転生したSランク冒険者は最強を目指す
第十話 前世の友人との再会
「その感じ、本当にリラスなのか」
「やっと分かったか、お主は友が少ないのだから少し考えればすぐ分かる事じゃろうに」
さらりと痛い所突かないで欲しいとは思うが事実なのでぐぅの音も出ない、結構悔しい事なんだがこの言葉はリラスにとっても盛大なブーメランなんだ少しは苦しんで……
「苦しんでない…だ…と」
「ふふん、妾はあの失敗のお陰でこんな姿になってしもうたがお主ら以外にも友が出来たのじゃぞ」
あの王族の癖して森人族の変わりだったリラスに友人が出来たなんて俺が自分から友達を作りに行くほど有り得ない事だぞ、レオンはあれだ。領主館に同年代の子どもが居るって聞いて忍び込んでまで遊びに誘いに来た、コミュ力の塊みたいな奴だからちょっと例外だ
「まあ、いいやこの話題は地雷だからもう辞めよう。それよりもどうしてリラスがその姿になったのか凄い気になるんだが、さっき言ってた失敗って一体何があったんだ?」
「あー、そのじゃな、言わないとダメかの?」
そう言いながら困ったような顔をしてコテンッと首を傾げる今のリラスは非常に可愛く思うがその姿に元の姿が重なり寒気が背筋を走る
「……その前に今の自己紹介をした方が良さそうじゃな、今の妾と昔の妾の姿が重なれ気分の良い光景にはならないじゃろう」
「ああ、よろしく頼む。割と切実に」
「では、改めて妾も名はエリラス・エルアトじゃ、ノア・アルカイトよ、今後とも我が友としてよろしく頼むぞ」
そう言って満面の笑みを向けてきた。
向こうは今世の俺の名前を知っていたのか、俺の前世がバレた原因は体術や言動だとしても名前を調べる余裕なんてあったか?まあ、いいや今は…
「おう、こちらこそよろしく森霊国の王女様」
「うむ。それとノアよ、妾がお主の名を知っていた事に不思議そうな顔をしておったがお主の容姿と名は結構有名じゃぞ?」
「え、なんでだ?俺、そんな注目されるような要素ないだろ、武の才[EX]だって秘匿してるし」
「ユニークスキル加速の速度を完璧に使いこなす子どもなどそう簡単におうてたまるか、そんなんじゃからお主はいつも戦闘時以外は詰めが甘いと言われるのじゃよ」
そう言われて納得した。
ユニークスキル加速はその名の通り身体を加速させるからどうしても精密な動作が難しくなるんだよな、だからその難しい事を平然とこなす子どもなんて目立って当然だ
「昔は妾らがフォローしてたからいいものの、いい加減その辺りをどうにかせんと、その内足元掬われるぞ?」
「ああうん、肝に銘じとく」
それも前世からの課題の一つだ、極めるまではしなくてもある程度は出来るようにならないと若い内は結構面倒い事が多発するかもしれないからな。まあ、Sランク以上の冒険者に成ればマシにはなるかもしれないけど対策するに越した事はない
「それで話戻すけど、なんでその姿になったんだ?」
「っち、上手く話題を反らせたと思ったのじゃが、流石にこんな短時間じゃ無理じゃったか」
「そんなのいいからそろそろ教えてくれ、また話がズレる」
今の舌打ちに触れるとどうせまた話の流れが変わって、結局肝心の話題が聞けなくなるんだろうなぁ。と思いながらお前の事を心配してるんだ的な雰囲気を心の底から出す。と言うか実際、結構心配してるんだからさっさと教えて欲しい
「わ、わかったのじゃ、今から言うのじゃ、だからその雰囲気を引っ込めてくれんかの?正直、今のお主の中性的な容姿でそれをされては罪悪感が半端無いのじゃ」
「わかった」
「ただ、こんなに勿体つけた割にそこまで大した事じゃないのじゃよ。実はのう、とある依頼で行っておった古代遺跡で採取した。よく分からん液体を持ってきた水と間違えて飲んでしまったのじゃ、そしたら見ての通りこの姿になってしまったのじゃ。まあ、幸い王家の証はそのままじゃったから然程大きな問題にはならなかったがのう」
「はぁー、なんか心配して損した」
エリラスのその言葉になんだが凄く脱力してしまった。
その謎の液体ってのが気になるけど、一応本当に問題無さそうだな、本当に無事そうで何よりだ
「それで、どんな問題があったんだ?その言い方だと何かしら問題はあったんだろ?」
「うむ、体と一緒に精神も女体化して、体の筋力が落ちた程度の事じゃ、大した事じゃないじゃろ?」
「いや、それはそれで問題じゃないか?」
確かに、リラスは自分の性別に特に頓着して無かったけど(大体、俺と似たようなに戦いとか武術にしか興味がなかったから)、そこまでだとは思わなかった。まあ、具体的に何が問題か聞かれた困るけど
「そうかのう?まあ、その辺りの事はいいのじゃ、そんな事よりお主に頼みたい事があるのじゃよ」
「ん?なんだ改まって。余程の事じゃ無ければ引き受けるが」
「なに、簡単な事じゃよ。ただ妾と婚約するそれだけの事じゃ」
……あの、どうしてそうなるのか、全く話が見えないんですけど
