こんな俺でも恋をする

白葉南瓜

【復讐編:Numbers】第1話

三人組が現れてから、信は動揺を隠せないで居た。背を壁に預けながら仮面の男が近づいてきて、死を待つことしか出来なかった。

「赤城君、逃げて。此処は私が食い止める!」

「いいよ、狙いは俺だし、美紀がわざわざ危険を犯してまで守る義理、ないし。それにまだ動けるから下がってて」

美紀は、信の前に立ち、信と仮面の男との間に立って後ろを向かずに信と話していた。だが、信は動けると言い美紀を後ろへ行くように促したが、それを拒んだ。

「私も戦う。これでも、まだ赤城君との決着はついてないし...」

美紀は、そう言いながらはにかんで笑って見した。
その顔に信は、真剣な眼差しで一緒に戦う事を拒んだ。

「駄目だ。これだけは譲れない。お前は皆の非難を手伝ってくれ」

その信を見た美紀は、自分と戦っていた時は、前も今も手加減をしていた事を知った。それを知り奥歯をかみ締めて、悔しい気持ちにはなったが頷いて上へ上がっていった。

「意外に強気だな。赤城 信、これから死ぬかもしれないのに」

「しらねぇーよ、美紀がいても足手まといになるかもだし、俺一人のほうが気楽だ」

信は、そう言いながら上着を脱いだ。

それが、戦いの合図になり、仮面の男も走って、信はそれを待ち受けるように右手を平行に伸ばし、詠唱を始める。

「我、鬼の神なり。その力は、天と地を別け、雷鬼を使役する。全ては、我の力なり...我、[鬼神・刃灯]なりて、この戦いを制す」

信が、そう言うと黒、白の粒子が体に集まっていきそれが発光して、その光を利用して仮面の男は攻撃した。
(俺が、見えてない事はもう分かられてるはず...だが、それを有効活用してカウンターすれば)

「その思考さえ、読めてるとも思わなかったか?詰めがまだ甘い」

正面から来ると思っていた信は、不意をつかれ攻撃を受けた。拳が飛んできた方向は、予想していた方向の真逆、後ろから飛んできた。

「ッつ...はぁ、はぁ」

その衝撃で、信は仮面の男が元いた場所辺りまで飛ばされた。
仮面の男は、余裕そうに殴ったほうの拳をクルクルと回し、その行動は、準備運動を思わせる。

「手ごたえが無さ過ぎる。それでも鬼神化したのか?」

「な、何でその事を知ってるんだ!」

信が、海外に出て行き、そこで『鬼神解放』したのは国家機密で、知っているのは極一部の人間だけだ。
(その事を、こいつらが知っているってことは、その中で、誰か内通者が...)

「お前が、考えていることは手取り足取り分かる。誰か、内通者がいるか、かな?その答えは、noだ」

「なぜ、そこまで思考が読める?」

「なんだかって?それは、君と同じ力を持ってるからだよ。な、『アザミ』」

そう言うと、仮面の男の横に白い粒子が湧き、そこから一人の鬼の女が出てきた。
その容姿は、目が青く、髪は白く光り輝いて目を奪うような美しさだった。

「こんにちは、紹介に預かりました。紅蓮..クロユリと言えば分かりやすいですか?その娘の、『姉』のアザミと申します」

その仮面の男は仮面の下で、笑った気がした。

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コメント

  • 黒音

    信じれないって言ったのに信じるの早くない?

    1
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