話題のラノベや投稿小説を無料で読むならノベルバ

少年はそれでも戦い続ける

虹ウサギ

32.0彼の実家

 舗装された道路を大勢の人が往来していく
 商人やら貴族やら、様々な人間が行き交う、市場にいけばこりゃまた活気に溢れていた

「こりゃすごいな」
  
 純粋な感心が口からこぼれた、俺は今まで生きてきた中でこれほどまでに人が集まっているのを見たことがなかった
 多くの人が言葉を交わして、商品を少しでも安く買おうと値切ったり、逆に値段を上乗せしたりそんな光景をはじめてみた

「はは、…そうっすね」

「なんだ?歯切れが悪いな」

「まぁここは町の中心何で活気がありますけど全部が全部こんな感じじゃないっすよ、それに今は時期的なものもありますしね」

「どゆうこと?」

「今は国が戦争に勝ってるから景気が良いだけで負ければ治安は悪くなるっすよ、それにここは帝都から大分離れてますからね」
 
「帝都とはどんな場所なんだ?」

 俺は帝都と言う都市に行ったことがない、クルミたちも同じようで興味津々に耳を傾ける

「ワシが答えるとしましょう」

 ミールはもと部隊長のため帝都とや帝国に関することに詳しい
 少しボケてきて忘れているとこもあるがな

「帝都は平たく言うと、『王政絶対主義』王が国で最も偉く王の命令は絶対ですじゃ、王の次に十の軍隊テン・アーミーですじゃ、十の軍隊は番号が若くなるほど上位になりますじゃ」

 確かサエルは第七っていってたよな、あの強さで七番目かよ、どんだけ帝国は強いんだよ

「帝国は恐怖政治をしき絶対に反逆を許さないですじゃ、帝国の王は国民を国民と思わずただの戦争の道具としか見ておりますまい」

 そうだ今も刻一刻と帝国の部隊がやって来ているだろう
 果たして今度は勝てるかどうか、だが今の俺にはミールがいる  
 ぶっちゃけ面倒な敵は全部ミールに任せよう

「兄貴そんな難しい話は後にして取り敢えず俺の実家に行きましょうよ」

 ノラスケが俺の腕をガッチリ掴んで引っ張っていく
 それにつられて全員がついてくる、市場を抜け古びた建物が増えてくる
 さらに奥に進むと一つの広場に出た、広場には一つの長屋が建ててあった

「ここが俺の実家っす」

 ノラスケは嬉しそうに懐かしそうに長屋まで走っていった、俺たちも後を追う
 ノラスケが古びた建物のドアをいきよいよく開ける

「ただいまー!」

「あっ!ノラスケだ!」
「ノラちゃま!」
「ノラーー!」

 ドアを開けたノラスケに家の中にいた子供たちが抱きつく
 子供たちは全部で七人いた、それとは別に奥から一人の女性と中年のおじさんがでてきた

「ノラちゃんお帰りなさい」

「し、シスターお久しぶりです!お変わりがないようでえっと…今日も美しいですね!」

 ノラスケが珍しく少し照れながらシスターと呼ばれる女性に笑いかける

「おやおや、大勢でよくおいでくださいました」

 中年のおじさんがこちらに気付きはなしかけてくる
 それにジックが「おかまいなく」と大人の対応をする
 すごい猫のかぶり方だな、むしろ猫というよりは熊だがな
 
 !一瞬物凄い寒気が走った、ジックが今夜はお仕置きよみたいな顔を見せてくる
 お前は心が読めるのか

 ここは親のいない子供たちの面倒を見る孤児院のような場所だと、中年のおじさんもといラバートと呼ばれるここの院長てき存在の人に説明してもらった
 ノラスケがデレデレだった人はマールと呼ばれる、ラバートの娘にあたる存在だそうだ
 ラバートたちは一家で戦争や捨てられた子供たちの面倒をずっとみているそうだ
 マールの母親は8年前にここらであったいざこざで子供を庇って死んだそうだ 
 それからというもの男手一つの自分の娘と孤児の子供たちを育ててきたそうだ
 ノラスケも、もともと孤児でここで育ったそうだ、ノラスケは三年前にここを出て外の世界でお金を稼いで何ヵ月かに一回お金と沢山のお土産をもって帰ってくるそうだ
 どうやら今回のお土産は俺たちみたいだな
 ノラスケはというと俺たちが話している横で子供たちと遊んでいた

「いくっすよ!はっ!ほっ!たぁ!」

「すげぇ~」「さっすがだぜ」「カッコいい」

 ノラスケが魔法鉄操作マネピレィ・アイアンを使って子供たちを驚かすが、何に魔力使ってんだと内心で呆れていた



ー帝国と接触まであと0




いいねかフォローください

「少年はそれでも戦い続ける」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く