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少年はそれでも戦い続ける

虹ウサギ

31.0少年とミトラスの外壁

 なんとか鬼門の視はつかえるようになったが残りの鬼門はまだ使えなかった
 いやそもそもミールの説明が下手すぎたのだ
 魔力で体を覆えとか、神経に繋ぐのじゃとか、分かるかそんなもん!俺は体育会系か!

 体を魔力で覆って防御力を高める【鬼門・防】は何とか出来たが、まだ維持が難しく長く持たない上に魔力を凝縮できていないため広範囲の薄い防御壁しかできない
 鬼門防は範囲が狭ければ狭いほど密度が増し耐久度が上がる
 まぁとにかく練習を積むしかない、ここら辺はこれからの課題だな

 
 俺たちは間もなく東に位置するミトラスと呼ばれる、大きな分厚い壁に囲まれた城塞都市へと差し迫っていた
 
「もうすぐよ」

「ホントにここで大丈夫なのか?」

 俺がジックと話していたら、クルミもやって来た
 クルミの後ろには、心配そうに娘三人が覗きこむ顔があった
 俺は三人の頭をそれぞれ撫でてやり「心配するな」と小声で言ってやる
 三人は少し安心したような顔を見せる

「大丈夫っすよ!」

 ノラスケが元気に答える、ミトラスへ行こうと提案したのはノラスケだった  
 何でもミトラスが出身だそうだ、ミトラスに面倒を見ている子供たちが要るから会いに行きたいといってきたのだ
 
 何気にノラスケは子供好きである、別に恋愛対象とかそんな風に見ているわけではない、もし恋愛対象に見ていたら通報してジックに絞めてもらうがな
 子供たちとは、弟や妹のように接している
実際にサキたちとも元気に遊んでいた、多分頭の作りも近いのだろう
 そのせいで若干なめられているような気がするが

 今話している最中も、横から俺たちのやり取りを見ていたカランに愛用のドスちゃんを取られて、半泣きで俺に取り返して下さいとお願いしてくる始末だ
 俺はカランから刀を取り上げてノラスケに返す
 カランは不機嫌そうだったが、まだ刀を持つのは早い、武器を持っていいのは10歳からと心に決めている

 そうこうしている内に外壁までたどり着いた、この国は大きな白い壁に囲まれた円形の形をしている
 外壁は15メートルはあるほど高い、とても一般人が上れる高さではない
 ん?そういえばどうやってミトラスにはいるんだ?
 堂々と正面から入って入れてくれるとは思えない

「なぁジックどうやって入るんだよ」

「登るわ」

「え?」

「登るわ」

 ジックは全身に力を込めて筋肉を盛り上がらせる
 
「クルミは私が連れていくわ、後の子達をちゃんと連れてくるのよ」

 ジックはウインクをしながらこちらを見つめて、クルミをおんぶして外壁を登っていった
 己の腕力だけで外壁に出た、小さな凹凸を掴み上がっていく、化け物か

「ジックさんぱねぇーっす!でも俺はどうすれば」

「ワシが連れていきましょう」

 ミールは片手でノラスケの襟を掴み、右手に魔力を込めて空に向けて数発殴る
 するとはその衝撃波にのり空中をかけ上がっていく

「これが【鬼門・撃】の応用ですぞ、」

 撃で飛ばした魔力は硬度の物質になる、その打撃に追い付き足場にするなどミールにしか出来ない

 残ったのは俺と子供三人だけ、俺にはジックのような腕力も、ミールのような技術もない
 どうしたらいい?…うーんどうしたものかと考えていたら

パタパタ

「おいっ!」

 さりげなく先に行こうとしていたシャドーを呼び止める

「ひっ!なんでしょう?」

 シャドーを見ていて妙案を思い付いた

「シャドー俺たちをつかんで飛べ!」

「いやさすがにそれは…」

「いいから」 

 俺は目でシャドーに命令しいやいや飛ばせた
 俺が三人をだっこしそれをさらにシャドーが俺を掴み空を飛んでいく


「ぜぇぜぇぜぇぜぇ」

「あぁ~あ疲れたぜ、シャドーがな」

「ルっちゃんって悪魔みたいね」

「に~しゃんあくま~」

 疲れたシャドーを横目にあくびをした

ー帝国と接触まであと1日




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