転生したSランク冒険者は最強を目指す

スーノ

第十七話 再戦

「ふむ、あやつらの周りに一人ずつ見覚えのある犯罪者がおるのう、しかも前世の妾達が取り逃がした逃げ足の早い犯罪者じゃ、どうするのかえ?」

「取り敢えず今度こそ討伐する、これ以上逃すのは癪だしな」

それに片方は恐らくジャルタだ、昨日の夜は取り逃がしたけど今度こそ、絶対に討伐してやる

「あー、それでなんだが…」

「無論、妾も手伝わせてもらう。そうでもせんと入学式に間に合わんじゃろ?」

「まあな、一応とは言え護衛対象に任せるのは忍びないけどよろしく頼む」

「任せるのじゃ」

その後、それぞれの目標を決めた俺達は即座に現場に向かった





俺の向かう先は昨夜戦ったジャルタの方だ。その先には試験で煽って倒したクルドリーベが居るがエリラスと接点を作らせるのは何と無く癪に触るので本人には色々我慢して貰おう

「よしっ、居た」

そんな考えに俺ってもしかして独占欲強いのか?なんて思っていると現場にあっという間に到達した

だが、あっという間と思った感覚とは裏腹に現場では既にジャルタとクルドリーベの戦闘が始まっていた、しかもクルドリーベがかなり劣勢でもう意識を失いかけているように見える

…だがまあ、

「『加速アクセル三重サード』」

今回は俺が来るだけでなんとかなるな、そんな事実と共に俺は加速スキルを起動し、ジャルタの方に突っ込んだ



まず、加速する勢いを乗せたタックルを放ちジャルタを吹き飛ばすことでクルドリーベから引き離す、すると想像以上に限界が来ていたのかクルドリーベが意識を失った

だが、それを気にする暇はない。何故ならジャルタが俺の姿を認識した瞬間に逃げの姿勢をしたからだ、このままじゃ前と同じように逃げられる。
そう理解した俺は抜剣し、今度こそジャルタを狩る為に加速している自身の身体を様々な体術を使い更に加速させた



加速した躯が突き進む、道中にはかなりの量の罠が仕掛けられているがそんなのは御構い無しだ。
全て速度で圧倒して強引に進み、それでも当たりそうなものは殆ど力を入れずに魔法の核だけを切り裂いた

その余りにも切り応えのない魔法の数々に昨夜の俺がどれだけ無駄な事をしていたのかがよく分かる。
幾ら夜中で闇術が強化されているとは言え、明らかにやり過ぎだった、全くもって頭が痛い

そんな事を考えてたいると恐らくレオン達が最初に見た姿であろう真っ黒な姿のジャルタに追い付き、俺はその背中を本気で切り裂いた

諸事情によりしばらくの間、こんな感じで不定期更新になると思います

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