なない限りは治せるが、大人数となったら無理だ。だから殺傷レベルAは禁止しているのだろう。
「医療品がどれほどあるかも調べてくれ。今後必要な時に何の薬があるかは把握しておきたい。」
「分かりました。」
◇
20分後
担任教師と思われる人がドアを開けて入ってくる。
「すみません!保険の高橋先生はいますか!殺傷レベルBの生徒がおりましたので連れてきました。手当をお願いします。」
担任教師が背負っているのはこれまた派手にやられたもんだ。ボコボコにされたヤマタケであった。これは足の骨が折れてやがるな。
「保険の高橋先生は外していますがその生徒の治療は彼女が行います。これは生徒手帳です。俺達は特別編成クラスの者です。」
俺はアカシに身分証として生徒手帳を貰っていた。生徒手帳を確認されると納得したかのようにヤマタケを引き渡してくれた。この学校にとって特別編成クラスメンバーは高い権力を持つように考案したのは俺だ。自主性を重んじるようにするためだ。
「ではその生徒を頼みます。」
「分かりました。回復させると保障しますので業務に戻ってください。」
担当の教師は保健室を後にした。
「さーて、あれだけ威勢よく行ってこのざまかよ。お先真っ暗だなぁーおい!..ユイ治してやってくれ。」
意識は朦朧としてるからな聞こえたかは分からん。だがこの有様だ。愚痴も言いたくなるもんだ。
◇
3分程で全快した。流石俺のユイだこの癒しにかつて幾度となく救われたのだ。マジで天使に見えんぜ!
「ヤマタケよ~まさか安藤とやりあって俺強くなってる、安藤先輩より弱い相手なら倒せるとか考えてたのか?甘いんだよ!天才が努力して辿り着くのがこの場所だ。そう簡単に勝てるわけないだろ。だが身体能力は飛躍的に向上しているんだよ。この学校のボス達よりも上なはずだ。後は頭を使いやがれ!」
「確かに僕は安藤さんとの戦いで手応えがあったので、勝てる可能性があると思い挑みました。頭を使えと言ってましたが場数が違いすぎる。勝ち筋が考えても見えませんよ。」
こいつは戦闘勘がやはりないか、ミッシーの方が余程こういうことに知恵が働くだろうに。
「誰もお前に安藤のような戦闘技術なんて期待しちゃいねーよ。ちなみに安藤と善戦したのは偶然だからな。あいつは守りが主体のスタイルだ。攻撃するより返し手でこそ輝くタイプだから逃げ回わられてたら本領を発揮できん。だからわざと隙を作ってたんだぞ、お前は攻撃して来ない可能性があると読んでな。もう一度言う!お前は舐められてんだよ!どうすれば舐められねーか考えやがれ!」
あの戦いは考えてみると誤算だったかもしれん。安藤は俺にとっては相性が悪く、ヤマタケにとっては相性が良かった。俺は加減をあまりできなかった。アッパーを打った時その勢いは両手で受け止められ力を完全に逃がされた。そして俺の左腕を折に来ようとしていたな。そこまでするやつだったため加減を忘れ吹っ飛ばしてしまった。初戦としては相手が悪かった。
「考えれば僕に勝ち目があるということですよね、それも安藤さんのような戦闘技術がなくても..」
ヤマタケにも勝ち目はある。だが複雑に考えてはだめだ。答えは至ってシンプルなものだ。
「しょうがないからヒントをやるよ。戦闘においては力を貸すことはしない。以上だ。後は考えやがれ俺みたいにな。行くぞユイ!次は職員室だ。学校公認のカップルにさせ俺のユイに悪い虫が寄らんようにせんとな。」
「シンドウさん昔、ユイには指一本触れさせないからな!って言ってたじゃないですか。私が危なくなっても必ず助けてくれるんでしょ?そんなことしなくてもいいんですよ。」
やばい冗談くらいの軽い話題のはずが!マジでユイ可愛いすぎる。
俺は両手で顔を隠しながら唸る
「人が必死で考えてる隣でなにやってるんですか。...はぁ~」
ヤマタケは深く考えすぎないようにしやっと閃いた。
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