こんな俺でも恋をする

白葉南瓜

無力と最強

バイクを走らせて約一時間が経った所で最初の目的地の「カナリ」に着いた。
その国には入るために一回警備員が立っている門をくぐる必要がある。
「こんにちはー、入国したいのですが」
「それでは、荷物検査をしますので、バイクから降りてもらって」
外国といっても、この世界のグローバル化は物凄く進んでるので勝手に翻訳してくれる。だが、まだ翻訳しきってない所もあるからそこは臨機応変にやっている。

荷物検査を終えてから国に入っていった。

国に入ると日本とは変わって少し落ち着いた雰囲気の国だった。
俺は、その国で1ヶ月過ごそうと思っているので比較的に安い宿に泊まりたい。
そう思い裏路地に入った時だった。そこには3人の人を急かして仁王立ちしてる男2人がいた。
「こんにちはー、この辺りで比較的に安い宿ってありませんか?」
「あー?外国の人かい?それなら此処の路地を抜けて右に曲がったところにあるぞ」
「ありがとうございます。所でそこの3人は何をやってるんすか?」
「はぁー?此処の国には奴隷制度がまだあってな。こいつらは奴隷だよ」
その宿の場所を教えてくれた男が一服してから笑いながら言った。
「じゃー、貴方方は奴隷商人とかですか?」
「いやー、違うさー。こいつらを買ったんだよー。良いだろー」
その事を聞いて、そこに居る3人に目を移した。
そこに居たのは、親子と思われる男と女と少女だった。
「何人ぐらい居るんですか?」
「俺らかい。俺らは確か9人だったな。こいつら合わせて」
そう言いながら、男の人が手を休めた時に怒鳴って居た。
「それならば、1人ぐらい欲しいのですがー、よろしければ頂けないでしょうか?」
「あー?ダメに決まってるだろ!高い金で買ってるんだから!それの倍出すんだっら話は違うが!」
俺は悩みながら財布の中を確認した。
「倍の金額とはどんぐらいですか?」
「ざっと、1億ぐらいだな」
「すいません。そんな大金持ってないんですよー」
財布の中には3万ちょっとと、バックの中には数十万あるがそれを出すのはダルい。
「それなら、無理な話だな!」
「そうですかー…残念ですね」
そう言いながら俺は上着の下にある周波ブレードの持ち手をチラつかせた。当たり前だが使用時以外は刃が外れて居るので引き抜いたら、ただの持ち手だ。
「なんだ!やろうってのか!?」
「いえいえ。入国すぐに出国は嫌なので、大事にはしたく無いのですよー。9人も居るので1人ぐらいは良いんじゃないのかと思いまして。後9人も居れば部屋なども手狭になるでしょ?」
その話を聞いている親子は我先にと俺に買ってもらおうとして居た。
「お前らは黙ってろ!ごほん…そうですね。1人ぐらいは…良いだろう」
「恩に切ります」
その話が終わって、3人の中から誰にするか選び始めた。が、親の方の主張が凄すぎる。
「私を選んで!家事もできるし、奉仕も色々できるよ!」
「いや俺にしてくれ!俺なら君の代わりに金稼ぎとかしてくるから!」
俺は、苦笑いをしながら1人ポツンと黙り込んでいる女の子の所へ近づいていった。
「君は良いのかい?主張しなくて…」
「良いよ。だってどうせ殺させるんだから…娯楽とかで…」
「そうかー。親のお二人に聞きます。何故、奴隷なんかに?」
「このクソのせいで、借金が溜まっていったですよ!」
親は、子を責めるように罵倒をして居た。
「じゃー、俺はこの子にします」
親などの主張を聞いた後に、また女の子の所に行ってその女の子を選んだ。
「何でそんな、青臭いガキなんか!私の方が良いのに」
「何でかって?若いからですよ…」
俺は不気味に微笑んで答えた。
その後、親たちに罵倒しまくられた女の子は顔を下に向けて居た。
「この子で良いですか?」
「お、おう。分かった。良い旅を!」
俺はその子を担いでバイクを押して路地を出て行った。
さっきの男の人たちから聞いた場所には良い感じの宿があった。
「ごめんくださーい」
「あら、お客さんだ」
「こんにちは。1ヶ月程此処でお世話になりたいのですが、よろしいですか?」
「えぇ、喜んで…部屋は003をお使いください」
「わかりました。後、先払いしたいのですがよろしいですか?」
「良いですよ。少し待ってくださいね」
その後に、支払いなどを終えて部屋に行った。出費は約5000円程だった。

部屋に着いたら外見と同じぐらい良い雰囲気をしている内装だった。
「さて、まずは君の名前から聞こうか…っとそんなの着けてたら歩きづらいな」
俺は、少女の足についている鎖を周波ブレードで切った。
「何で?」
少女は驚いた表情をして見上げてきた。だが、その中には警戒の表情もあった。
「そんなに警戒しないで…俺は信。ただの旅人だよ。で、君は?」
「私は、ヒビキ。ヒビキ・アドバンス」
「ヒビキねわかったよ」
「信のファーストネームは?」
「俺の苗字?赤城だよ」
そんな事を話しているとクロユリが話しかけてきた。
「お主は気付かぬか?」
「何がだ?何か違和感あるか?」
「大有りだ!そこの童の両腕に違和感があるのだ」
「ヒビキ、両腕見して」
そう言い俺は袖をまくった。
「この紋章は…」
「こ、この紋章は…魔術の紋章なの…でも、大切なものを守るために使えなかった!人を殺すのが怖かったから…」
その事を言いながら顔を下に向けてしまった。
だが、膝には涙だと思われるものが落ちていた。親と離れ離れになるのが悲しかったんだな…
「そんなこと言うなよ。だけど、大切なものを守るためには何かが代償になるそれが命かもしれない。俺はその守る権利さえないからな」
俺はヒビキの頭を撫でながら言った。
「ヒビキ。俺はお前を守る。だからお前は俺を守ってくれ」
「私は無力なのに?頼るの?」
「あぁー、お前は無力じゃない」
その言葉にヒビキは顔を上げてくれた。

「なぁー、ヒビキー」
「何に?」
「お前って何歳なの?気になって…」
「私?私は15だよ?」
「え…って言うことは日本じゃ高校1年…一個だけしたなのか…」
俺は今16で高校2年…一つだけ違う女の子と一緒に寝泊まりは理性が持つかどうか…いやいやいや、日本に鈴が居るんだから。うん!そうだ!

その日の夜は寝れなかったのは内緒…

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