こんな俺でも恋をする

白葉南瓜

晴れ、時々曇り、心の天気予報

朝、目覚めると脱力感が体に走った。
それもそうだ、あまりやっていなかった能力を使った上に自分自身じゃ、罪悪感を感じていなくても脳の中じゃ罪悪感を感じている。
幸いにも今日は教師たちが会議なので、早帰りなのだ。

学校に行く前に、コンビニに寄って、選ばれしお茶を買おうとレジに並んでいたら、昨日、転入してきた「天城 鈴」が入ってきた。
あちらも此方に気づくと会釈をしてきたので、会釈を返した。
コンビニを出ると、直ぐさま学校へと向かいたかったんだが、コンビニを出て直ぐの木下のベンチにはクラスの男子が4人いた。
天城さんが出てきたらその男子は近寄って行き、一緒に行こうや、荷物持つよ、などと言っていた。
だが、天城さんは、困った様子で断っていた、が、男子達はそれに聞く耳を立てずに懲りずに言っていた。
それに、見飽きた俺は、足が動いていた。
「嫌がってんだから、辞めるのが良いんじゃないの?これセクハラだよ?」
一言だけ言うとその男子達は少し睨みつけてきた。
「何だよ、鈴ちゃんに良い所見したいからって調子乗ってんじゃねーよ!」
呆れながら、頭をかく。
「それは、お前らみたいな事を言うんだぜ?」
これは、論破なんじゃないか?
そう男子達に言うと、天城さんの手を掴み学校に向かった。こっちの方がセクハラか。

学校に着くまで、天城さんの方には顔を向けなかった。
だが、女の子独特な良い香りが鼻まで届いていた。
特にいやらしい気持ちにはならなかったがな。

学校に着くと手を離した。手を離した時の思ったのだが、結構な力で握っていたから少し跡になっているのではないかと心配になったので、握っていた方の手首を見たら、全く跡が付いていなかった。
「す、すいません」
まず最初に、いきなり掴んでここまで引っ張って来たことに謝罪した。
「大丈夫です」
服を直しながらそう言ってきた。
俺は、謝罪は終わったからボケボケと空を見上げながら1つふと思った。

何でこいつを救ったんだろう?
空は快晴なのに俺の心は曇っていた。

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