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少年はそれでも戦い続ける

虹ウサギ

5話魔女と青年.5

 
パンパン!

 乾いた銃声が山にこだまする、するとさっきまで隣にいたはずの同胞が血を流し倒れている
 息はもうない、即死だ

「どういうことだ!?」
「状況を説明しろ!」
「ダメです!どこもパニックのようです!」

 隊員達がパニックをおこし騒ぎ立てる、俺にも状況がつかめない
 今回は簡単な任務の筈だった、研究施設から脱走した魔女を見つけて処分するだけの簡単な任務
 小隊を3隊も動かしその上我が第八研究部隊の精鋭、人造人間ホムンクルスが七体もついていて安全な任務の筈だったのに今や部隊の半数は殺られてしまった、しかも何の間違えか魔女側に人造人間が味方しているという情報まである

「くそっ!どうしたらいいんだよ」

 途方にくれて立ちすくんでいると、一体の人影が近づいてきた

「ー君ガココノ隊長カ?」

 黒いマントに身を包み、目は真っ赤な色をしている、瞳に生気はない、人造人間だ

「あぁ、そうだ」
「ー苦戦シテルヨウダナ、ココハ我々二オ任セテモラオウ」
「了解した、頼む」
「ー御意二」

 男は軽く飛ぶと木の上まで飛んで見せた、それと同時に近くの草影から六つの人影が飛んで行った

「我々は邪魔にならないように、一時退却だ」
「「「了解!」」」


 はぁはぁ、だいぶやったか?どうやら作戦は成功しているようだ
 俺が最後尾から攻撃を仕掛け、キスミが正面から時空魔法を使い敵を引き付ける

 第八部隊の連中は基本装備が銃だ、銃から鉛弾を射つ奴等にキスミには相性がいい
 キスミの時空魔法は時を戻す魔法、銃の射つ弾を弾が出来る前の状態、つまり鉱石に戻してしまえば造作もない
 時空魔法の有効範囲は2メートル、弾はキスミにあたる前に全て鉱石に戻る

 少し休もうかと木陰に腰をおろした瞬間

ーーピー警告!敵対反応確認!急速接近!

 頭に右に避けろと指示が出たのですぐに避ける
 するとさっきまで頭を置いていた位置に七つの弾が射ち込まれる

「ーヤハリ貴様カNo.036」
「ちっ、出やがったか」
「ー生キテイルトハ驚キダ」
「ー生キテイルトハ驚キダ」
「ーNo.042ソレハ言ッタ」
「ーNo.039申シ訳ナイ」
「あーも、ピーピーうるさい早くかかってこい」
「ーソレモソウダナ、無駄ナ時間ハモッタイナイ」

 そう言うと七体の人造人間は一斉に攻撃を仕掛けてきた
 手前の三体がナイフ、剣、斧できりつけてくる
 後ろの四体は俺が避けた方へ向け自動小銃をぶっぱなす
 見事に無駄のない攻撃
 俺はその攻撃をなんとか避け続けた、前衛三体の攻撃を自らの目でみて避け
 弾幕はシステムに、暗算で先読みを計算しシステムの指示に従い避ける
 
 基本的に人造人間は自らのシステムに従い行動する、このシステムによる計算必ず来る未来であって絶対だ
 本来は人造人間どうしで戦うことはないが仮に戦う場合、互いにシステムが先読みをしあい、どちらもとどめはさせない
 だが処理能力が違えば話は違ってくる、基本的に人造人間につけられるNo.は製造順番ではなく性能の高さに比例する
 No.が若いほど高性能、上がるほどスペックは下だ
 今目の前にいるのは右からNo.039、No.044、No.042、No.046など…となっていて俺より上はいない
 これなら事実上勝てる可能性がある、いや勝てなくとも半分以上は道ずれに出来るだろう
 たとえ俺が破壊されようともキスミだけは助けたい

「ー時間ノムダ、No.044No.047.No.048ターゲットノ処理二ムカエ」
「「「ー了解」」」

 三体の人造人間が戦線を離脱しキスミの方へ向かっていく

「おいおい行かせていいのか」

「ー何ノ問題モナイ」

 くそ!キスミが、心配だ急がなくては!ーーーー


ーーーーーー

「ピーピー修復不可能」
「ーナゼ、、ダ?ソレホ、ドノ性能デ裏切ッタ?」

「はぁはぁ、最初にはぁ、裏切ったのはそっちだろ」

 足元には三体の手足がバラバラになり頭に風穴の空いた人造人間が転がっている
 すでにスクラップだ、そして目の前には肩、腹部から人造血液を垂れ流し今にも機能を停止しそうな人造人間がいる
 
「ー性能ハ、ソンナニ変ワラナイハズ?ダガ」
「アップデートした」
「!?ソンナコトハ不可能」
「お前らわな、俺は少し違うからな」

 そう、俺は自分自身を改造したのだ、システムをいじり、いろんなことをインストールした
 森であった野生の狼の動きや、第八部隊のデータベースにもアクセスし本来は禁じられている、戦闘術のインストールを行った
 自らを最適化し処理能力も向上させた
 これも全てキスミを守るためだった

「俺はキスミの所に向かうからな」
「ーソウカ、ウラヤマシイヨ、、自由デ……」
「なら、お前も…」

 その人造人間は機能を停止して静かに眠っていた

「キスミ今向かうからな」





一挙二話目の、二本目ー!
すいませんちょっと戦闘シーンはぶいちゃいました
自分の納得のいく表現が出来ずにお蔵入りー
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