「やっと分かったか、お主は友が少ないのだから少し考えればすぐ分かる事じゃろうに」
さらりと痛い所突かないで欲しいとは思うが事実なのでぐぅの音も出ない、結構悔しい事なんだがこの言葉はリラスにとっても盛大なブーメランなんだ少しは苦しんで……
「苦しんでない…だ…と」
「ふふん、妾はあの失敗のお陰でこんな姿になってしもうたがお主ら以外にも友が出来たのじゃぞ」
あの王族の癖して森人族の変わりだったリラスに友人が出来たなんて俺が自分から友達を作りに行くほど有り得ない事だぞ、レオンはあれだ。領主館に同年代の子どもが居るって聞いて忍び込んでまで遊びに誘いに来た、コミュ力の塊みたいな奴だからちょっと例外だ
「まあ、いいやこの話題は地雷だからもう辞めよう。それよりもどうしてリラスがその姿になったのか凄い気になるんだが、さっき言ってた失敗って一体何があったんだ?」
「あー、そのじゃな、言わないとダメかの?」
そう言いながら困ったような顔をしてコテンッと首を傾げる今のリラスは非常に可愛く思うがその姿に元の姿が重なり寒気が背筋を走る
「……その前に今の自己紹介をした方が良さそうじゃな、今の妾と昔の妾の姿が重なれ気分の良い光景にはならないじゃろう」
「ああ、よろしく頼む。割と切実に」
「では、改めて妾も名はエリラス・エルアトじゃ、ノア・アルカイトよ、今後とも我が友としてよろしく頼むぞ」
そう言って満面の笑みを向けてきた。
向こうは今世の俺の名前を知っていたのか、俺の前世がバレた原因は体術や言動だとしても名前を調べる余裕なんてあったか?まあ、いいや今は…
「おう、こちらこそよろしく森霊国の王女様」
「うむ。それとノアよ、妾がお主の名を知っていた事に不思議そうな顔をしておったがお主の容姿と名は結構有名じゃぞ?」
「え、なんでだ?俺、そんな注目されるような要素ないだろ、武の才[EX]だって秘匿してるし」
「ユニークスキル加速の速度を完璧に使いこなす子どもなどそう簡単におうてたまるか、そんなんじゃからお主はいつも戦闘時以外は詰めが甘いと言われるのじゃよ」
そう言われて納得した。
ユニークスキル加速はその名の通り身体を加速させるからどうしても精密な動作が難しくなるんだよな、だからその難しい事を平然とこなす子どもなんて目立って当然だ
「昔は妾らがフォローしてたからいいものの、いい加減その辺りをどうにかせんと、その内足元掬われるぞ?」
「ああうん、肝に銘じとく」
それも前世からの課題の一つだ、極めるまではしなくてもある程度は出来るようにならないと若い内は結構面倒い事が多発するかもしれないからな。まあ、Sランク以上の冒険者に成ればマシにはなるかもしれないけど対策するに越した事はない
「それで話戻すけど、なんでその姿になったんだ?」
「っち、上手く話題を反らせたと思ったのじゃが、流石にこんな短時間じゃ無理じゃったか」
「そんなのいいからそろそろ教えてくれ、また話がズレる」
今の舌打ちに触れるとどうせまた話の流れが変わって、結局肝心の話題が聞けなくなるんだろうなぁ。と思いながらお前の事を心配してるんだ的な雰囲気を心の底から出す。と言うか実際、結構心配してるんだからさっさと教えて欲しい
「わ、わかったのじゃ、今から言うのじゃ、だからその雰囲気を引っ込めてくれんかの?正直、今のお主の中性的な容姿でそれをされては罪悪感が半端無いのじゃ」
「わかった」
「ただ、こんなに勿体つけた割にそこまで大した事じゃないのじゃよ。実はのう、とある依頼で行っておった古代遺跡で採取した。よく分からん液体を持ってきた水と間違えて飲んでしまったのじゃ、そしたら見ての通りこの姿になってしまったのじゃ。まあ、幸い王家の証はそのままじゃったから然程大きな問題にはならなかったがのう」
「はぁー、なんか心配して損した」
エリラスのその言葉になんだが凄く脱力してしまった。
その謎の液体ってのが気になるけど、一応本当に問題無さそうだな、本当に無事そうで何よりだ
「それで、どんな問題があったんだ?その言い方だと何かしら問題はあったんだろ?」
「うむ、体と一緒に精神も女体化して、体の筋力が落ちた程度の事じゃ、大した事じゃないじゃろ?」
「いや、それはそれで問題じゃないか?」
確かに、リラスは自分の性別に特に頓着して無かったけど(大体、俺と似たようなに戦いとか武術にしか興味がなかったから)、そこまでだとは思わなかった。まあ、具体的に何が問題か聞かれた困るけど
「そうかのう?まあ、その辺りの事はいいのじゃ、そんな事よりお主に頼みたい事があるのじゃよ」
「ん?なんだ改まって。余程の事じゃ無ければ引き受けるが」
「なに、簡単な事じゃよ。ただ妾と婚約するそれだけの事じゃ」
……あの、どうしてそうなるのか、全く話が見えないんですけど
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