死ねば死ぬほど最強に?〜それは死ねってことですか?〜
第95話〜咆哮〜
フレイは自然の力を駆使して天使達と交戦する。植物だけではない。風や雨や雷がフレイの思い通りの事象を引き起こす。シンは次々と天使を引き裂いていく。
「これじゃあきりがないわ」
「確かに。これはどうしようもないな」
圧倒的な力を見せるフレイとシンだが、天使の数はいっこうに減らない。天から次々と増援が送られてくる。
「あとは、あいつがどれだけ頑張れるか。そして・・・」
「そうね。もう少し頑張ってみますか」
「もう限界よ。撤退するべきだわ」
しばらく時間がたち、フレイが撤退を進言する。魔王といえど相手は天使。そこらへんの雑魚とは訳が違う。時間がたつにつれて二人は疲弊していた。
「これ以上は無駄よ。魔神の力も徐々に増している。奇跡は起きなかった。あとは天使に任せましょう」
「そうすればいい」
「え?」
「逃げたければ逃げろ。今俺は最高の気分なんだ。この鳥達を粉々にするのが楽しくてしょうがない。俺は息子のために戦っている」
シンの表情は父親と言うにはあまりにも歪み、邪悪な笑みを浮かべている。
「そう。ここを最後にするのね。なら見届けましょう」
シンは止まることを知らない。だが、限界はある。一体の天使に捕まり、他の天使から一斉に魔法で攻撃される。地面に勢いよく叩きつけられるがすぐに立ち上がる。
「もうとっくに限界のはず。どうして立ち上がれる!?」
何度も地面に叩き落とされるが、すぐに立ち上がり近くの天使に向かって飛びかかっていく。だが、徐々に傷は増えていく。
「やっとか」
シンは疲弊して地面に倒れ込む。
「良い。良いぞ。最高だ。そう思うだろう。ギン」
グラアアアア
咆哮は天に向かって巨大な青い狼を解き放つ。巻き込まれた天使は例外なく塵へと姿を変える。
「どこにこんな力が。さあ、殺せ」
そういった天使はシンがすでに事切れていることに気づく。
「やっとか。我等が神に刃向かった罰だ。貴様のような命はこの世界に生まれるべきでは無かった。この世界に破壊をもたらす厄災が。魔神と何ら変わりない」
「やれ」
シンの死体に対して天使は一斉に魔法で攻撃する。
「本当に許せないね」
魔法は植物によって阻まれる。
「あなたも同じ運命をたどりたいのか? さっさと逃げればいい。さっき撤退を進言していたでしょう」
「そうね。私はこの世界を優先している。だから、魔神を滅ぼせるならあなた達天使に任せてもいいと思った。でも気が変わったわ」
「それなら仕方がない。殺せ」
「そういうところよ。神の意向に逆らえば全て殺す。さぞ神が世界の全てみたいに。剰え死体に向かって攻撃する。あなた達が踏みにじってきた命は全て、世界が、自然が生み出したもの。それを神が奪うなんて笑いもおきない。そんな奴らにこの世界は託せない」
「神が全て。それは絶対だ」
「いいわよ。私も覚悟は決まった。これは、この世界の意思。徹底的に叩き潰す」
「あと一人だ。あと一人で方が付く。殺せ」
「これじゃあきりがないわ」
「確かに。これはどうしようもないな」
圧倒的な力を見せるフレイとシンだが、天使の数はいっこうに減らない。天から次々と増援が送られてくる。
「あとは、あいつがどれだけ頑張れるか。そして・・・」
「そうね。もう少し頑張ってみますか」
「もう限界よ。撤退するべきだわ」
しばらく時間がたち、フレイが撤退を進言する。魔王といえど相手は天使。そこらへんの雑魚とは訳が違う。時間がたつにつれて二人は疲弊していた。
「これ以上は無駄よ。魔神の力も徐々に増している。奇跡は起きなかった。あとは天使に任せましょう」
「そうすればいい」
「え?」
「逃げたければ逃げろ。今俺は最高の気分なんだ。この鳥達を粉々にするのが楽しくてしょうがない。俺は息子のために戦っている」
シンの表情は父親と言うにはあまりにも歪み、邪悪な笑みを浮かべている。
「そう。ここを最後にするのね。なら見届けましょう」
シンは止まることを知らない。だが、限界はある。一体の天使に捕まり、他の天使から一斉に魔法で攻撃される。地面に勢いよく叩きつけられるがすぐに立ち上がる。
「もうとっくに限界のはず。どうして立ち上がれる!?」
何度も地面に叩き落とされるが、すぐに立ち上がり近くの天使に向かって飛びかかっていく。だが、徐々に傷は増えていく。
「やっとか」
シンは疲弊して地面に倒れ込む。
「良い。良いぞ。最高だ。そう思うだろう。ギン」
グラアアアア
咆哮は天に向かって巨大な青い狼を解き放つ。巻き込まれた天使は例外なく塵へと姿を変える。
「どこにこんな力が。さあ、殺せ」
そういった天使はシンがすでに事切れていることに気づく。
「やっとか。我等が神に刃向かった罰だ。貴様のような命はこの世界に生まれるべきでは無かった。この世界に破壊をもたらす厄災が。魔神と何ら変わりない」
「やれ」
シンの死体に対して天使は一斉に魔法で攻撃する。
「本当に許せないね」
魔法は植物によって阻まれる。
「あなたも同じ運命をたどりたいのか? さっさと逃げればいい。さっき撤退を進言していたでしょう」
「そうね。私はこの世界を優先している。だから、魔神を滅ぼせるならあなた達天使に任せてもいいと思った。でも気が変わったわ」
「それなら仕方がない。殺せ」
「そういうところよ。神の意向に逆らえば全て殺す。さぞ神が世界の全てみたいに。剰え死体に向かって攻撃する。あなた達が踏みにじってきた命は全て、世界が、自然が生み出したもの。それを神が奪うなんて笑いもおきない。そんな奴らにこの世界は託せない」
「神が全て。それは絶対だ」
「いいわよ。私も覚悟は決まった。これは、この世界の意思。徹底的に叩き潰す」
「あと一人だ。あと一人で方が付く。殺せ」
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